気まぐれゲーム雑記
第76回「DLCの進化系？　シーズンパスは日本でも流行るかどうか、と言う話題」

DLCは今後どうなっていくのです？

DLCはまとめ売りの時代に突入？

海外ではシーズンパスが流行っているそうです。詳しくはこちら。
まとめちゃうと、シーズンパスというDLCビジネスが流行ってるんだけど、更に大手ゲームの一点集中化が進んじゃいそうで今後はどうなるのかなー？　という感じの記事です。

スクエニが、Call of Duty: Black Ops 2のCall of Duty: Eliteに対応しないと声明を発表したのは記憶に新しい出来事でしょう。
Call of Duty: Eliteとは、CoDシリーズのCoDMW3から始まったオンラインサービスで、SNSのようなコミュニティからデータの閲覧が可能になっています。さらに、年会費を払うとイベントに参加できたりDLCが入手できるなどの特典もありました。

今回のCoD BO2ではCall of Duty: Eliteは無料となっていて、すでに4つ発表されたDLCはシーズンパスも販売されることが決定しています。
ココで言う、シーズンパスとは「配信される予定のDLCをまとめて購入しておく」というものです。CoD BO2で言えば、DLCの先行予約ついでにまとめ買い、というニュアンスですね。
というわけで、シーズンパスなお話を今日はしていこうかと思う次第です。

シーズンパスのメリット、デメリット

シーズンパスは、日本だとL.A.ノワールやギアーズオブウォー3で導入された事があります。これらは他のタイトルでもあったであろうDLCのまとめ売りとは、ちょっと違うものになります。
シーズンパスの場合、すでに計画されているDLCを随時入手する事ができる、という考え方になります。まとめウリの場合は、DLCが全部配信されたあとまとめて購入、という感じに、実際のDLCをプレイするまでに時間差が生まれる事になります。

シーズンパスのメリットと言えば、ユーザーにとってはDLCが配信された直後に入手できる事や個別に買うより安い、というのが挙げられます。また、開発にとってもDLC配信前に売上を確保できるというのは嬉しい話でしょう。

デメリットは、必ずしもDLCをすべて入手できるわけではない、という問題が付きまといます。DLCは、その元になるソフトが売れてこそ出して売上を伸ばせるモノなので、そうならなかった場合、開発側にとっては損失は膨らむ一方になる、ということが言えるわけです。

日本でもありそう？

少なくとも現状日本において、このシーズンパスというDLCの売り方は流行っていません。むしろ、あまり検討されていないケースが多いように思います。
恐らくは、デメリットである「元がどれくらい売れるかわからないのでDLC計画が立てられない」というのがネックになっているのでは？　と個人的には考えています。
だからこそ、日本だと発売初期にちょっとしたDLCを出すというケースが生まれているのかもしれません。

DLCも買うようなコアユーザーからとってみれば、シーズンパスは大いに役立つものです。
例えば、ファイアーエムブレム覚醒がDLCを出し続けたのは記憶に新しいところですが、現時点で全25個となっていて、価格は200～300円前後。その値段はすでにソフトの料金を上回っています。
シーズンパスがなかったのは、任天堂初のDLCだった事と、ユーザーに対してDLCもいっぱいだよ！　と宣伝する事は「最初から入れとけ」と言う返答がきてしまう可能性が高いからでしょう。

DLCに対するユーザー感情をどうやって処理するのか、という問題はウェイトが重たいように思います。ですが、それをクリアできた時、日本でもシーズンパスのようなDLCの配信方法が流行るのではないでしょうか？　とはいえ、余りにも長期に渡るDLC計画だと、次のゲームに行くことができず結局ゲームが売れにくいという事にもなりかねないので、さじ加減が大切にはなりそうです。