連載:気まぐれゲーム雑記 第749回:トリプルA級タイトルとインディーゲームの狭間は十分掘り下げられていないそうです

気まぐれゲーム雑記
第749回:トリプルA級タイトルとインディーゲームの狭間は十分掘り下げられていないそうです

小さな市場が大きくなっていくのをウォッチするのは楽しい

日本の市場はどこが広がるのか?

AZです。もう2015年も2ヶ月が過ぎようとしているという事に、恐怖さえ覚えます。

それはさておきまして、FPSタイトル等々で知られているDICEやGuerrilla Gamesに在籍していたDavid Goldfarb氏が新しくインディースタジオThe Outsidersを立ち上げたそうですが、今のゲーム市場の現状についてを語っています。

David Goldfarb
しきい値を超えてしまえば、大金が稼げる類いのものだ。宣伝費を賄える余裕があり、巨大なヒット・フランチャイズを抱えている会社にとっては、未だに投資する価値があるということだね。だが、そのような資本を持ち合わせていない人間は、実際的な成功のループには入っていない。トリプルAというのは現在、1パーセントに相当する存在だ。とにかく色々な条件が付いてくるから、クレージーな作品を作ったりすることは無理なんだ。

1億から2億ドルのトリプルAゲームと、100万ドルのインディ・ゲームの狭間には、十分掘り下げられていない場所があると考えている。私にとっては非常に豊かなフィールドだし、凄いことができる場所なんだ。現在Steamで成功を収めている中堅ゲームの多くが、300から800万ドルの範囲にいる。Paradoxのゲームなどは絶好調だね。彼らのゲームは決して超高額というわけではないが、とても良く売れている。8000人のチームが作る、大きな責任を背負ったゲームではない、ああいった種類のゲームを作ることができる場所が、この市場にはあるんだ。スタイルとクオリティを持ち合わせ、ゲームプレーを求めて何度も戻ってきてしまうようなゲームだ。私もそういうことが出来たらうれしいよ。

[情報元:Choke Pointさん]

介入する余地はまだまだありそうですかね。

今のゲーム市場は、トリプルA級のようなお金をかけられるところばかりが売れていき、他のタイトルは見向きもされなくなるという売れる売れないの二極化が進んでいるという現状があります。そういった中で、インディーゲームのような存在がその間に入っていけるような環境になっていくのは良い事とも言いましょうか。

インディーゲームは、トリプルA級タイトルが出てくるまでの繋ぎとして求められている節があります。しかし、インディーゲームは当たり外れが多く、表に出て来ないようなハズレタイトルも多く存在しているのが現状です。それこそ、「Mine Craft」や「Terraria」「Hotline Miami」など一部で話題になるような「当たり」のタイトルの方が少ないでしょう。

海外ではインディーゲームというバズワード化されたモノが確かな存在感を出しているので、今後もジワジワと盛りあがり続ければ、トリプルA級タイトルとの差はある程度埋まっていくのかもしれません。その一方で、日本はインディーゲームがどのように思われているのか、さっぱり見えてこないところがあります。元々、PCでゲームをする文化があまりない日本においては、インディーゲームに触れる機会が少ないというのはありそうです。それを見越してか、PLAYISMがPS4やVita向けにパブリッシングを始めているので、日本でもインディーゲームなるモノが話題となるかどうかは、その結果次第な気がしないこともありません。

また、家庭用機メインの日本においても、Steamを日本語で使っているアカウントが2015年1月の段階で大体1,187,500程度あるようで、ジワジワとPCでゲームをする人が増えている事も窺えます。インディーゲームが日本でどのようになっていくのかはいまいちわかりませんが、トリプルA級とインディーゲームを合わせたゲームタイトルの総数が増えていく事を期待したいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:トリプルA級タイトルとインディーゲームの間には、まだまだチャンスが埋まってるんじゃね? ってなお話です。

しゃきーんさん:そりゃまぁ、あるんじゃねーの? 大手だと、巨額が動かざるを得ないという現状はあるんだし。

しょぼーんさん:ようは、大手は大手としては技術力と金をふんだんに使えばいいんだし、インディーゲームならコミュニティを形成していきながら、狙い済ましたターゲット層に確かな面白さを提供すれば良いという事かな、と。日本じゃインディーゲームってどんな風になるのか、ちょっとわからんけどね。……まぁ、どんなものであれゲームが盛り上がるような形になっていけばいいんじゃない?

しゃきーんさん:今の日本だと、来年の今頃にゃ何が話題になっていることやら……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第749回:トリプルA級タイトルとインディーゲームの狭間は十分掘り下げられていないそうですに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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