連載:気まぐれゲーム雑記 第157回:THQの売れ残りタイトル競売に「Destroy All Humans!」がある件、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第155回:THQの売れ残りタイトル競売に「Destroy All Humans!」がある件、と言う話題

あ、あのデストロイオールヒューマンズですよ!?

THQの売れ残り達……

今年に入って最初のビジネス的ビッグニュースは、THQの競売から始まりました。
色んなスタジオやタイトルが売れていく中、ダークサイダーズが最後まで売れ残ってしまい話題を集めましたが、スタッフ達はCrytekに移籍するなど、あれやこれやと大騒ぎです。すでに日本を撤退してしまっているTHQですので、国内としては凄く大きな話題とはなりませんでしたが、セインツロウシリーズは日本でも一定以上の人気はあったと思うので、今後どうなっていくのかは注目していった方が良さそうです。

そんなTHQですが、1回目の競売で売れ残ったタイトルが、再び競売にかけられる事となりました。詳しくはこちら
競売リストはかなり膨大な量がありますが、一応引用しておきます。

ロット1 - 所有ソフトウェア

  • 『Red Faction』
  • 『Red Faction Armageddon』
  • 『Red Faction 2』
  • 『Red Faction: Guerrilla』

ロット2 - 所有ソフトウェア

  • 『Homeworld』
  • 『Homeworld 2』

ロット3 - 所有ソフトウェア

  • 『MX Alive』
  • 『MX vs ATV Untamed』
  • 『MX Superfly featuring Ricky Carmichael』
  • 『MX vs. ATV Alive Tournament』
  • 『MX Unleashed』
  • 『MX vs. ATV Unleashed』
  • 『MX vs ATV Reflex』
  • 『MX vs. ATV: On The Edge』

ロット4 - 所有ソフトウェア

  • 『Darksiders』
  • 『Darksiders 2』

ロット5 - 所有ソフトウェア

  • 『All Star Cheer Squad』
  • 『Elements of Destruction』
  • 『All Star Cheer Squad 2』
  • 『Fantastic Pets』
  • 『All Star Karate』
  • 『Frontlines: Fuel of War』
  • 『Baja: Edge of Control』
  • 『Full Spectrum Warrior 1』
  • 『Battle of the Bands』
  • 『Full Spectrum Warrior 2: Ten Hammers』
  • 『Beat City』
  • 『Juiced』
  • 『Big Beach Sports』
  • 『Juiced 2: Hot Import Nights』
  • 『Big Beach Sports 2』
  • 『Lock’s Quest: Construction Combat』
  • 『Big Family Games』
  • 『Neighborhood Games』
  • 『Crawler』
  • 『Pax Imperia』
  • 『de Blob』
  • 『Stuntman: Ignition』
  • 『de Blob 2』
  • 『Summoner』
  • 『Deadly Creatures』
  • 『Summoner 2』
  • 『Deep Six』
  • 『Terranium』
  • 『Destroy All Humans!』
  • 『The Outfit』
  • 『Destroy All Humans! 2』
  • 『Titan Quest』
  • 『Destroy All Humans! Big Willy Unleashed』
  • 『Titan Quest: Immortal Throne』
  • 『Destroy All Humans! Path of the Furon』
  • 『uDraw』
  • 『Dood’s Big Adventure』
  • 『World of Zoo』
  • 『Drawn to Life』
  • 『Drawn to Life: The Next Chapter』

ロット6 - 版権ソフトウェア

  • 『Costume Quest』
  • 『Scripps Spelling Bee』 (Scripps)
  • 『Daniel X』 (SueJack)
  • 『Sherlock Holmes and the Mystery of Osborne House』
  • 『Deepak Chopra’s Leela』 (Curious Holdings)
  • 『Stacking』
  • 『Fancy Nancy: Tea Party Time!』 (Harper Collins)
  • 『Supreme Commander』
  • 『Jeopardy』
  • 『Supreme Commander Forged Alliance』
  • 『Jeopardy 2』
  • 『The Biggest Loser』
  • 『Journey to the Center of the Earth』
  • 『Truth or Lies』
  • 『Let’s Ride Best of Breed』
  • 『Vampire Legends: Power of Three』 (dtp)
  • 『Marvel Super Hero Squad: Comic Combat』
  • 『Wheel of Fortune』
  • 『Marvel Super Hero Squad: The Infinity Gauntlet』
  • 『Wheel of Fortune 2』
  • 『Marvel Super Hero Squad: The Infinity Gauntlet 2』
  • 『World of Zoo』
  • 『Nancy Drew: The Hidden Staircase』
  • 『Worms 2』
  • 『Nexuiz』
  • 『Worms Battle Islands』
  • 『Paws & Claws Marine Rescue』
  • 『Worms Open Warfare』
  • 『Paws & Claws Pampered Pets Resort 3D』
  • 『Worms: A Space Oddity』
  • 『PurrPals 2』
  • 『Worms: Open Warfare 2』 (Team 17)
  • 『Rio』
  • 『You Don’t Know Jack』 (Jellyvision)
  • 『Rocket Riot』
  • 『Screwjumper』 (Frozen Codebase)

