ディランからの愛情に、エイヴリルも次第に心を溶かされていた――。しかしそんな中、正真正銘の悪女こと義妹のコリンナが、再びエイヴリルと入れ替わり"公爵夫人"の座を狙おうと画策しているようで――？

海の上でも快適な睡眠を――「アルフリートの天空要塞」、アルの天職！？「なんて素敵な職業なんだ」、魔法の詠唱破棄の秘訣とは――「怠惰な感情に素直に」など全７編。

深く悩みながらも、笑顔を絶やさず子育てに励むマリアンヌ。けれど、心身の歯車が嚙み合わず、日に日に憔悴し痩せ細っていく。そして戦後処理にあたる夫アレクサンドルが不在の中、ついに倒れてしまい――!?

ウィステリアは異界の番人として、重圧に耐えきれなかった過去を話し始めて……。時に苦しいほどに懐かしく、けれど決して過去にはない彼との出会いが、止まっていた時間を動かしていく――

王都で「偽トウゴ」たちと対話を試みるも、自己評価のためなど、トウゴには理解できない理由ばかり…。しかし、謎の少女「ライラ」だけは意図して「偽トウゴ」を騙っていたようで…？

“前世”の元夫ではなく、“今世”のユリウスに向き合うことを決心する。しかし、本当は誠実で優しいはずのユリウスがなぜ前世ではあれほど冷たい態度を見せたのか。そのカギを握る人物、前ファングレー公爵夫人は思わぬ人物とつながりを持っていて――!?

俺が幸せにしてやる──　きみの望む未来を俺が必ず手に入れてみせる。ザルメンを信じてくれた、待ってくれている彼女たちの思いを背負った冒険が今、始まる！

クロエを待っていたのは、義兄ジュードの側近選抜大会だった。選ばれた側近たちはジュードだけでなくクロエのことも大切に思ってくれて……。心強い味方を得て王都へ戻ったクロエは、因縁の相手・ドミニク殿下を迎え撃つ！

真剣な求婚にきちんとお断りをした日のことを思い出すララ。石像から戻った今もアリステアの瞳にはあの時と同じ熱が残っていることに気づき、20年間の彼の孤独に罪悪感を覚えるが―――？

海の事故に遭い生死をさまようゴンじいがかつて語っていた言葉や、キャディの的確な助言を受け入れながら、徐々に自分のプレーを取り戻していく。少ない残りホールとなかなか縮まらないスコア差の中、息詰まる心理戦が展開され……。