連載:気まぐれゲーム雑記 第530回:TGSのインディーゲームコーナーのスペシャルスポンサーがSCEに決定、インディーゲームは何かと大変そうです
気まぐれゲーム雑記
第530回:TGSのインディーゲームコーナーのスペシャルスポンサーがSCEに決定、インディーゲームは何かと大変そうです
インディーゲームってどうなるのでしょうねぇ……。
お金がないのは皆同じという現状が世知辛い
AZです。トワイライトエクスプレスの名前を見るたびにトワイライトシンドロームを思い出していた身としては、その名を見なくなってしまうモノ寂しさを感じました。
ところで、TGSのインディーゲームコーナーにおいてSCEがスペシャルスポンサーに決定し、インディーゲームコーナーの出店料金を全額サポートすると発表されました。
スペシャルスポンサーのSCEは、インディーゲームコーナーの出展料金(4日間出展=99,900円、一般公開日2日間出展=32,400円)を全額サポートします(※出展作品のプラットフォームは問いません)。これにより、本コーナーのすべての参加者の出展料金は無料になります。また、より幅広く出展を募るため、出展応募の締め切りを当初の5月30日(金)から6月11日(水)に延長します。本コーナーの出展は、応募された作品の中から、最大50ブース(予定)を、事務局による選考にて決定します。
[引用元:日経新聞(PDF)]
まぁ比較的考えられた流れ、ですかね。
今インディーゲームが抱えている問題は、普及させるためのプロモーションにかける予算がないというところであり、どこもかしこもお金がないというのは世の常であると認識させられます。TGSの出展料金をSCEが肩代わりしようというのは、ハードメーカーとしてソフトをより増やし普及させる事が一番重要なポイントである以上考えられた余地でもありますが、プラットフォーム問わずというあたりは太っ腹とも言えましょうか。
昨年のTGSではほんわかとゲーム実況者達によるイベントが賑わったという声も見かけたわけですが、実際今の現状というのは効果があったのかどうかは何とも計り知れぬ印象もあります。当然のことではありますが、認知という意味では間違いなく効果はあったでしょう。しかし、その先にある「ゲーム実況者達のファン」なる人達にゲームが行き届いていない印象もまた否めません。結局のところ、ゲームは売れないと開発者達に次なる開発資金が転がり込んで来ないので、Kickstarterやら何やらといった話になるわけですが、日本でも認知や普及のその先が必要になっている段階には思えるところです。
しかしかたや海外では、インディーバブルが弾けそうというのもほのかに話題となっているようで……。
増えすぎたゲームによるインディーバブルは崩壊の危機を迎えているかもしれないと、Spiderweb Software創設者のJeff Vogel氏が自身のブログ、The Bottom Feederで警鐘を鳴らしています。
[引用元:Game*Spark]
記事の方では、要するに小銭稼ぎの何かしらに似たようなインディーゲームが増え続けており、バンドルで売られる物と本命のフルプライスばかりになったら新規参入する人がいなくなるという話題になっております。言わんとしたい事はわからないでもありませんが、それでフルプライスの良作がなくなるわけでもなければインディーゲームでも良作とされたものが消えるわけでもないですし、自然と淘汰されていくような気がしないこともありません。
インディーゲームがバズワード化したような印象もある昨今ではありますが、海外であれ日本であれ良作と呼べるインディーゲームが出てくるに越した事はありませんし、それをプロモーションする力があるところは積極的にしていく事が一番多くの理解を得られそうな話でもありましょう。日本では、始まっているのかいないのかよく分からない位置付けのインディーゲームではありますが、TGSで上手くアピールしながら開発者の方々は無理をせずマイペースにやり続けていって欲しいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:SCEがTGSのインディーゲームコーナーへの出展費用をサポートするよーってので実に太っ腹と思う反面、インディーゲームはもっと普及に直結するような何かが必要なのかなぁ? とも思ったわけです。
:海外でも色々あるみたいだしな。
:あれは、SteamのGreenlightの仕組みがイマイチよくない部分にも問題はあると思うけどね。インディーゲームって、基本は話にもならないほどつまらないゲームばかりだから。そういった中でダイヤの原石を探すのもまた面白いけど、現状は問題の方が大きくなったって感じ。……まぁ、なるようになって自然な形へと収束していくとは思うけどネー。
:是非そうなって欲しいモノではあるがな。
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