これらのタイトルは、ロットごとに競売にかけられます。つまり、レッドファクションやダークサイダーズといった誰かが欲しがりそうなタイトルはシリーズまとめとして、他の微妙そうなタイトルはざっくりとまとめた感じです。
というわけで、本日はいつもとちょっと趣向を変えまして、自分が欲しいIPは何だろう? という話題をしてみようと思う次第です。……いやまぁ、最近真面目な話題ばかりで、たまには息抜き的なモノも欲しいという声を聞きましたので……。

THQが残したモノ

やはり外せないのは、ロット1のレッドファクションやロット4のダークサイダーズといった日本でも発売されたタイトルでしょう。またHomeworldあたりは、サイバーフロントが英語マニュアル付きで日本に持ち込んだSFのRTSだったような記憶はありますが、ちょっと定かではありませんので、ロット2はスルーしまして。

個人的に「狙われないであろう大本命」としては、ロット5に入っている「Destroy All Humans!」ではなかろうか? と思うわけです。どんなゲームかといえば、こんなゲーム。

日本ではセガから出た色々と異彩を放ちすぎていた「デストロイオールビューマンズ」です。これを出せる権利が競売になるというのだから、俄然盛りあがるのも無理はありません。ちなみにですが、「デストロイオールビューマンズ」は、海外と日本ではシナリオが全然違います。SF作家の山本弘氏がそこらへんの事を詳細に語っているので、興味がある人は見てみて下さい。

また、ロット5にはディアブロライクなハック&スラッシュ系アクションの「Titan Quest」やWii専用タイトル「All Star Karate」さらにはTHQを倒産へ追いやったと言われている周辺機器「uDraw」も付いてくると言うのだから、これは隠れた名作もとい迷作揃いであると言えるのではないでしょうか。……いやまぁ、「uDraw」をたくさん受け取ってどうするのだ? というのもありますけど。

なんだかんだとロット5は、狙うべき企業が狙えばかなり面白い事は出来そうな気がします。例えば、タブレット端末への移植とか、ダウンロード専用タイトルあたりでしょうか。そこらへんで再利用する価値はありそうな気がします。それだけ豊富なラインナップと見る事もできるでしょう。とはいえ、基本的には競売価格にもよるでしょうし、やはり倒産の原因とも言われている「uDraw」がある分、一番売れ残りそうでもありますが……。

真面目な話としましては、セインツロウやダークサイダーズ、メトロ、ホームフロント、レッドファクションなど、日本でも知られた存在であったTHQがこのような解体劇で幕を下ろす事になるのは非常に残念でなりません。ですが、すでに有名どころのスタジオやIPは、大手企業により買収されています。残す大物タイトルとしては「ダークサイダーズ」や「レッドファクション」など日本でも知られているタイトルの行方はどうなるのでしょうか? どういった企業が競売に参加するのかも興味深く見守りたいですね。……ついでに、デストロイオールビューマンズの行方も見守りたいです……。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:THQの売れ残りタイトル達が、再び競売にかけられるよーって事で、ついでにデストロイオールヒューマンズも競売になるから、どっか日本のメーカーが買えばいいじゃない! って言う話題です。

しゃきーんさん:……むちゃくちゃだな。

しょぼーんさん:いやぁ、実に懐かしい。デストロイオールビューマンズ。THQとセガがタッグを組んだ異彩を放ちすぎていた作品ですよ。ローカライズが実に素晴らしかった。……これがもう出ないとなると何だか寂しい気もするけど、今の時代にコレが出ても圧倒的なコレジャナイ感を感じるんだろうなぁ……。

しゃきーんさん:B級っぽいものであっても、ある程度は時代のニーズもあるだろうしな。まぁ、日本のメーカーが買う事はないだろうよ。ノンビリと結果を待とうぜ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第157回:THQの売れ残りタイトル競売に「Destroy All Humans!」がある件、と言う話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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