気まぐれゲーム雑記
第466回：EUが課金要素のあるゲームやアプリを無料と呼ぶのは禁止するらしい

納得の理由です。

「基本料金無料（一部有料です）」はどこまでが許されるのか

AZです。最近また寒くなってきたので早急な春の訪れを待ち焦がれていますけど、花粉は来ないで頂きたくも思っております。

ところで、何やら欧州連合ことEUがゲームやアプリを無料と呼ぶ事を禁止するという話題が出て来ております。

CVGによると、EU加盟国内におけるゲームやアプリの宣伝で、少しでも課金要素があるものを「無料」と宣伝するのが禁止されることが明らかになった 

2月28日、EUの公正取引庁（OFT）は一部のメーカーと会談をし、ヨーロッパの消費者がアプリの課金で被害を受けるような状況を防止するための措置をするように勧告したという

EUは4つの案を提示し、一つ目は「無料」と銘打って消費者をミスリードするような広告を出さないようにするべきというものだ。

海外では無料ゲームは「Free to Play」と宣伝されることが多いが、「Free」すなわち「無料」と宣伝していいのは、課金要素が一切ないものに限るということになる。

［引用元：Kulturさん］

ヨーロッパでも問題になってたんですねぇ……。

私としては、ソーシャルゲームであれ何であれ、ゲームとしてきちんとした面白さが存在するなら否定するつもりはありません。ですが、基本料金無料（一部有料アイテム）と名乗りつつも、その「一部有料アイテム」がないと話にならないゲームが多々存在するわけで、そこらへんはもう言葉遊びのレベルでしょうか。当然の如く、釈然としない人達からは反感を買う一因になっているのは間違いない事でしょう。

現在のスマホアプリ市場については、有料アプリよりもF2Pの方が圧倒的に売上が良いとされています。

一方、ダウンロード時に課金決済をおこなう、いわゆる「有料アプリ」は、無料ダウンロード＋追加課金型アプリと比較すると、そのダウンロード数に大きな隔たりがあり、売上で比べても圧倒的な差が存在している。スマートフォンでいきなり「有料」というフローにすることが、今のユーザーにとっていかに大きなハードルになっているかを裏付けている。

［引用元：CNET Japanさん］

今回のEUの一件が今後市場にどういう影響を与えるのかは大変見どころにもなりますし、ヨーロッパ市場を見据えている日本の各メーカーも対応していく事にはなりそうです。そして「EU加盟国内におけるゲームやアプリ」ということなので、スマホアプリに限定された話というわけでもありません。コンシューマ機も含まれていると考えて当然でしょう。そう考えると思った以上に波及しそうな話にも思えますし、先も書いた通り日本では言葉遊び状態ですが、そのうち検討されそうな案件とも言える事ではないでしょうか。

スマホまわりのゲームに対しては、課金について依然として反感を覚えている人が多いですし、支払いについてもあれやこれやと問題があったという事実があります。ですが、市場規模の大きさを見れば各メーカーが突撃するのも当然の流れではありましょう。だからこそ、早い段階できちんと整備していく必要がありますし、今後の発展を長い目で見据えればきちんとしておいた方が以前のDQMスーパーライトであったような騒動に発展し辛いという予防策にもなっていく様な気はします。

ともあれ、本件については基本的に賛同しておきたいモノがあり、もし日本でこういった事が議論されたなら各メーカーがどう対応するのかは見どころの一つと言えるでしょう。市場規模として大きいのも確かですが、「ゲームは娯楽」である以上消費者にとって何が最善であるのかを考えていきながら市場構築を頑張って欲しいモノですね。