連載:気まぐれゲーム雑記 第81回:Wii Uは北米で40万売れたらしい、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第81回「Wii Uは北米で40万売れたらしい、と言う話題」

問題にすべきは年明け後の展開なのです。

無難なスタート?

北米でWii Uが発売されてから約10日ほど経ちました。
任天堂は、公式に北米でのWii U初週売上数が40万になった事を発表し、小売店では売り切れ状態であることも合わせて出だしは好調であるというアピールしています。また、岩田氏は「もっと作れば、もっと売れていたかもしれない」といった趣旨の発言をしていて、中々に自信を滲ませました。詳しくはこちら(日経新聞なので、人によっては会員登録が必要です)。

Wiiの初週売上は60万だったそうでそれらと比べれば20万ほど差がありますが、世界的な景気や経済情勢などが影響している部分は否定できません。まぁ、恐らくは無難なスタートというのが落としどころなのでしょう。
というわけで、今日はWii U関連なお話を書いてみようかと思う次第です。

年末商戦は問題ない……けど?

今後、10月30日ではEU圏とオーストラリアで発売されます。そして、その一週間ほど後の12月8日に日本での発売となります。日本の年末商戦に関して言えば、恐らくは任天堂ファンな方々が賑わせるであろう代物なので、問題ないくらいの数字は出すでしょう。

ベーシックの予約が未だ残っているという声もちらほら聞こえるので、若干の心配要素もありますが、ネットで情報を集めている方からすれば、ベーシックよりプレミアムの方が全然価値が高い、というのは一目瞭然でしょうし、実際そういう流れだと思います。
とはいえ、最初から外付けHDDを専用で買うという人には、ベーシック+HDDと言う猛者と呼ぶに相応しいセレクトもできない事はありません。しかし、やはり最初から外付けHDDを専用で買うというのも中々に冒険的な部分は否めません。結局、プレミアムが選ばれる理由はそういう部分だと思います。

Wii Uのロンチタイトルは、そこまで厚いモノではありません。現時点で、日本での発売ロンチタイトルを見てみると、独占となるのは全11タイトル中以下のモノになります。

  • New スーパーマリオブラザーズ U
  • Nintendo Land
  • ZombiU
  • モンスターハンター3(トライ)G HD Ver.

まぁ、モンハン3GHDver.は3DSからのリメイク作なので、そこをどう見るのかは何とも言いがたいところではありますが、これはこれで良しとすべきところでしょう。
年内は、その後もタイトルが続きます。マルチ主体ではありますが、ないよりは遙かに良い状態とも言えます。任天堂ファンな方々の力も借りて年内は問題ないと思いますが、そうなると問題は年明け以降となるわけです。

年明け以降が勝負どころ

年明け以降、Wii Uの公式サイト曰く現時点ではっきりと発売日を出しているWii U独占タイトルはない状態になっています。大体は、未定か、2013年春のどちらかです。Game & Warioのみ2013年初頭でしょうか。唯一発売日がわかっている北斗無双に限っては、年末にPS3版360版が出るわけで、あえてWii U版で買うという人はそこまで多くないと想像できますし……。これでは、任天堂ファンな方々はさておいて、ゲームファンはその後が大丈夫なのか心配してしまうのも無理はないと言えるような気がします。

ともなると、年明け以降の流れが一つの山場となるのは明白でしょう。恐らく、ここらへんまでくれば、各メーカーはWii U向けの開発方法が見えてくるでしょうし、どう開発すべきかの方針を決める事は間違いありません(独占にすべきか、マルチにすべきか、出さないか)。
年明け以降どれだけ早い段階で、購入を迷っているユーザーや開発を悩むメーカーに対してアピールできるかが焦点となるわけです。

早くしないといけない理由は、ソニーやMSが出すと言われている次世代機にあります。何やかんやと毎年言われていますが、Wii Uが出た事により市場へのハード占有率がどう変化するのか、というのはソニーやMSは念頭においているはずです。とはいえ、次世代ハードを出すにあたっては、開発メーカーの開発費問題や開発しやすい環境か、また価格設定はいくらになるか、などといった諸問題も出てくるので、一概に次世代ハードを出せばそこが勝つ、とも見辛い可能性はあります。

Wii Uが出てきた事で、ゲーム市場もまた変化する可能性があります。任天堂が果たしてWiiの失敗を取り戻す事ができるかどうか……。年明け以降、Wii Uに対し長い注目期間が始まりそうです。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:Wii Uの北米売上が40万だったよーってお話で、Wii U関連のお話をダラダラと綴ってみたわけで……。ま、結局はどうなるかなんて、出てみなきゃわからんのだけどね。

しゃきーんさん:それいっちゃ終わりだろ……。事実ではあるが。

しょぼーんさん:任天堂岩田氏も色んなところで言っている通り、年明け以降が勝負どころなのは、もはや誰の目にも明白。ってことは、その年明け以降「これぞWii Uである価値がある!」と思えるタイトルが発売、ないし発表されないと、勝負が難しくなるかと。

しゃきーんさん:つまり、そういうタイトルがあるかどうかに注目しておけばOKってことだな。……はてさて、どうなることやら……。

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