連載:気まぐれゲーム雑記 第75回:Wii Uのインディーズタイトルは流行るのか? と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第75回「Wii Uのインディーズタイトルは流行るのか? と言う話題」
開発者にとって何がベストなのか? という問題なのです。
インディーズタイトルの力
北米でWii Uが発売されました。
すでに、本体のメモリがどうたらこうたら、とか、あっちのゲームは移植が微妙だけどこっちのゲームはぬるぬる動くとか、IDは本体に紐付けだとか、色々と情報が飛び交っている状態です。情報だけが飛び交うお祭り的なムードもしている気はしますが、日本は幸いな事に発売まであと2,3週間あります。ノンビリと情報を精査していくのが無難なオチの付け所でしょう。
そんなWii U事情ですが、海外ではWii Uでもインディーズタイトルが配信される事が決定していましたが、無事配信開始となったようです。
で、その中の一つである「Trine 2: Director's Cut」の開発元であるスタジオFrozenbyteがIGNのインタビューに、Wii Uのニンテンドーeショップの価格設定やパッチの配信料金について言及しました。詳しくはこちら。
まとめちゃうと、以下のような感じです。
- インディーズ作品の価格設定は基本的にガイドラインに則って設定可能
- プライスダウンセールも自分達がやりたいタイミングで希望価格を設定できる
- eショップでのパッチ配信は、基本的に無料
- Steamに比べると、パッチの認証作業は長めで、PS3や360とほぼ変わらない時間になる
随分と、インディーズにも力を入れているのが窺えます。
というわけで、今日はインディーズはWii Uでキーマンとなれるか? という話題をしていこうかと思う次第です。
インディーズで輝いたモノは?
そもそも、インディーズゲームというモノがどういったものなのか、非常に分かり辛い人もいるかと思います。言葉にして言えば、大手(メジャー)に属さず、個人ないしサークル単位で制作されたゲームのことを指します。
例えば、日本では360で一部の人達に有名となった「メゾン・ド・魔王」はインディーズタイトルです。他には、PCだと「ルセッティア」や「Terraria」なんかもそうですし、「Mine Craft」「洞窟物語」もその一つです。
国内外問わず、最近のタイトルでわかりやすいのはMine Craftでしょう。
Mine Craftの逸話として残るものが、当時Mine Craftの販売として使われたPayPalのアカウントが「疑わしい預金、もしくは引き落とし」という理由で停止されてしまうという事が起きました。この時点で、PayPalのアカウントには60万ユーロ(約6780万円)があったそうで、ベータ版であろうとも課金するというゲームクオリティの高さが何よりも人気だったのは言うまでもありません。……日本でもそういうゲームを見てみたいモノですが……。
開発者のNotch氏は、ココで得たお金で新会社Mojangを興し、メジャーな人物になっていくわけですが、インディーズゲームを開発している方々にとって、Mine CraftやNotch氏は言わば目標となっているわけです。まぁ、そうじゃないにしても、自分達が作ったインディーズゲームがどうせなら売れた方が良い、と思う人の方が大半でしょう。
Wii Uでインディーズゲームはどうなるの?
任天堂は、以前WiiでもWiiウェアを行いましたが、残念ながらインディーズが台頭するような事もなく、むしろ衰退の一路を辿りました。Wii自体、任天堂タイトル以外はほとんどダメと言われていましたし、Wiiウェアは売上本数に規定があるとも言われていたので、それでは自由な開発はできません。ともなれば、なるべくしてなった結果には思えます。
Wii Uの場合はそのような制約がほとんどなさそうで、価格も自由に決められ、アップデートも無料である、というのは開発費の問題を常に抱えているインディーズにとって心強い話です。Wii Uに多くのインディーズが集まれば、GamePadでのプレイを主体としたゲームもそのうち出てくる……かもしれません。
インディーズの強みは、Mine Craftや洞窟物語に見られた何にも縛られない自由な発想と開発です。果たして、任天堂はインディーズのそこを理解し、より多くのインディーズをメジャータイトルへと導く事ができるでしょうか? もしそうなれば、Wii Uの魅力として、そういう側面もあるというステータスが手に入るだけに、日本でも注力してもらいたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:Wii Uでもインディーズタイトルが出るっぽいけど、日本で配信されるのかねぇ? ってお話です。
:まぁ、日本のインディーズがでてくればされるんじゃねーの?
:どうなんでしょ? ポイソフトさんとかは、Wii Uで何か作ったら面白いかもしれないね。まぁ、わたくしとしましては、インディーズって結構好きな感じするので、ぜひ頑張っていただきたい。そういうわけで、任天堂さんは間口を広げましょう!
:お前に言われなくとも分かってるだろうよ……。