連載:気まぐれゲーム雑記 第85回:任天堂がAdobeの力を借りるらしい、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第85回「任天堂がAdobeの力を借りるらしい、と言う話題」

難しい言葉を使えば良いってもんじゃないのですよ!

どれだけの人が、この意味を理解できるのだろう?

任天堂が、マーケティングソリューションとして「Adobe Marketing Cloud」を採用しました。詳しくはこちら
これが意味するのは、ソフトメーカーとしては世界最大級といっても過言ではないAdobeが持つマーケティング能力を、ゲーム業界では名高い任天堂が上手く利用する、というモノでもあります。

……といったところで、マーケティングソリューションを理解している人など数少ないでしょう。
というわけで、本日はマーケティングソリューションの事を何となくわかる……かも? というレベルまで押し上げるような話題をしてみようと思う次第です。

まーけてぃんぐそりゅーしょん……?

はっきりいって、横文字だらけで分かり辛い話ではありますが、マーケティングソリューションとは2つの文字が繋がった言葉です。
つまり、マーケティングとソリューションにわけて考える必要があります。……とはいっても、さほど難しい事もありません。

まずマーケティングとは、色々と教えがあるとは思いますが、基本的に「価値を提供し金銭を得ること」を意味します。
例えば、本屋さんやゲーム屋さんのPOPはマーケティングの一部ですし、各店舗ごとにある同じ商品の値段を調べるといういわゆる「市場調査」もマーケティングの一部でしょう。
もうちょっと端的に言っちゃうと「売上を伸ばすための活動すべて」を指すわけです。

で、一方のソリューションは「解決する」という意味です。
で、そこに「Adobe Marketing Cloud」が加わって、最初の文章「任天堂が、マーケティングソリューションとして「Adobe Marketing Cloud」を採用しました。」に戻ると、次のような意味合いになります。
「任天堂が経営上(つまり売上を伸ばすための活動すべて)の問題を、解決するためにAdobe Marketing Cloudを採用した。」
と言う事になるのです。
……なんとなく、伝わったでしょうか……?

わかったことにして、Adobeとか何やってんの?

とりあえず何となくマーケティングソリューションが理解出来たものとして、お話を続けます。
Adobeは、グラフィック編集ソフトのフォトショップやイラストレーターで知られていますが、WEB開発ソフトとしてプロが好んで使うDreamweaverやFire Works、Flash、PDFなどでも知られています。DreamweaverやFlashは元々マクロメディアという企業が開発していましたが、Adobeはマクロメディアを買収して現在に至っています。
また、さらにAdobeはアクセス解析やマーケティング関連サービス事業を行っていたOmniture社も買収します。今回の「Adobe Marketing Cloud」のメインのノウハウはこの企業から得たモノでしょう。

要するに、「Adobe Marketing Cloud」により任天堂は、ニンテンドーeショップの動向や、恐らくMiiverseなどの任天堂独自サービスでアクセス解析を行い、ユーザーの動向を見極め、ニーズに応えられるようになる、という事になるわけです。恐らくですがココまでちゃんと読んで理解できていれば、今一度元ネタであるこの記事を読むと「何となく」理解できるんじゃなかろうか? とは思います。……わからなかったらゴメンナサイ……。

Wii Uの登場は、様々な変化を呼ぶ可能性があります。ゲーム市場がどうなるかという事もありますし、今後のゲームがどう変化していくのか、また任天堂が目論むオンラインビジネスは成功するのか、などなど色々と動いて見なければわからない事だらけです。ですが、Adobeの力を借りるという形で、任天堂はオンラインビジネス事業に本気で取り組む気なのだなぁというのがわかる……ような気がするというお話でした!

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:久々にビジネスの話題です。任天堂がAdobeの力を借りてオンラインビジネスを本気でやるらしいよ! って事なわけ。……わかる?

しゃきーんさん:わ、わかるような、わからんような……。

しょぼーんさん:んー。要するに、任天堂にはオンラインビジネスに関するノウハウっていうのが少ないわけ。だから、すでにアクセス解析によるマーケティングのノウハウを持っているAdobeの力を借りた、って事。……OK?

しゃきーんさん:あー……。なんとなくわかるかも……。でも、最初からそういえばいいんじゃね?

しょぼーんさん:いやまぁ気持ちはわかるけど、それ言っちゃったら終わりでしょうよ……。分かる人だけ分かれば良いっていう書き方も世の中あるのだということで……。

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