連載:気まぐれゲーム雑記 第638回:30fpsと60fpsはそれぞれ適したゲームがある
気まぐれゲーム雑記
第638回:30fpsと60fpsはそれぞれ適したゲームがある
数字が大きければ良いというわけでもないわけで。
どこまで突き詰めるかはハード次第でもある
AZです。まだ数日先ですが、台風の被害が大きくならないことを切に願いたく思う所存です。
ところで、アサシンクリードユニティの900p/30fps問題で揺れているUBIですが、同作のワールド・レベル・デザイン・ディレクターNicolas Guerin氏が「業界全体が60fpsから手を引きつつある」と発言している記事が掲載されています。
Nicolas Guerin
Ubisoftは昔から、60fpsの推進を望んでいた。私はあまり良いアイデアだとは思っていない。60fpsから得ることはあまり無いし、本物に見えないからね。(通常の倍の48fpsを採用した)映画『ホビット』も少しそうだったが、違和感があるんだ。それに、他のゲームでも同じだ――(60fpsから30fpsになった)『Rachet and Clank』シリーズのようにね。ビデオゲーム業界全体がそのスタンダードから手を引きつつあると考えている。達成するのが30fpsの倍は困難になるし、映像や画像のレンダリング・クオリティの観点でも、それほど効果的ではないからね。
クリエイティブ・ディレクターAlex Amancio氏も同意見だ。
Alex Amancio
我々の目標は30だった。その方が映画的になるんだ。60はシューターには適しているが、アクション・アドベンチャーの場合はそうでもない。実際、30fpsの方がしっくり来るんだよ。それに、全てを限界まで引き出すことができる。誰もが解像度を気にしだした時と似ているよ。ピクセルが増えれば満足なのかな?ゲームがゴージャスなら、数字なんてどうでもいいはずだ。
[引用元:Choke Pointさん]
言わんとしたい事はよくわかる類ですね。
これはあくまでも私個人の意見だと踏まえておいて欲しいのですが、アサシンクリードユニティは「本当に60fps出せるのか?」という疑問を少し抱いていました。もちろん、出せるならそれに越した事はないのでしょう。ですが、前作アサシンクリード4の海外のベンチマークの結果はRadeon HD 7850で大体40fps平均といったところになっています。
で、PS4のGPUはRADEON HD7000系と言われているわけで、1年ごとにアサシンクリードの新作を作っているUBIが前作からそこまで劇的な進化をするのか? と問われたら流石に厳しいという印象にもなっていました。いやまぁ、UBI側がそういったからこそいらぬ問題が勃発してしまったわけで、そこらへんはもはやどうにもならないところにも感じられますが……。
60fpsが一部のアクションゲームや格闘ゲーム、シューターを全般としたFPS向きであるのは確かです。それは間違いありません。ですが、60fpsである必要性がないジャンルが存在するのも確かであり、アサシンクリードの最適なfpsは何なのかというのが問題の焦点にはなりそうです。
まだ最終的なスペックを決めていないとしたUBIではありますが、果たしてどのような答えを出してくるのでしょうか? 言われていた通り、1080p/60fpsで出してきて度肝を抜いてくれるのかどうかを楽しみにしたいですね。
なお、Kulturさんの方で今回の問題について1080pと900pの違いなどをこと細かに解説しているので、今回の問題が気になる人は一度みておく事をオススメしておきます。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:UBIの人が、業界的に60fpsから手を引いている感じがするよーってんで、そりゃまぁジャンル次第だわなぁと思う次第。
:Civみたいなシミュレーションに60fpsを求める方がどうかしてるしな。
:もちろん、60fpsのアサシンクリードってのも見てみたいとは思うけどね。でもまぁ、アサシンクリードはNPCがやったらと動くゲームだから仕方がないのかな? という面はあるかな。……一度見れば納得するのかもしれんねぇ……。
:ま、いずれにせよUBIが結論を出したらまた話題になるだろうよ。
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UBIはなんでいちいち余計なことを言うのか…
アサクリに言われてるのは次世代機用と謳ってるに900pなの?って事でしょう、BF4みたく60フレームでもないのにね。
その上でPS4版は手抜きと思われる発言して問題になったっていう流れをまるで理解していない。