連載:気まぐれゲーム雑記 第70回:今後ゲームメーカーさんは動画をUPしても良いのか否かを判断しなきゃいけなくなりそう、と言う話題

気まぐれゲーム雑記
第70回「今後ゲームメーカーさんは動画をUPしても良いのか否かを判断しなきゃいけなくなりそう、と言う話題」

これもまた、時代の流れなのです。

どうぶつの森にみるゲーム動画とかそういう感じの話

ソフトが売れすぎて、社長自らが出荷スケジュールを公開するという、中々に類を見ない展開をみせているどうぶつの森。
このゲームがなんでそんなに売れるのかと言えば、男女問わずライトゲーマーでもハードゲーマーでも問題なくプレイ出来るからでしょう。もちろん、個人差があるのは間違いない事ですし、毛嫌いする人もいるというのもまた間違いがない事ですが……。

この作品は、自分ならではの家を作り、インテリアし、村の住人と仲良くなってノンビリと遊ぶ、というモノです。ですが、そこまで作ったのなら「他人に自慢したくなる」というのが人のサガというモノです。
昔なら、その自慢する術はひたすらにしゃべる他なかったのですが、今だと「プレイをして動画としてインターネット上に公開する」という荒技があります。いわゆるプレイ動画というやつですが、この方法がなぜ荒技かと言えば、ゲーム動画自体非常にグレーゾーンであり、扱いが難しいからです。

そんな感じに、どうぶつの森の話題からさりげなくゲームプレイ動画の話題にすり替えまして。ゲームプレイ動画について、先日ねとらぼさんから面白い話が公開されました。詳しくはこちら
まとめると以下のような感じ。

  • 動画サイトでゲームプレイ動画を見た事があるかという質問に、次のような答えがあった
    • よく見ている:45.7%
    • 過去に見た事がある:28.9%
    • 見た事はないが、動画がある事は知っている:11.3%
    • 見た事がないし、動画の存在も知らない:10.4%
  • ゲームプレイ動画を「よく見ている」「過去に見た事がある」という人で、そのゲームが欲しくなったり実際に買った事はあるかという質問に、次のような答えがあった
    • 買った事がある:49.7%
    • 買った事がない:49.7%
  • 著作権侵害やネタバレなど問題がある部分も否定できないけど、ソフト購入促進に繋がっているケースもあるみたい

これは、時代と共にゲームの宣伝法もまた変わっているという現れでしょう。
というわけで、今日はそんなゲーム動画事情について、アレコレ物申してみちゃうぞーという流れでいこうかと思います。

ゲームプレイ動画の現状を理解しておこう

まず、第一にはっきりと理解しておきたいことは、現在の日本の法律においてゲームのプレイ動画というものは、シナリオ、画像、音楽などが著作権の保護対象となっているため、いざという場合は著作権法違反になる可能性は否定できない、という事です。
ただし、著作権侵害は親告罪となる事や、すべての内容が動画によって配信されるわけでもないので、メーカーさんが黙認してくれているケースが多い、というのが現状です。ですが、シナリオこそ命といえるようなサウンドノベル系のゲームや、ネタバレされると致命的になるようなゲームの場合、黙認されず動画が削除されるケースがあります。
また一部のゲームでは、ゲーム開始時にインターネット上で動画をアップする事に注意を喚起する一文が表示されたりします。

最近では、インターネットの普及と動画共有サイトの登場で、公式からプレイ動画を宣伝として公開するケースが多くなってきています。ここらへんはメーカーさんも時代の流れを読んだ、とも言える話ですし、さほど堅苦しくない業界ならではの対応かもしれません。ですが、当然のように何が何でもプレイ動画は許さない、というスタンスのメーカーさんもいるとは思っています。

とどのつまり、ゲームプレイ動画をアップする場合は、「著作権者に連絡を取って許可を取る」のが一番確実でしょう。……とはいえ、マトモに応えてくれる企業がどれだけいるのか? というのも言えるでしょう。となると、ジャンルを考えたり(例:サウンドノベルはやらないなど)最近出たモノはやらないなど、プレイ動画をアップするいちユーザーに対しても、一定のモラルが求められていると言うのが現状です。

一番確実なのは、メーカーが判断する事

ここで最初の情報に立ち返ると、ゲームメーカーにとってプレイ動画は一定の貢献をする場合があると言う事になるわけです。新規のゲームが売れにくいと叫ばれている昨今においては、少しでも売れるように宣伝するのは重要と言えるでしょう。
現に、どうぶつの森ダイレクトがYouTubeで100万アクセスをするなど、どうぶつの森の今回の売れ行きに多少なりとも貢献したのは間違いない事です。……いやまぁ、管理人はその一人ですしね。

どうぶつの森ダイレクトは極端に上手くいった例ですし、プレイ動画とは若干異なりますが、インターネットを媒体に宣伝するのはもはや日常化されています。ともなれば、プレイ動画に対してもメーカーとしての見解を出すと言うのが一番無難な路線かもしれません。

すでに一部のメーカーは、タイトルごとにプレイ動画の許諾を出したり出さなかったりしています。今後は、この風潮がもっとユーザーを宣伝として使う後押しになっていく気がしなくもありませんが、せっかくの事ですしユーザーもメーカーも上手く良い関係を築いていって欲しいですね!

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:なにやらゲームのプレイ動画が売上に繋がっているケースもあるんじゃね? って言う記事に飛びつきました。

しゃきーんさん:ふむ。まぁ、うちでもよく海外のプレイ動画を取り上げてるしな。

しょぼーんさん:メーカーがしっかりとした許諾を出せばいいんだけど、中々踏み込めない事情やら、現状があるんじゃないかな。それでも、メーカーが公式の見解を出せば色々とWin-Winの関係を築けると思うけど。……ま、すべてはゲーム次第なんだけどネー。

しゃきーんさん:確かにジャンルによってはアップロード自体アウトだしなぁ。アップロードの判断をユーザーに委ねるんじゃなくて、メーカーから一言だけでいいから何かアクションがあるようになれば、時代もまた変化するのかもな。

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