連載:気まぐれゲーム雑記 第741回:DLCをどこまで評価に含めるのか
気まぐれゲーム雑記
第741回:DLCをどこまで評価に含めるのか
どのタイミングでDLCが出てくるのか
評価するタイミングで内容も異なる
AZです。一度も使ったことがないVitaのマイクが人知れず使えなくなっていました。
それはさておき、海外ではすでに発売されている「Evolve」にて、何やらDLCに関する批判なるものが相次いでいるそうです。
「Evolve」は「Left 4 Dead」シリーズや,「タイタンフォール」と同様,オンライン専用のアクションゲームであり,シングルプレイキャンペーンが存在しないため,ボリューム不足を感じるゲーマーが少なくなく,それが評価の理由であるようだ。
しかし,それ以上に欧米ゲーマーの不満を集めているのが,「Day‐One DLC」と呼ばれる,リリースと同時に配信される有料コンテンツの多さだ。PC版の場合,ソフト単体で59.99ドルなのに対して,Day‐One DLCの総額は60.89ドル。しかも,これらのDLCは24.99ドルで別売りされるシーズンパスではカバーされない。このことが,ファンの評価に大きく影響しているようなのだ。
~中略~
「Evolve」のDay-One DLCは,リストを見れば分かるように,すべて「スキンパック」と呼ばれる,キャラクターや武器の見てくれを変更する種類のもので,いわゆる“Pay-to-Win”(勝つために支払う)とゲーマーに揶揄される「持つ者と持たぬ者の格差を生み出す課金アイテム」ではない。パブリッシャの意図としては,「Evolveを愛する人達に買ってもらえればいい」程度のものだと思われる。
しかし,多くの欧米ゲーマーはDay‐One DLCを,「製品と同時に開発が進められていたコンテンツをパッケージに含ませずバラ売りにするとは,けしからん」と考えるわけで,これにも一理あるように思う。
建前だけでも「ゲーム開発中はDLCのことは考えない」という立場を明確にするか,1か月ほどの間隔を置いて配信すれば,無用の批判はかわせるような気がするのだが,メーカーにはメーカーの都合があるようだ。
[引用元:4Gamer.net]
両論が成り立つ系の話ですかね。
発売日同日に出てくるDLCは、日本でも度々揶揄されるところなのはいうまでもありません。その根底にあるのは、「なぜにバラ売り?」という事と、「その昔ゲームシステムを切り売りしたのはメーカー側である」という昔からの遺恨的なものも残っているような気にはさせてくれます。ああ、ついでにDLC商法で有名なアイドルマスターは避けて通れないところでしょうか。DLCについて、自分なりに「良いモノと悪いモノ」を切り分けて考えられる人と、根本的にDLCを悪と見なす人にわけられるのが現状でしょう。DLCの在り方、存在すべてを許容する! という人はそうもいない気がしております。
で、DLCをみるに当たっては、プレイヤー視点なのかメーカー視点なのか、どちら側から見た光景なのかで大きく変化します。ですが、基本的にはどちらの言い分も「納得せざるを得ない」というのが落としどころにはなりましょうか。いや、ぶっちゃけ本来なら消費者たる立場だと、メーカー側の都合なんぞ知ったことではないのです。本来ゲームは、会社の都合なんぞ関係なく楽しめば良い娯楽ですから。しかし、DLCを初日からアピールしまくっていかないと最大級の利益につながらないくらいゲームビジネスは変化した、という事も何となくはわかってしまうために、妥協せざるをえなくなっています。いやまぁ、売り方が不味すぎて我慢の限界だから荒れる、というのはあるかもしれませんが。
そして、メーカー側も上手く妥協させるようにPay-to-WinにはならないようなDLCを出すようにはなりましたが、DLCは切りがないといわんばかりに延々と出てくるケースもあります。ゴールが見えそうにないDLC群は、反感も買いやすい。当然のように、反感なんて買わないに越した事はありませんが、そういった反感はそのまま評価へと反映されてしまいます。DLCのような「基本的には」あってもなくても良いモノが、ゲーム全体の評価として反映されてしまう傾向はよろしくないでしょう。……いやまぁ、某20周年記念テイルズのDLCの評価を見ていると怒号が飛び交いそうな雰囲気さえ漂っているので、DLCも含めた評価になるのは仕方がない事をふまえると、DLCを含めた評価・含めない評価の両方があって然るべきだ、というところが落としどころにはなりそうですが。
DLC論争は、そもそもにメーカーのビジネスモデルとして支えているところがある以上、今後も脈々と続いていくことになります。また、DLCの内容により評価として反映させるべきか否かも変化していく事でしょう。更に、F2Pが主流になる未来があるとすれば、課金要素に対しての評価が出てくる機会も増えていくかもしれません。DLCが取り巻くビジネスモデルや評価が今後どう変化していくのか、過剰になりすぎないようウォッチし続けておきたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:発売初日に出てくるDLCが問題になってそうで、それが本来のゲーム内容に影響してないはずなんだけど評価として加味されちゃってるのは問題じゃね? ってなお話です。
:ゲームを拡張する類のモノと、そうじゃないモノとでアプローチは違うだろうがな。
:拡張するDLCを良しとしても、拡張するような内容が初日から出てきた! となると、それだけで恐らく批判の的だろうね。そういう風に、プレイヤーへの配慮が必要ってのもあるし、メーカーもそろそろそういった動向は読み取って欲しいとしか言い様がないかなと。……DLCといっても、色々種類が増えたような気はするしねぇ……。
:ま、DLCが出てきた当初に比べりゃ、そこまで酷いモノもなくなってきているのだろうよ。……たぶんな。
:
:
:
:
パッケージのボリューム次第かなと思う
最近のDLCは切り売りと思われても仕方ないようなものばかりですよね