連載:気まぐれゲーム雑記 第17回:記事の趣旨をどう読み取るかで評価が分かれる記事の話題

気まぐれゲーム雑記
第17回「記事の趣旨をどう読み取るかで評価が分かれる記事の話題」

見方次第で180度内容が変わるというのは面白いのです。

センセーショナルなタイトル

センセーショナルとは、世の中をあっと言わせるような様のことを指します。
こと、ゲーム開発者達が集まるCEDECの講演内容として「ゲームを作るのにゲームなんてやらなくていい」というタイトルは、中々センセーショナルなタイトルといえるような気がしてなりません。

どうやら、上記のセンセーショナルなお言葉は、管理人としてはイマイチわからないけどなぜかヒットした「もしドラ」の作者さんがCEDEC 2012で述べた台詞のようです。
まぁ、そうなるとゲーマーとしては「はぁ?」となるわけですが、そこをグッと堪えて、このセンセーショナルな記事を読んでみようと思ったわけです。具体的にはこちらをどうぞ。
あ、いつもの要約は後でやります。

というわけで、本日の話題は「センセーショナルなタイトルと、記事の内容はマッチングしないという例」について、書いていこうかと思います。

記事の価値をどこで見出すのか

さて、記事を要約しますと、要するに次のような事を言っています。

ゲーム開発者は、ゲームユーザーをハマらせるようなゲームを作らなければならない

それは、ハマるような何かを経験しないとわからない(ネトゲやパチンコなど)

でも、ゲーム業界内でハマる何かを見つけてもそのアイディアをパクったら、単なる盗作

つまり、アイディアは日常なり別の業界なり何かしらのモノを持ってくるのが良い(視野を広げるという意味で)

なので、「ゲームを作るのにゲームなんてやらなくていい」という結論に回帰する

要は、広い視野を持って違う業界のアイディアを上手くゲームに落とし込めよ、という話です。
講演をなさっている作者さんに好感を持つかどうかはさておいて、言っている事は比較的真っ当な意見です。

で、ここで思うのは、記事元になったタイトル「ゲームを作るのにゲームなんてやらなくていい」というタイトルを読んだだけで、読んだ気になっていると素晴らしく勘違いする内容となるのではなかろうか? と言う事です。実際、そういう人は多いのではないでしょうか。

これって、ようは記事の価値をどこに見出すのか、という話だと思うのです。
ゲーマーからすれば、ゲームを作るのにゲームをやらない開発者がいてたまるか! という意見になると思いますし、そんな人が作ったゲームはこちらからお断りしたくなります。しかして、仮に記事のタイトルが「ヒットするような商品のアイディアをどのように作るか」といった記事だったら、恐らくは記事の趣旨とタイトルがマッチングするでしょう。
かといってこの作者さん自身が講演で「ゲームを作るのにゲームなんてやらなくていい」といったのだから、それをタイトルにしても間違いではありません。つまり、記事のタイトルに対してその作品や作者に対する先入観の問題なんじゃなかろうかと思うわけです。

センセーショナルな物の扱い

よく2ch系のサイトでは、いろいろな商材を煽ったように扱います。それに出版業界でも「煽り」という言葉はよく使います。皆様もよく広告で「絶賛発売中!!」なんて文字を見たりしませんか? それと同時に思いませんか? 「んなわきゃねーだろ?」と。

まぁ、さくっとぶっちゃければ大半は正解です。一応出版業界に身を置いていたのでそこらへんの事はよくわかります。
ドラクエみたいな特殊な例もありますが、大体は絶賛発売中でなくても絶賛発売中と書かなければならないし、それを「発売前に書いている」のだから、何とも言い様がありません。とはいえ、業界全体がそうなのだから仕方がないわけです。……それに、売れそうな物に「売れるかどうかなんぞわからん」みたいな事を書いたら、メディアとメーカーさんの間に亀裂が走る事は間違いありません。持ちつ持たれつの関係なのです。

インターネットが普及する前は、煽りまくって上手く業界が回っていたので良かったのです。でも、インターネットの普及で自分で情報を調べる人がでてきたり、情報を共有することが行われるようになってからでしょうか。公式の情報を疑うようになった人が増えたわけです。それと同時に、メディアを信用しなくなってきている、というのも言えるような気もします。

煽り文句、というのはセンセーショナルなモノになりがちです。ようは、誇張表現ですから。ですが、それで情報が売れる(見て貰えたり、雑誌、商材が売れたり)一面がある事は間違いないですし、否定すべき事でもありません。
しかし、余りにもやり過ぎると「すべての情報を疑っていかなければならなくなる世の中」になってしまう事も忘れないで欲しいと思うのです。……嘘を嘘と見抜けないと難しい、というやつに限りなく似ていますね。
当ブログとしては、ブログも一つのソーシャルメディアですので、情報は正しく、多少の誇張はあっても、やり過ぎはしないように注意しながら取り扱っていきたいと思う次第です。

[情報元:IT media ガジェットさん]

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:よくわからんけど、もしドラの人がCEDECで講演した内容がセンセーショナルな記事タイトルだったってことで、取り上げてみました。

しゃきーんさん:読めばわかるが内容はマトモだな。……講演している人への先入観で何となく良い気はしないが。

しょぼーんさん:そこらへんも難しいところだよね。こういうのって編集次第だろうし、何とでも言えちゃう。かといって、今GIGAZINEさんがCEDECの講演内容をほぼ全部書き起こしたってので問題になってる。GIGAZINEさんの件はエチケットのなさ過ぎという点でアウトだと思うけど、結構難しいバランスの問題に近いんじゃなかろうか。……ま、うちはさっぱり縁がない話だろうけどネー。

しゃきーんさん:まぁ、所詮は零細ブログだから何の発言力もないしな。……って、もうちょっと頑張ろうぜ!?

連載:気まぐれゲーム雑記 第17回:記事の趣旨をどう読み取るかで評価が分かれる記事の話題に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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