連載:一週間(2015年4月12日~4月18日)を振り返るコラム的な何か 第139回:ファイアーエムブレムとかDLCが何かと話題だったらしい一週間
何はともあれ最初から提示されているのです
AZです。あと一息が終わらないのは、世の常なのだとも思う次第です。
さて、2015年4月12日~4月18日までの間に一番見られた記事は、「DLCはどのタイミングで売るべきなのか?」でした。で、次点が「TCG“ファイアーエムブレム 0(サイファ)”に「ファイアーエムブレム if」のDLCコードが同梱と発表」だったりするわけで、DLCに敏感な人が多いことが窺えた週とも言えます。ですので、DLCについて思う事を書いてみようかと思う次第です。
DLCは悪いモノじゃない。企業の売り方が不味いのだ
元々は、EvolveのDLC論争についてモノ申してみたのですが、なんだかファイアーエムブレムifのDLCがTCGに付くという話題も出てきたわけでして。なんというか、DLCはなかなかに「悪印象」がつきやすいモノだな、とも思ったりはします。
私自身のスタンスをハッキリさせておきましょう。私は、DLCに対して強い嫌悪感はそこまでありません。むしろ、ゲーム内容をちゃんと拡張する類のものなら、プレイした人が喜ぶ限り出せば良いとも思っております。その一方で、消費アイテムなどのアイテム課金は、「プレイ時間を否定する」モノです。F2PでもP2Wのように、最初から札束で殴り合うならわかりようもあるわけですが、RPGで「レベル+10」なんかがDLCで配信されようモノなら、10レベル上げるというゲーム体験をモノの見事に否定するわけでして、実にツマラナイと切って捨てます。ええ、何とは言いませんけど。
ついでに言えば、売り方も問題です。いつ終わるのかも分からないDLCシリーズが突如始まったり、アドベンチャーゲームの真のプロローグがDLCで配信されたり、対戦でどう見てもバランスを欠いたDLCが出てきたり。先の見えない課金地獄、切り売り、バランスブレイカー。どれも、「発売日に入手した人達をあざ笑うかのような売り方」なのが問題だったりするわけです。
ゲーム開発はビジネスであり、企業は「儲けるためにゲームを出している」なんていうのは、買っている人達が一番わかっています。ですので、たとえ切り売りであろうとも、なぜそういう売り方をしたのかさえ理解できるようにすれば、そこまで問題にならないはずなのですが、今までの流れからして「DLC=課金地獄=悪」という印象が強いのも確かでしょう。
ともなると、発売される前からDLCの存在は明確に、且つどれくらい出すのかもハッキリさせておくしかありません。ようは、反感を買わないようにするには、興味を持っている人達に「理解してもらう」しかないのです。その上で買うならば、買った人達も納得して買っているのだから批評は「ゲーム内容のみ」に集中します。
1つのゲームの開発期間が長くなっており、なおかつ開発費も上がっている現状において、作り上げたタイトルでより収益を出すためには、DLCの存在が必要不可欠な事も間違いはありません。今後もより多くのDLCを出すであろう各メーカー様におかれましては、DLCが理解されるようにビジネス展開していく事を強く願いたい限りですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今週は、DLCを売るのはもう当たり前になりつつあるので、素直にDLCを理解されるような売り方にしていこうぜってなお話です。
:売る側と買う側の信頼関係があるというのは、商売として当たり前の事なんだがな。
:その当たり前をやらなかったから、今のDLC嫌悪の流れが生まれているのだとしか言い様はないけどね。まぁ、何があってもDLC批判をしたいという人もいるけど、そうじゃなくて信用されない売り方をしている事こそ問題なのだ、と思う次第。……内容がよけりゃ言う事もないはずなんだけどねぇ。
:本来、ゲームを語るならば売り方やDLCが問題視されるのではなく、その内容が問われて然るべきなんだよな。
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