連載:気まぐれゲーム雑記 第703回:2014年のゲーム業界を勝手に振り返る part7 個人的に思う2014年の面白かった&2015年に期待しているゲーム
気まぐれゲーム雑記
第703回:2014年のゲーム業界を勝手に振り返る part7 個人的に思う2014年の面白かった&2015年に期待しているゲーム
PCゲームが多かったのは否めなかった
好きな時に好きなモノを楽しみましょう
AZです。朝起きたらツイッターが障害だったそうで、問題を知る間もなく終わるというのを久々に体験しました。
さて、今日も先日からノリと勢いでお伝えしている「2014年を振り返ろうシリーズ」のPart7となります。今回は、ストレートに私個人が2014年プレイしたゲームで面白かったモノと2015年に期待するタイトル、ついでに記事のタイトルには書きませんでしたが、2014年にプレイしたゲームで余り楽しめなかったゲームも一言……どころじゃないけど、しっかり書いてみようと思う次第です。
あ、2014年に発売されたという事をさほど考慮せず、とにかく個人的に2014年プレイしたゲームの中から選ぶというスタンスで紹介しますが、多くなる場合は2014年に発売されたかどうかで厳選する事にします。まぁ、余り細かい事は気になさらず、サラリと見て貰えたら幸い。では、まず2014年の面白かったゲームから。
インディゲームが奮闘した2014年の面白かったゲーム群
2014年は、印象としては小粒揃いでした。2013年の時は、「誰が何をおっしゃろうとも私の中ではGTA5なんです!」と声高らかに叫べたわけですが、今年はそういったインパクトの強いモノがコンシューマーゲームには余りありませんでした。そんな中でも面白かったのは、次の様なレパートリーとなります。
- Banished
- Craft The World
- Project Zomboid
- Don't Starve Together
- FTL: Faster Than Light
- 戦国無双4
- まもって騎士 姫のトキメキらぷそでぃ
我ながら、英語ばかりが並んでおりますねぇ……。
それぞれをユルッと紹介しますと、「Banished」は時間を忘れるくらい村作りをさせてくれました。シムシティに似ている部分もありましたが、最新のシムシティよりもきちんと街作りができるという印象が強い。また、ゲームバランスが結構ストイックになっており、最初の越冬で村人が全滅するのはザラにある事です。実にインディゲームらしい一作でした。
また、似た様なベクトルではありますが、「Craft The World」は、ドワーフを操ってテラリアやダンジョンキーパーライクな事をするというサンドボックスタイプのシミュレーションです。以前も紹介しましたが、無事早期アクセスが終了し正式発売となったので、改めてご紹介しておきたい。こちらも、「Banished」と同じくマルチプレイはできませんが、夜に押し寄せるモンスターに怯えながらドワーフの家作りや地下探索をノンビリペースで楽しめます。
「Project Zomboid」は、今なお早期アクセス中で開発されているゾンビサバイバルです。ぶっちゃけ、第一報から何年経ってるんだよ! とは思いましたが、日本語も無事導入されたようなので今のタイミングになってご紹介と相成りました。ゲームオーバーまで、どのように生き残るかというのがメインの楽しみ方であり、ただひたすらにサバイバルするしかありません。街中のゾンビに気づかれないようにしながら、他の家にある素材等を集めて拠点を作り、植物も植えて育てていくという類のゲームになります。サバイバル感が半端ありません。
サバイバルと言えば、「Don't Starve Together」も外せません。こちらは、「Don't Starve」のマルチプレイ版になります。年明けにでもレビュー記事を書く予定ですが、シングルではなくマルチになっただけで色々と楽しみ方も変化します。ですが、生き残るには分業が生命線になるので、見知らぬ誰かとやるよりは仲間内でやった方が盛り上がれます。「Don't Starve」が好きな人は、仲間内でやってみる事をオススメしたい。
「FTL: Faster Than Light」は、SFのローグライクなRTSです。結構しっかりとSFなので、SFが好きじゃないとダメかもしれません。でも。SFが好きだという人ならば、何が起こるか分からない宇宙へ自分の船とクルーで突き進み、自分の操作で困難を切り抜けるシチュエーションは結構楽しめたりもします。これまたお安いゲームですし、日本語化もできるのでセール入りしているようならオススメです。
据え置き機で唯一入っているのが「戦国無双4」。「ディアブロ3RoS」と悩みましたけど、あちらよりは無双4の爽快感のほうが印象に残っていました。とはいっても、私自身は無双自体を“凄く緩くした3Dハクスラ”だと捉えているので、似たり寄ったりなのかもしれません。凄く良かった! というわけではありませんが、どちらも良作には違いないと言えます。
で、最後が「まもって騎士 姫のトキメキらぷそでぃ」です。いや、ギャグとかネタとかじゃなくて、真剣に楽しめてしまいました。サウンドコンポーザーとして有名な古代祐三氏が設立した会社“エインシャント”の作品なだけはあってか、音楽のクオリティもかなり高い。ゲーム内容は、8bitで描かれたタワーディフェンスライクな2Dアクションとなっていますが、あれだけ8bitの世界観に満ちあふれているモノはそうもないですし、8bitが現代でも通用するのだと確信させてくれます。古きゲーマーはもちろんこと、今のゲーム好きも8bitに抵抗がないならば是非触って見て欲しい。そう願わずにはいられません。
2014年で余り楽しめなかったゲーム
さて、ここからは逆に余り楽しめなかったゲームと、その理由を書いていきます。一応先に断り書きをしておきますと、楽しめなかった理由はあくまでも個人的な意見ですが、別にネガティブな事を書きたいとかそういう事ではなく、マイナスに思えた点が改善されたら面白くなる? とも思うわけでして。たかが一介の世界のすみっこで叫んでいるブログ如きの意見で何が変わるわけでもありませんが、続編等々で改善されるのを期待もしたくはなるのです。要するに、「私との相性が悪いゲーム」と見るべき話題という事で。では、2014年に楽しめなかったレパートリーは次の通り。
- 信長の野望 創造
- 戦国BASARA4
- 影牢 ~ダークサイド プリンセス~
- 俺の屍を越えてゆけ2
Civなどかなり骨太なシミュレーションが好きな身としては、「信長の野望 創造」の内容の薄さには愕然としました。天道は“道”の要素がアレ過ぎましたが、それでもやることはそこそこにやれましたし、RTSライクっぽくやれたのも良かったところだったのに、いきなりシミュレーション初心者向けに作られたような代物が出てきてしまって、戸惑いさえ感じた一作です。と、いう事で、パワーアップキットで「普通」になったのかどうかをみたくて仕方がなかったので、結局パワーアップキットも買いました。「信長の野望 創造」のレビューから1年後となる2015年1月3日には「信長の野望 創造 パワーアップキット」のレビューをしますので、乞うご期待?
