気まぐれゲーム雑記
第62回「Windows8は現時点でゲーマー向きではないらしいと言う話題」

そ、想定の範囲内なのです……。

情報を鵜呑みにする怖さ？

Windows8が発売されました。
巷では、インストールすればタッチ対応のタブレット端末になるとかいう明後日の方向な話題も出ていたようです。そんなもの、ちょっと知っていれば理解出来そうな話なのですが、世の中本当に何も調べないで買う人もいるわけで……。多少なりとも、その商品をどう使うのかという事を理解をしないまま、いち情報を鵜呑みにして買っちゃう人の気持ちは何とも奇奇怪怪なものです。結局、どんなモノであれ、買い物と、βパッチおよびテストと、ゲームプレイのやり方は自己責任だと言うのは覚えておきましょう。

ま、そんなことはさておいて、Windows8が発売された事について、我らゲーマーが欲する最重要情報はただ一つ。新OSはゲーマーにとって喜ぶべきものか否か、と言う事です。未だXPユーザーな方も多い事でしょうし、Windows8とPCゲームについて4Gamerさんがまとめてくれていますので、今日はそちらの方の話題をしてみようと思う次第です。

何となく分かってはいたものの……

まず、4Gamerさんの記事はかなり長い物となっているので、毎度お馴染みのまとめです。くわしくはこちら。

• Windowsストアアプリは、Microsoft直営のオンラインストアからしかインストールできない
• MicrosoftがWindowsストアアプリをすべて審査しているので、セキュリティ関連はほぼ安全
• ゲームの購入にはMicrosoftアカウントが必要
• Windowsストアアプリを使う際に、MicrosoftアカウントでPCにサインインしていなければならないわけじゃない
• 有料アプリの支払い方法は、クレジットカードかPayPalだけ
• 当然ながらWebMoneyは使えないし、Windowsストアアプリは返品できない
• Xbox SmartGlassは、現時点ではコントローラ機能の使い道はほぼない（対応タイトルがほぼない）
• サブディスプレイの方は使い方次第で便利かもしれない
• Windows8はタッチ操作前提のOSだから、現時点で不満がなければ乗り換える価値はない
• 今なら安いから、遅かれ早かれ導入するという人はお早めに

というわけで、概ねゲーマーにとっては否定的なモノという意見でまとまっていました。まぁ、確かにタッチパネルに対応していないデスクトップPCを使っている方々にとっては、不要の産物です。ですが、やはり何よりも注目なのはWindowsストアアプリは、マイクロソフト直営のオンラインストアのみ購入可能、という点です。

ここらへんは、以前こちらの連載でも取り上げましたが、あらかた想像通りの代物になっているようです。コレは言わば、マイクロソフトが自社で囲い込みを始めたということになります。ちなみに、囲い込みというのは「自社のユーザーを他社に取られないようにするための試み」を指します。この囲い込みに対して、Mine CraftのNotch氏や、ValveのNewell氏は反発をした、という事になるわけです。

他の企業も囲い込みをしてるけど……

上記のように書くと、あたかもマイクロソフトのみが悪いみたいな書き方にも捉えられてしまいますが、話はそう簡単ではありません。実際、どの企業も囲い込みをおこなっているのです。例えば、ポイントカード。あれも「その企業の商品を買って貰えるようにするための囲い込みの一種」です。あとは、アップルの「App Store」もそうですし、検索エンジン企業の多くもだいたいはそんなものです。

そこらへんを考慮すれば、マイクロソフトがタッチ操作を念頭に置いたOSを作っていくのは仕方がないのかもしれません。
ですが、現時点で最も多く使用されているOSとして、Windowsは存在しています。今回のWindows8は、通常のビジネス面においても使い勝手がややこしいものの一つにも思えてなりません。恐らく、そこらへんを理解できない年配の方々にとっては厄介な代物でしょうし、ゲーマーから見てもOSとして微妙という位置付けのモノを強いて使いたいとは思わないでしょう。

価格が安いから乗り換えるを良しとするか否か……。
なるべくなら、OSはユーザーにとって使いやすく、安定したモノをより多く提供してもらいたいと、せつに思う次第です……。