連載:気まぐれゲーム雑記 第610回:産経BIZの「Xbox One」vs「PS4」という構図は何とも妙な感じである
気まぐれゲーム雑記
第610回:産経BIZの「Xbox One」vs「PS4」という構図は何とも妙な感じである
これを読んだ投資家がどう思うのかが知りたい。
そもそも日本市場はまだ始まっていないのでは?
AZです。DMMの運営する「俺タワー」は知っていますが、別のゲーム「The Tower」が好きだったため何をどう聞いてもビルを作るあのゲームというイメージしか湧いてきません。
ところで、産経BIZが任天堂の不振を受けて「Xbox One vs PS4」の2強構図になった、という記事を掲載しております。
米マイクロソフト(MS)が家庭用ゲーム機の新製品「XboxOne(エックスボックスワン)」を日本で4日に発売し、販売が好調なソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション4(PS4)」との事実上の2強対決に挑む。
~中略~
MSがXboxの新型機を投入するのは、2005年の「Xbox360」以来約9年ぶり。SCEと任天堂の牙城だった日本で360は苦戦した経緯があり、今回は360発売時の約4倍に当たる30本のソフトをそろえる力の入れようだ。
任天堂の「Wii U(ウィー・ユー)」の販売が不振から抜け出せない状況だけに、日本でも勝機ありと判断したとみられる。
[引用元:産経BIZ]
「事実上の2強対決」は何とも面白い書き方ですね。
本日、日本でもXbox Oneが発売されるわけですが、Xbox Oneが凄く盛りあがる! と思っている人はそう多くもないでしょう。もちろん、私としてはXbox Oneに限らずPCであれ何であれ、全てのプラットフォームでゲームが盛りあがれば良いと常日頃思っております。ですが、Xbox360が辿ってきた経緯を見返せば、無条件に「絶対盛りあがる!」なんて事は言える訳がありません。当然、応援はしておりますしちゃんと買う予定も立てておりますが。
そして、日本市場におけるPS4も海外での人気とは裏腹の結果が出ています。これまた、何故盛りあがらないかと言えば日本向けのタイトルや大きく牽引するきっかけがないから等々多くの理由が出てきそうですが、何にせよ現時点で動きが鈍いのは事実です。先日のSCEJAカンファレンスで一定のタイトルを提示してきましたが、それでもSCEJAの盛田氏が言った「日本のコンソール市場は欧米に遅れている面も多々ある」という言葉通り、日本のコンソール市場が現時点で盛りあがっていないのは明らかです。
だからといって、娯楽産業において寡占市場(かせんしじょう:市場が少数の売り手によって支配されている状態)になることは到底良い事ではありません。何故かといえば、サービス面・ハードの向上・ゲームの幅など色んな面において広がりがなくなります。それらは、互いの企業が競争し合ってこそ高められるのです。ならば、より多くのハードが出る事は良い事であるに間違いはありません。
産経BIZの話は、海外の話と国内の話をごちゃ混ぜにしながらツギハギしたかのような記事というところになります。つまり、現時点での据え置き機での対決構図は海外が舞台であり、残念ながら日本は主戦場になり得ていないのが現状です。今後、日本の据え置き機市場がどの程度盛りあがりを見せようというのかは生暖かく見守りたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:産経BIZが「PS4 vs Xbox One」の2強対決! とか書いてるけど、現時点でその煽りは流石にキツイんじゃない? ってなお話です。
:まぁ、据え置き機は日本市場だと軒並み売れてないからな。
:世界市場の事を書いてるんだよ! ならわかるんだけど、そういう感じでもなさそうだし。まぁ、なんというか、こういうのを書いてそれを読んだゲーム市場を知らない投資家ってどう思うのかな? というのが結構本気で知りたかったりもするね。……そもそも、任天堂が不振だと勝機を見出せるってどういう判断だよ……。
:つまりは、ツッコミどころ満載の記事だったというオチね。
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