戦国繋がりというわけじゃありませんが、「戦国BASARA4」は驚くほど“置いてけぼり感”を感じさせてくれました。一応全てのシリーズをやってきたにも関わらず、ノリやテンション、世界観にさえまともに解釈する事ができません。日本だけで王を自称する人が何人いるんですか、あの世界には。王様のバーゲンセールですか、これは。そんなツッコミをしたい気持ちを抑えながらも好意的に解釈すれば、ファンの為だけの世界観に突き抜けすぎて、ファンの為だけに進化しすぎたという印象です。ありとあらゆる意味で、本当にファンの為だけのモノです。シリーズを全てプレイした程度の私如きでは、残念ながら“にわか野郎”認定をされてしまったという事なのでしょう。作品に対する愛が足りなかったのかもしれません。
逆に、まったく進化してなかった事で驚かせてくれたのが「影牢 ~ダークサイド プリンセス~」です。影牢シリーズは、刻命館の頃からプレイし続けてきましたが、あらゆる意味でブレてない。ブレてないのは良いのですが、全く持って変化もないとなるとそこまで楽しめるモノでもありませんでした。また、私の場合「こうやって敵を倒さないと“いけない”」というお題形式のモノは素直に楽しめない。罠をパズルと捉えたいのかはわかりませんが、「敵を倒す」という究極のお題があるのですから、倒し方くらいは好きにさせて欲しかったです。「やらなくても良いけどやったらご褒美が貰える」というのは、仕方なくそういうプレイにならざるを得ない気がしてなりません。簡単に言えば、「縛りプレイを強要された」みたいな感覚に陥ってしまいました。それとは関係なく、コンボを決めて楽しみはしてましたけどね。
最後に、色々と炎上案件にもなっていた「俺の屍を越えてゆけ2」です。レビューでは、「ストーリーはダメだけどゲームシステムは良い」と書いたわけですが、あれから少々やった程度でモチベーションがなくなってしまいました。ゲームシステムは良いと評したはずなのにモチベーションが上がらなかったというのは、やはり楽しめていないと判断せざるを得ません。ストーリー面でモチベーションが上がらなかったというのもあれば、クリア後は淡々と神様解放くらいしかする事がないというのもあったのかもしれません。色んな意味で、続編があるならば期待はしたい一作です。
2015年、特に期待したいゲーム
さて、2014年のゲームをダラダラと振り返りましたが、最後は2015年に発売されるゲームで期待のモノをピックアップしておきます。
- レジェンドオブレガシー
- Saga2015(仮)
- ゼノブレイドクロス
- Blood borne
- Civilizationシリーズ
- EQ Next
- Hotline Miami2
今の時点で思いつくのは大体こんな感じでしょうか。
「レジェンドオブレガシー」は、中小メーカーがサガクローンを作ったらどうなるのか? みたいなモノとして期待してます。スタッフがサガシリーズの人達という事ですが、何よりも一応「新作」という意味合いが強い様にも思ったりはしています。正直、問題はフリューが作るというところくらいでしょうか。
その一方で、本家スクエニが「Saga2015(仮)」を発表したわけですが、FFとドラクエおよびスマホタイトルに注力しているスクエニが「どれくらい面白いモノを作れるのか?」という判断基準になりそうな気がする、といった好奇の目で見ています。ネームバリューに負けないような一作であって欲しいと願わずにはいられませんし、レジェンドオブレガシーと比較するならば「ハードルの高さが違う」という点にオチがつくような気はします。
全体的に大人しいWii Uラインナップの中では、「ゼノブレイドクロス」に注目をしています。そもそも、Wii Uはバーチャルコンソール以外RPGってほとんど無い様な気がしているので、そういった意味で期待しているところも否定しません。私としては、スマブラやマリオカート8は良くも悪くも「いつも通り」だったので、ゼノブレイドクロスがどういった楽しみを提供してくれるかは楽しみなわけです。
また、2014年に発売された「ダークソウル2」は、ちょっと違う? というような印象を受けていたため、「Blood borne」には大いに期待をしたい。PS4で注目されている一作に違いないでしょうし、大いに話題を引っ張って欲しいモノです。心配な要素としては、ネットワーク要素とゲームバランスの2つ。フロムの作品ですし、毎度お馴染みの事かもしれません。
PCでは、Civilizationシリーズの最新作として「Civilization: Beyond Earth」が出たわけですが、ぼちぼちDLCなり何なりで調整していって欲しいなと。前作もそうでしたし、信長もそうですが、シミュレーションは拡張要素で調節するというのが定番とも言えます。いやまