震える手を押さえながら、ローゼマインはついにルッツとの契約魔術の解消を告げた。またひとつ、ローゼマインとのつながりが消えていくことにショックを受けるルッツだったが……。

いまだ一向一揆の影響下にある北陸の政情は不安定で、三好家も健在だ。しかも味方であるはずの足利義昭は能登を返せと命令してきて……？ もはや獅子心中の虫と化した将軍家との関係は如何に!?

「噛みたくない」と宣言する晃太だったが、龍之介と会えないあいだに体調を崩してしまう――意識が朦朧としたなか、帰宅した龍之介のうなじを「もう無理」と噛もうとして――!?

パーティーから追放した行いを謝罪し救いを求めるミサだったが、レントは自分だけが助かりたいという彼女の思惑を見抜いていた。ミサはリンカを人質とし借入れを無効にするよう迫るが……。そして迎えた返済期限、絶望の強制執行が発動する!!

事件後も、相変わらずつきまとう元・婚約者のラウルとプリシラ王弟妃に頭を悩ませつつも、ある日マイラ王妃から、王妃の祖国クワンダ国へ留学する特例親善大使という大役を命じられて…！？

大貴族ミード伯爵家の王家への反逆計画を阻止し、未来の悲劇を排除すべく奔走するクレア。かつては婚約者だった王太子ヴィークへの想いを秘めつつ、二度目の人生で新しい関係性を育む彼女だったが、それを見守るヴィークの胸中にも熱い想いが…？

中学2年生のメイは叔父さんとふたり暮らし。夏休み明け、クラスのみんながなんだか大人びていることに気づいたメイは「私はこのままでいいのかな…」と不安になってしまう。こんな時は、叔父さんに相談だ！

騎士家の嫡男として生まれ育った彼と、家を捨てて冒険者となったジル。ふたりの間には、未だ溶けない確執があるようで.....。一方リゼルたちは、Cランク昇格を目指して新たな依頼仕事へ。

婚約者のロザリアが帝都を訪問。鼻の下は伸びつつも、案内の名目で訪れた大図書館では、怪しまれることなくお目当ての魔法書を入手、魔法についても造詣を深めていく。

”オススメの本”――それは、すべての本好きが対峙する永遠の未解決問題！　十月堂のチョイス、そしてお客さんの真意とは？　古本屋「十月堂」を舞台に、さまざまな愛書家たちの人生の機微を描く短編連作シリーズ。