PC:Legend of Grimrockの売り上げは開発費の2~3倍になったそうです

すでに発売された「Legend of Grimrock」ですが、現時点で開発費の2~3倍を回収し、セールスとして成功したことが報告されました。
3日で開発費を回収したことでも話題になっていましたが、第2のMine Craftになれそうな勢いということでしょうか。以下、抜粋。

僅か数日で開発費を回収したことが明らかになったAlmost HumanのダンジョンRPG「Legend of Grimrock」ですが、本日GamasutraにAlmost Humanの成功にスポットを当てたスタジオの共同設立者Juho Salila氏のインタビューが掲載され、現時点で既に開発費の2倍から3倍に及ぶ回収に成功したことが明かされました。

元RemedyとFuturemarkのベテラン開発者4人が集まって設立された Almost Humanの立ち上げと、Legend of Grimrockの開発を振り返ったJuho Salila氏は、Almost Humanの設立にあたり4人全員がリスクを承知の上で臨んだと述べ、クリエイティブの十分なコントロールを得るためにパブリッシャーを決定せず自己資金で進めた困難な開発において、情熱と金銭的なプレッシャーが4人を凄いペースで前方へと押し進めたと語りました。

こういったプロセスを経た開発は実質10ヶ月程度で完了したとのことで、セールスの大きな成功と併せて、現在は自分達のペースでLegend of Grimrockの将来に関する計画を十分に考慮する余裕が出来たと氏は説明しており、今後のパッチやアップデート、Mac/iOS版といった他プラット フォームへの移植に注力することを強調しています。

近年復活の狼煙を上げるRPGジャンルの中でも、とりわけニッチな市場であるダンジョンRPGで大きな成功を遂げたAlmost Humanですが、Salila氏はこういったニッチなタイトルにおける新しい開発の形としてにわかに注目を集めるKickstarterについても触れており、Almost Humanが様々なアプローチを検討したものの、現在のフィンランドでは法律的にクラウドファンディングへの申し込みが困難で断念せざるを得なかったと明かしています。

[情報元:doope!さん]

これは、インディーズとしては大成功とみても良いでしょうね。

10ヶ月分の開発費の2~3倍を回収、となると次は2年以上時間をかけて作る事も可能、ということになります。もちろん、そのペースが良いか悪いかは何とも言いづらいところですが。

ちなみに、クラウドファンディングというのは、ネット上で多数の人から支援を受けて何かを行う、というお金の集め方です。いろいろなタイプがありますが、日本でわかりやすく言えば「寄付」というのもその一つとなります。
そういった資金収集法はフィンランドでは法律の壁があったという事で、インディーズでのゲーム開発を考えてる人にとっては、国単位で色々と問題もありそうです。このような法的な問題というのも、ゲーム開発をする人にとっては重要な要素なのでしょうね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:Legend of Grimrockの売り上げが開発費の2~3倍となって、メデタシメデタシというお話です。

しゃきーんさん:4人で10ヶ月か……。スゴイ勢いだったんだろうな。

しょぼーんさん:3Dダンジョンは狭い市場なだけに、TOPを取ったら勝ち組だからね。色々と上手いやり方だったんだと思う。それに、開発能力にも長けてたっていうのがポイント。

しゃきーんさん:それにしても、クラウドファインディングってフィンランドだとダメなのか。日本でも、法律の壁は高そうだ。

しょぼーんさん:ゲーム開発をする人のために、優しい環境作りっていうのも必要かもね。仮にも、ゲーム大国を名乗っているなら、だけど。

しゃきーんさん:それに関しては人によって意見が色々あるだろうから、一概に上手くいかねー話なんだろうなぁ。

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