ビジネス:インデックスに粉飾決算の疑い、ツイッターでは発売予定タイトルは「予定通り発売」とも
会社自体が非常に危ない状態であるのは以前から伝わっていたアトラスさんの大元会社「インデックス」ですが、粉飾決算の疑いで強制調査が行われている事が明らかになりました。
どこもかしこも取り上げていますが、NHKによれば架空の取り引きを繰り返し行い売上を水増しした疑いがあるとのことで、証券取引等監視委員会が強制調査をおこなっています。記事はこちら。
これがどの程度不味い事なのかというのは社会人の方ならよくわかると思いますが、あまりわからない人向けに解説しておきます。
粉飾決算とは、企業が不正な会計処理を行い収支を偽装した虚偽の決算報告の事を言います。つまり、業績を偽って世の中に公表していた、ということになります。
株式市場に上場している場合、投資家から投資してもらい企業活動を行います。ゲーム会社の場合、投資家達が「ここのゲーム会社は業績が良いから、きっと売れるゲームを作っている。つまり投資すれば儲かる!?」という考えで投資をするわけです。……ま、ほんとはそんな単純な話でもありませんけど、簡単に説明しているのでそんな感じ程度に思って下さい。純粋に企業を応援する気持ちで投資する人もいれば、「モンハンが出る!」って時だけ投資するような人も多々います。
で、その業績自体に虚偽があった場合、わかりやすく言えば「嘘をついてお金を集めた」という事になるわけです。信用が第一となる株式市場において、それは完全に許されざる事です。粉飾決算を行った事が確定した場合、一発で上場廃止となります。つまり、多くの人達から会社運営資金を集める事が不可能になります。企業体力があればまだどうにかなるかもしれませんが、すでにお伝えしているようにインデックスは危ない経営状態に陥っています。ゲームタイトルは賑わっているモノの、会社のお財布事情は非常に世知辛いのが実体です。これが確定してしまったら立ち直れるかは……何とも言い様がありません。
もちろん、まだ「疑い」の段階ではありますが、株式市場に上場している場合はこのような「疑い」が出るだけでも非常に不味いです。投資家達はそういったニュースに敏感に反応しますので、当分はダダ下がる状況が続くのではないでしょうか。
そんな状況の中、アトラス公式ツイッターは以下のようにつぶやいています。
アトラスより発表されている発売予定タイトルは、予定通り発売いたします。 また、予定しております『ドラゴンズクラウン』の体験会も予定通り実施いたします。 皆様にご心配をお掛けしており、誠に申し訳ございません。発売まで今しばらくお待ちください。
— Atlusさん (@Atlus_jp) 2013年6月12日
つまり、発売日が確定しているドラゴンズクラウンまでは確実に出るというわけですが、発売延期をした「デビルサバイバー2 ブレイクコード」やら何やらは、粉飾決算疑惑の結末次第では非常に不味い状況になりかねません。これらの事態の沈静化を図りたいインデックスおよびアトラスでしょうが、月刊FACTAの方にもインデックスがどれくらい危ない状態なのかを書いている記事も掲載されてしまいました。依然として情勢はよろしくないのは、誰の目にも明らかでしょう。
正直、インデックスホールディングスはおいといて構わないわけですが、その会社に組み込まれてしまっているアトラスがどうなるのかが今後の焦点になっていくと言えます。非常にまずい意味で、当分目を離す事ができない企業になってしまいました……。人気タイトルが多いだけに、上手く事態を収拾してほしいものなのですが……。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:危惧していたとおり、インデックスさんが粉飾決算の疑いで強制調査が入ってるぞーってなお話です。
:コレは……大丈夫なの?
:いやぁ、もう何とも言えません。この粉飾決算疑惑を乗り切ったところで、決算会計が云々って話も出ていたわけで。もう正直、どうなるかわからんの領域に突入しました。いつ何が起きてもおかしくない、ってところかな。……インデックスはどうでもいいんだけどねぇ。
:アトラスさんのタイトルは一部の人達に凄く人気だからな。……ほんと、どうなるのかねぇ……。
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デビサバ2のリメイクは予約してますし楽しみではあったんですが・・・
なんともいえない気持ちになりますね