連載:気まぐれゲーム雑記 第297回:「だるめしスポーツ店」は任天堂のF2Pに対する挑戦? と言う話題
気まぐれゲーム雑記
第297回:「だるめしスポーツ店」は任天堂のF2Pに対する挑戦? と言う話題
そろそろ課金するという事の考え方そのものを変えてみないか?
任天堂のF2Pタイトルこと「だるめしスポーツ店」は色々と考えさせられる
先日、ニンテンドーダイレクトで発表されたタイトル「だるめしスポーツ店」についての話題をしておきます。
というのも、この「だるめしスポーツ店」は、かなり任天堂として考えに考えぬかれたF2Pタイトルだと言えるからです。F2Pに嫌悪感を抱く人達もいる中非常に繊細な話題ではありますが、取り上げる価値はあるだろうと思い踏み込んでみます。
課金に対する印象を変える戦略
この作品は、基本無料のDLCでゲーム内容を拡張する類のゲームです。ゲーム内容は野球で、シンプルなミニゲーム集が10種類。この10種類を値切り購入することになります。このミニゲームこそが課金要素で、つまりDLCをゲーム内で値切って購入するという、アプローチとしては新しいモノと言えるでしょう。DLCの課金価格を遊び要素に転換……できたかどうかは何とも言いがたいですが、少なくとも無慈悲に金額だけ提示されるよりは納得して購入するタイプの人が多いように思わせてくれます。
このタイトルは実験的タイトルであるのは間違いありません。それと同時に、F2Pの印象も変えていこうという試みが見られます。
そもそも、企業は儲けを出してこそ活動ができるわけです。稼がないと話になりません。任天堂がF2Pに手を出したというと否定的な意見が出てくるのは想像に容易いですが、そういった課金形態に納得し難いクオリティのゲームが多かっただけの話で、金額に見合う面白さといちプレイヤーとして納得できるならばF2Pであろうとパッケージであろうと問題はないはずです。
そのような意味で、「だるめしスポーツ店」は任天堂のF2Pに対する挑戦的タイトルとも言えます。F2Pに不信感を持っているユーザーに対して、任天堂のクオリティをF2Pで提供できるかという挑戦でもあり、金額に見合うクオリティで楽しめるならF2Pも悪くないとユーザーに思わせる事ができるかどうかの挑戦にもなる……と思うわけです。……まぁ人によって思うところは多々あるでしょうけど。
任天堂がF2Pに手を出したと言う事は、それだけ時代がF2Pに傾いているのは間違いありません。今後F2Pはパッケージタイトルとの差別化を図りながら、どんどん大きくなっていくでしょう。その中で任天堂を始めとした各社はどのような決定をしていくのか、今後の動向を注意深く見守りたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:先日のニンテンドーダイレクトで発表された「だるめしスポーツ店」について、思うところをアレコレ書いておきました。
:任天堂のF2Pねぇ……。イマイチ想像できんが。
:まぁ、他社が出しているF2Pとは違った路線であるようにも思えます。そもそもDLC要素を値切るっていうのは、任天堂ならではの発想かなぁと。……F2Pは全て悪じゃなくて、善し悪しがあるのだよっていう人が増えればいいんだけどねぇ。
:F2Pは、今までが今までだからな……。「だるめしスポーツ店」や今後任天堂がF2Pにどれほど力を入れるのかも含めて注目しておくか。
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