連載:気まぐれゲーム雑記 第71回:オープンワールドに重要なのは地理らしい、と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第71回「オープンワールドに重要なのは地理らしい、と言う話題」
言われて見れば,納得な話題なのです。
オープンワールドを作る際に重要な事
あと、24時間もしないうちに、GTA5の第2弾トレーラーが公開となります。
世界的ビッグタイトルなだけあって、その注目度は高いモノになっている……ように思います。日本の場合、海外ゲームは敬遠されがちなのでちょっと注目度が劣っている感じも否めませんが……。
そんなGTA5を手がけるロックスター社の社長ことDan Houser氏が、オープンワールドについて語るという面白い記事を見つけました。詳しくはこちら。
さらっとまとめちゃうと、以下の様な感じです。
- ゲームは、時間よりも空間を巧みに再現できる
- それを利用して、異なる土地の多様性を見せようとしている、言わばデジタル休暇という考え方
- 実際には存在しない空間を探索できるというのがオープンワールドの醍醐味
- GTA5がシリーズ最大となる広大な土地になる理由は、何よりも空を飛ぶため
- 2008年からLAに行き、1,2週間滞在することを定期的に続けてきた
- そこで得た人からの情報や経験を自分達なりに解釈して作品へと昇華する
特に注目して欲しいのは、デジタル休暇ってところと、存在しない空間を探索する醍醐味という部分です。
オープンワールドにとってかなり重要な要素なので、そこらへんから日本のオープンワールドについてもアレコレ考察してみようと思う次第です。
オープンワールドは疑似体験に近い
オープンワールドと一言でいっても、その中の蓋を開けてみるとまたジャンルが広くなっています。
GTAシリーズやセインツロウに代表されるクライムアクションから、フォールアウト3やスカイリムのようなRPGも当てはまります。それに、日本だとゼルダやゼノブレイドがそれにあたるでしょうか。
他にも、最近だとオープンワールド型ステルスアクションとして、「メタルギアソリッド グラウンドゼロズ」が発表されたのも記憶に新しいです。オープンワールドと言う部分に期待を寄せている人も多いように思えている作品ですが、オープンワールドになると大体は「自分の意思でキャラクターの行動を選ぶ」というパターンが多いです。ですので、オープンワールドは非常に感情移入が強くなる傾向にあると言えるでしょう。
感情移入が強くなるという事は、自分でその世界を探索している、という気持ちが強くなるとも言えます。言わば、その世界を擬似的に体験していることになるわけです。
これこそが、Dan Houser氏が言っていた「デジタル休暇」というヤツなのでしょう。
ゲームの世界を自分主体で遊ぶからこそ面白い
その世界を擬似的に自分が主導して体験できるゲームというのは、選り好みをしなければ案外少なくありません。MMOもそうですし、海外ゲームでは多く存在します。ですが、国産となると思いの外少なかったりします。
これは、あくまでも管理人個人の意見ですが、お国柄の違いかとは思います。大体のオープンワールドは、先ほども言った通り「自分の意思でキャラクターの行動を選ぶ」モノが多いので、善人にも悪人にもなれるというのが海外ゲームらしいところです。
ですが、やはり国産だと「悪人になれるゲーム」というのは、かなり少ないでしょう。
実際、レベルファイブのファンタジーライフは、悪人になれなさそうですし……。
注意して貰いたいのは、悪人になれないからダメというわけじゃありません。そこに対する「自由に選択する事ができない堅苦しさ」というのを感じてしまうわけです。これが、ある種自由度が高いゲームが良いという事にも繋がっていきます。
オープンワールドで自由度が高いとなると、日本の場合は色々と賛否が出る事でしょう。ですが、それこそ「デジタル休暇」をするようなつもりで自由度の高いオープンワールドというのを楽しんでみるのも一興ではなかろうか? と思ったりもしました。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:GTA5のオープンワールドについてのお話が出てたので、ちょっと思うところを書いて見ました。
:日本だと自由度が高すぎてわけわからん、という人が多いよな。
:なんというか、わけわからんじゃなくて、好きにやっていいのよ? って事なんだけどね。そこはもう、能動的であるか受動的であるかって事なんだと思う。ゲームに対するアプローチが違うのですな。……わたくしは、自由度満載の方が好きだなぁ……。
:そういって悪人プレイを全力でやっている様は、想像に容易いがな。
:……あくまでもゲーム内ってだけで、リアルじゃ大人しくて真面目でウブでシャイな子なのよ? ……こういう偏見を生みかねないってのも、何とも世知辛い話ですな……。