連載:気まぐれゲーム雑記 第147回:ガンホーの決算がすこぶる良かった事から見えるゲームの質、と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第147回:ガンホーの決算がすこぶる良かった事から見えるゲームの質、と言う話題
経験が活きるか否か、だと思うのです。
ガンホーの決算がやたら良い
ガンホーエンターテイメントが決算を発表しました。詳しくはこちら(PDFです)。
今回決算の主力となったのはパズドラです。決算を見た限りではPCオンライン事業の営業利益は約13億、モバイル事業の営業利益は約87億と、収益の大半がパズドラであった事を示しています。これがモバイルでヒットすると収益がとんでもないことになる、という典型的一例でしょう。今後は、グラスホッパーマニュファクチュアをグループに加えたことで、今後はコンシューマーでも更なる飛躍が期待されるところでもあります。
そんなガンホーを支えたパズドラですが、何より気になるのはこれだけ支持されるというその質です。業績があがるだけの事はあるくらいに、そのゲームの質はよかったのかなーと、思ったりするわけです。
という事で、本日はそんなパズドラに見るゲームの質の在り方をアレコレ考えてみようかと思う次第です。
経験がモノを言う……気がする
ガンホーと言えば、その昔はROの運営で結構な悪評っぷりを発揮していました。まぁ好き好んで悪評を得たわけではないでしょうけど、運営体制が良くなかったのは確かな事です。最近では、そのラグナロクをVitaに出すなど新しい一面を見せていますが、昔を知っている人にとっては中々に面白い話でもありましょう。
個人的な意見ではありますが、パズドラと他のタイトルが圧倒的に違う部分というのは、その経験ではなかろうかと。何やらパズドラの云々を分析されている方の記事などを多く見ましたが、どれも数字上の云々しか語られている事がなく、やはりソーシャルゲームというのは基本的に「どのように課金させるのかというシステムがゲームになっている代物」と言うのを思い知った感じは否めません。まぁ、それはそれで大切なのでしょうけど。
ですが、パズドラの場合は「ユーザーをどのように楽しませるか」という部分を想定してから、課金部分はオマケ程度に作られた仕組みで、そのへんはオンラインゲームの運営を経験したからこそ分かることのように思います。いやまぁ、オンラインゲームを運営している会社のゲームであっても、素敵なくらい中途半端で何がやりたかったのかわからない代物というのも多々ありますけど。ガンホーの場合、その経験が上手く機能したのがすべてだと思うわけです。
今のFree to Playのソーシャルゲームがそこらへんで配っている無料の粗品的に思えてしまう現状は、そのうち据え置き機にも携帯機にも影響しかねないと思います。そんな中、今後は据え置き機や携帯機とタブレット端末の性能差は縮まっていき、それに伴ったゲームの質というのは色々と比較対象され、より一層問われていく事になるでしょう。ソーシャルゲームで課金のシステムをアレコレ考えるのも良いですが、据え置き機や携帯機、タブレット端末などでより質が良いゲームを「ユーザーの事を考えながら作っていく」というのが必要なのかもしれませんね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:ガンホーのパズドラの分析とかがやたらあったので、読んで見た感想って感じのお話です。
:まぁ、何事も経験ってことか。
:今のFree to Playのゲームって、無料を謳うだけに価値観が凄く希薄に思えるわけですよ。そこにどうやって価値観を生むのかっていうのを第一に考えていかないと、焼き畑商法になっちゃうんじゃなかろうか。……すでにソーシャルゲームは焼き畑っぷりが発揮されていると思うけどネー。
:……人の印象は人それぞれ、という事で……。
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