気まぐれゲーム雑記
第24回「オンラインゲームをエミュサーバーでプレイすると危ないという話題」

昔はどえらく流行ったモノです……。

昔のオンラインゲーム、「Ultima Online」の場合

1997年の運営開始から、今でも運営されている最古のMMOに「Ultima Online」というゲームがあります。
今はソーシャルで何か作っているけど、今でも時代に名を馳せるクリエイターの一人としてあげられるリチャードギャリオット氏の作品です。ちなみに、EAを退社するまでウルティマシリーズに出てくるブリタニア王（以下、ブリ王）はリチャードギャリオット氏自身の分身、とされていました。実際、UOでもブリ王ご本人と思われるイベントが多く見られています。
EAを退社後は、ブリ王の権利の行方はどうなっているのか定かではありませんが、ウルティマシリーズの最新作「ウルティマ フォーエバー」ではブリ王の娘が物語に関わってくるあたり、ブリ王の権利は今でもご本人のモノなのかもしれません。

そんなUOですが、色々とアップデートで変化していったMMOとしても有名です。昔の人からみれば「ダメな方向へ」進んでいき、今の人から見れば「一般的なMMO化した」と見る事もできます。
で、今日の話題は、そんな「ダメな方向へ進んでしまったと感じた人が、エミュレーターサーバーを立ち上げたりした」という話題になるわけです。

エミュサーバーが立ち上がった経緯

先日、「タワー・オブ・アイオン」というMMOのエミュレーターサーバー（以下、エミュサーバー）を自作した人とプレイヤーが書類送検されそうになっているという、中々の話題が出ました。くわしくはこちら。
要は、エミュサーバーは著作権侵害とか色々アウトな事に踏み込むわけで、それを利用するユーザーも違法な事を理解して登録するわけだから、両方とも書類送検（予定）ね。という流れです。で、何だかんだと国内初の動きだそうです。

はてさて、管理人は残念ながら（？）エミュサーバーは利用したことがありません。というのも、大体はエミュサーバーを利用している管理者に、メールなどで登録をしなければならないからです。通常のMMOでいうアカウント作成ですね。
管理人は、その当時やたらと個人情報に気を使っていたので、当然ながら見知らぬいち個人な方にメールする勇気なんて到底ありませんでした。そもそも、エミュじゃないUOを今でもプレイしている（課金だけしているとも言います）ので、何ら問題ありませんでした。……多少の不満はありましたけど。

でも当時のUOは、アップデートによるかなり劇的な世界の変化が起きていて、それに反発したプレイヤー達がエミュサーバーを立ち上げ、アップデート前の世界観を作り出すといった事例が結構ありました。管理人は、そういう昔ながらの世界を羨ましく思う一方で、個人情報を教える事や、エミュに対しての反感から結局やることはありませんでしたが、一部ではそのような人達が集まって賑わいを見せていたのも事実です。……今もあるんですかね？　UOのエミュサーバーは……。

利用者も書類送検されるよ？

今回の一件は、プログラムは独自のモノだったようですが、キャラクターデザインなどはそのまま流用し、なおかつお金を取ったりして商売としてエミュサーバーが出来上がっていたのが問題にも思えます。……それでも、無料にしたら許されるのか？　ということでも無く、何にせよ法的にかなりアウトなので結局は問題が表面化するのは時間の問題だったと思いますが。

それで、今回の一件で一番の注目どころは、利用者も書類送検される（予定）というところです。これは、かなりの抑制力になることは間違いありません。書類送検されるリスクを冒してまで、プレイしたいとは思わないでしょう。

当然のこととは思いますが、MMOは正規のモノをちゃんと購入し、正規に課金をして、正統なプレイヤーとして楽しむ事が一番です。ゲーム内のアップデートで、個人的に改悪と思えてしまうモノもあるかもしれませんが、ゲーム内容を悪くしようと思っている人はそうはいないと思います。ですので、書類送検されるよりも正規なプレイヤーとして普通のMMOを楽しむようにしましょう！