連載:気まぐれゲーム雑記 第790回:元コナミの内田明理氏が今のゲーム業界をわかりやすく語ったインタビュー記事が公開

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気まぐれゲーム雑記
第790回:元コナミの内田明理氏が今のゲーム業界をわかりやすく語ったインタビュー記事が公開

刻々と変化するゲーム業界

ゲームメディアが最初にやるべき仕事でしょう?

AZです。8000以上のファイルを修正する作業は、一言でいうと「地獄」です。

それはさておき、ラブプラスシリーズなどの元プロデューサーで現在はコナミを退社しフリーで活動すると見られる内田明理氏が、サイゾーにて昔と今のゲーム業界の違いを丁寧に語っております。

ここ10年ほどで、ユーザーがエンタテインメントに求めている本質は大きく変わりました。今はユーザーがなんらかの形でそのエンタメに参加して発信できる、自分もそのエンタメの一部として立ち回れる、ということを求めていると思います。

~中略~

内田 国内の話としていえば、ニンテンドーDSがコンシューマー業界のカンフル剤になったとはいえ、そもそもその以前から、強気のタイトルや予算のかかったタイトルにとってコンシューマーゲーム市場は厳しいビジネスになっていました。後に無料のモバイルゲームが台頭して、多くの人にとって、あるいはマスから見てゲーム市場のマジョリティは“暇つぶし層”である、ということが明確になりました。実際、僕らが携わっていたコンシューマーの歴代ハードでも今のアプリでも、市場が拡大したのはマスである「暇つぶし層」がゲームを「流行りの遊び」としていた時でした。

僕のお客様の多くはゲーム、あるいはキャラクターに理解の深い、いわゆるコアな方が多いわけですが、「ゲーム市場」となると、そういった皆さんと暇つぶし層の皆さんが「ゲーム専用機」のイメージに丸められて、一緒くたにされることがままあります。本当は、営業車と乗用車のビジネスくらい違うのに。そこに、ハードスペックを商品価値としづらいフィーチャーフォンを使って無料で遊ぶゲームが登場して、スマホアプリの登場後もコア層と暇つぶし層が「コンシューマー対アプリ」のようなわかりやすい構造で語られるようになったために、もともと数も金額も小さい前者が好むリッチコンテンツの需要自体が衰退したかのようなストーリーとして語られてしまうのは残念です。でも、本質はコンシューマーだから、アプリだからじゃないと思うんです。

[引用元:日刊サイゾー

良い感じにまとめていますね。

記事のタイトルは圧倒的に煽っており、実にサイゾー感がでていますが、その内容はかなりまともなインタビュー記事になっております。現場の最前線にいた人が感じ取った受け答えになっているので、何となくゲーム業界の昔と今の違いを把握したいという人は、読む価値有りと言えるでしょう。それにしても、本来ならば「既存ゲームメディアがいち早く動く案件」のはずですが、コナミ関連では先日の東スポといいサイゾーといいゴシップ的なところにネタを持って行かれているのは、一体全体どういう事なのかが気になって仕方がありません。

話を戻しまして。内田明理氏は、現場の人間としてきちんと「家庭用機」と「スマートデバイス」をわけて語っています。今や、スマートデバイスの方が市場規模は大きいという事が明々白々になっておりますし、そこを足がかりにどれだけ自社のタイトル群を広められるかが焦点になっているというのは、スクエニやレベルファイブを見ていれば分かりそうなモノでしょう。あそこらへんは、自社のネームバリューを持ったタイトルをこれでもかとスマートデバイスで展開しています。最終的な着地点としては、「家庭用機へ行き着かなくても問題ない」ところを作ろうとしている感はありますし。

家庭用機とスマートデバイスの違いは、リッチなゲーム体験か否かという点にあります。前持ってお金を払った分(ソフトを購入する分)リッチな体験が提供されるのは当たり前と言えますし、それ相応の内容が求められる一方、スマートデバイスだとその門戸は非常に広い変わりに体験がリッチになるかどうかといわれたら何とも言いがたい。例えば、個人でアプリ開発をしている「スキップモア」さんがインタビューに答えていますが、「ドランシア」や「フェアルーン」など骨太なゲームはスマートデバイスじゃ儲からない一方、カジュアルなモノはちゃんと稼げるという内容を語っています。スマートデバイスのゲーム体験や、家庭用機のゲーム体験は共通の認識にはなり得ない一例と言えるでしょう。

今後、それらの差別化をどのように図るのか、もしくは本当に融合するのかなども含めた模索をしながら、スマートデバイス市場はどこで頭打ちになるのかという懸念要素を抱えつつどんどん成長し続ける事になりますが、その一方で家庭用機はPS4を中心にどういった勢いを見せるのか、その他任天堂のNX、ValveのSteamを筆頭にしたPCゲーム市場がどうなっていくのかも注目されます。ビジネスモデルが大きく変化する中で、コアな人達向けとそうじゃない部分の両方が上手い事成長し続ける事を楽しみにしたいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:元コナミの内田明理氏がインタビューに答えてて、すげーマトモでゲームメディアがいち早くやるべき内容でしょうよ? と思ったわけです。

しゃきーんさん:内田明理氏は、結構前向きに何かやろうとしてるってのが嬉しい感じだな。

しょぼーんさん:どの市場で勝負するのかはわからんけどね。ゲーム以外のところへ行くかもしんないし。でも、やっぱり色んな人脈やノウハウは持ってるだろうから、個人でやるにせよ、どこか属するにせよ、また話題になる何かを提供して欲しいとは思うよ。……クリエイターがどんどん独立していくねぇ……。

しゃきーんさん:そういう時期なのだろう、としか言い様がねーけどな。どの人も、自身がやれると思った市場で頑張って欲しいもんだわ。

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