連載:気まぐれゲーム雑記 第730回:日経曰く「Wii U版スマブラのCMを流したらWii U版は売れず、3DS用スマブラが品薄になるという珍事が起きる」
気まぐれゲーム雑記
第730回:日経曰く「Wii U版スマブラのCMを流したらWii U版は売れず、3DS用スマブラが品薄になるという珍事が起きる」
少々叩きすぎ感は否めません
相変わらず、任天堂は大変そうです
AZです。最近、乾燥肌がジワッと辛いわけですが、人生で初体験レベルなので「老いた」からなったのか、「環境の変化」なのかが気になって仕方がありません。
それはさておき、日経新聞が任天堂の3DSやWii Uについての話題を記事にしております。
“3DSショック”が直撃した任天堂株。1月29日の株式市場で株価は一時9%を上回る急落となり、市場関係者の落胆を誘った。前日に2015年3月期の連結営業利益の見通しを従来予想から半減の200億円に引き下げた。売上高は前期比4%減の5500億円と400億円の下方修正。5500億円という水準は過去最高だった09年3月期の3分の1にも満たない。業績不振の主因となったのが携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の急失速だ。
~中略~
3DSはハードの発売から4年がたち、新規購入が一巡。3D映像を鮮明にした新型機「Newニンテンドー3DS」の欧米での発売が15年に持ち越しとなり、「年末商戦で買い控えが起きた」(岩田聡社長)。SMBC日興証券の前田栄二シニアアナリストは「もともと3DSの販売はピークアウトしていたが、想定以上に落ち込みが激しい」と語る。
~中略~
確かに3DSは国内販売が約4割を占め、海外での開拓余地はある。カプコンの「モンスターハンター4G」など国内の強いソフトを海外で積極的に売り出し、ハードを普及させる戦略を描く。だが、海外ではスリの危険性が高いため、通勤時に両手を使って遊ぶ携帯型ゲーム機の需要は小さい。そもそも自動車通勤も多く「そう簡単に普及しない」(業界関係者)との見方が多い。
もう1本の経営の柱であるはずのWii Uも低空飛行が続く。人気ソフトを集中的に発売した効果で期初計画は据え置いたものの、累計販売台数は920万台と、前機種「Wii」の10分の1にも満たない。昨年末にWii U用「大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)」のCMを流したら、Wii U用は売れず、3DS用スマブラが品薄になるという珍事が起きるほど、Wii Uの売り場での存在感は薄い。
~中略~
「新たな成長戦略を聞きたい」とサプライズを期待した市場だったが、29日に予定していた投資家向けの決算説明会は岩田社長にインフルエンザの疑いがあるため延期され、株価は午後に一段安となった。市場では「当面、積極的な買い材料が見当たらない」(国内証券アナリスト)との声が多い。
[引用元:日経新聞]
まぁ言わんとしたい事はわからんでもないわけですが……。
任天堂の決算は、基本的に下方修正なモノでした。とはいっても、私は、あの状況から黒字に転換できたというのは御の字である、という解釈の方が無難ではなかろうかと思うわけです。確かに、予想した営業利益よりも半分だったという現実は、叩かれてもやむなしなところではありますが、メディアが総出でフルボッコするような状況でもありません。
メディアが任天堂に求める業績というのは、いわゆる「任天堂らしい業績」なるモノ……要するに、Wii時代の任天堂の業績にまで回復しない事には、この流れは続く事になるような気はしています。とはいっても、もはやそういう時代ではないわけで、むしろここ数年赤字だった状況がやっとの事で黒字に転換したわけですから、「だいたいそれくらいの回復速度なのだ」というのを見れば、「任天堂らしい業績」なる領域に行き着くにはまだまだ時間が掛かる事も計算できようモノではないでしょうか。……実際、今のゲーム業界なる市場が、そこまで伸びる市場なのかどうかも注視されて然るべきところですし。
しかして、3DSのピークアウトや海外での普及しなさ具合は、今後の課題の一つでしょう。「3DSでもう一山作る事ができる」と岩田社長が語ったとはあるわけですが、どのように一山作るのかが一番の注目どころに違いはありません。また、Wii Uが売れないのは周知の事実でもあるのですけど、Wii U版スマブラのCMを流したら3DS版スマブラが品薄になる……という話題って、どこか出ましたっけ? Wii U版が発売されてから2週まではWii U版が上回っており、それ以降は3DS版のほうが売れるという結果は出ているのですが、ここらへんの話をCM効果だとする結論はちょっとモヤッとする所にもなります。私が、CM効果をさほど信じちゃいないというところも否定はできませんけど。
それはさておきまして、3DSとWii U、それぞれが国内外に懸念要素があり、今後数年でそれらをどのように解消していくのかが注目されていくでしょう。当面の間はメディアの辛口記事が多そうな雰囲気もしておりますが、どこまでも我が道を突き進んでいって欲しいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:任天堂の決算で、3DSとWii U両方大変だぞーと日経が書いてるんだけど、まぁとりあえず黒字にはなったんだから今後を見守ろうぜ? ってなお話です。
:ただの黒字じゃダメってのもなんだな。
:いやぁ、営業利益が業績予想の半分っていう現状はよろしくない。それは否定できない。でも、今まで赤字だったところをどうにか黒字にまでもっていけたんだから、とりあえずは今後次第じゃねーの? と思うわけでして。3DSとWii Uは両方課題があるから、そういうアプローチの描き方になるのは仕方がないのかもしれんけどね。……何はともあれ、ただひたすらに頑張ってほしいもんっすなぁ。
:……今後1年とかじゃなくて、数年単位で見た方が良いってのはなんとなーくわかったわ。
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