一週間を振り返るコラム的な何か
第137回：ニンテンドーダイレクトでファイアーエムブレムが話題持ちきりになった一週間

盛り上がるのは良きことです

AZです。これから8000以上のファイルを修正するのかと思うと、「今日も一日がんばるぞい！（マンガ「NEW GAME!」より）」なんてのんきなこと言ってる場合じゃないと一人でテンパってます。

そんなわたくしの事情はさておきまして、2015年3月29日～4月4日までの間に一番見られた記事は、「Nintendo Direct 2015.4.2のまとめ」でした。何かの発表のまとめが多く見られるというのは、エイプリルフールネタよりもエイプリルフールネタまとめのほうが需要があるのと同じ事でしょうかね？　あとは、「シュタインズゲートの正統な続編「シュタインズゲート・ゼロ」のティザームービーなどMAGES.の“新作発表会 in ツイキャス”のまとめ」も見られていたようなので、千代丸スタジオに期待したい事でも徒然なるままに書いてみようかと思う次第です。

ファイアーエムブレムが話題を引っ張るニンテンドーダイレクト

久しぶりにニンテンドーダイレクトが行われました。スプラトゥーンやゼノブレイドクロスなど良作で賑わう中、注目は「幻影異聞録#FE」「ファイアーエムブレム if」の2タイトルであろうと思うわけです。

「幻影異聞録#FE」については、メガテンとファイアーエムブレムのコラボと伝えられていただけに、ファイアーエムブレムが主軸となるような雰囲気さえ伺わせていましたが、予想を反して逆路線に決定しました。アトラスが作っているだけにペルソナ風な何かがユルッと垣間見えたりするわけですが、任天堂には作れないジャンルですし、Wii Uというハードでの話なら「今までにない方向性」であるには違いなさそうです。とはいっても、これにどの程度の人が反応するのかはさっぱりわかりませんが……。

一方、「ファイアーエムブレム if」はポケモン商法というか分割商法というか、新しい売り方を提示してきました。ソフトの値段を低くしながらも、完全版にするにはDLCを買えというスタンスは、何ともわかりやすいアプローチです。2つのパッケージをあわせれば、定価が7,056円になるので、新規タイトルの価格だと思えば許容範囲にはなりましょうか。高いか否かは、ゲームの満足度に依存するのでまだ判断しかねますけど。ただまぁ、「ラングリッサー」を彷彿とさせるストーリー群は、シミュレーション好きなら反応しそうなモノではあります。……ラングリッサーほどダークなモノにもならない気はしますけど。

任天堂タイトルが充実している分、サード向けタイトルはあまり出てこなかった印象もあり、あらゆる意味で任天堂の奮闘っぷりが見て取れるような内容でした。今年の任天堂はどのようなタイトルが盛り上げていくのか、今後も楽しみにしておきたいですね。

アドベンチャージャンルを征服しかねない勢い？

MAGES.の会長に就任した志倉千代丸氏が新作発表会をしたわけですが、「カオスチャイルド」のマルチ&アニメ化、「シュタインズゲート・ゼロ」の発表&アニメ化、「オカルティック・ナイン」のゲーム化、新作「ANONYMOUS;CODE」を発表しました。どれもこれも、アドベンチャーです。

スゴイのは、概ねメディアミックスを展開しているという事です。志倉千代丸氏は、自身のスタジオ「千代丸スタジオ」でゲームに限らず“原作”を作り出す事を主軸に動いていくとしておりますが、まぁそうともなればメディアミックスしやすくなるのも当然の話にはなりましょうか。で、メディアミックスすればアニメから漫画など広く知れ渡る機会が増えますので、その根幹となる“原作”を作っちゃおうというアプローチは上手いの一言に尽きます。

ゲームに限っていえば、アドベンチャーというジャンルはかなり狭いモノになっています。どの程度で、損益分岐点が生まれるのかは定かじゃありませんが、タイトルが多いジャンルというわけでもありません。そういった中、メディアミックスでグイグイとアピールできるのは何とも力強いですし、宣伝効果も大きい気はします。今後は、どれだけ当たりと言われるタイトルを量産できるかが焦点になりましょうか。

どのジャンルでも、メーカーが出してくる完全新作は売上が厳しい結果になりやすい昨今ではありますが、アドベンチャージャンルでグイグイ引っ張るMAGES.は上手い事やりくりできていそうな気はします。はてさて、今後話題作がどれほど増えていくのかは生暖かく見守っておきたいですね。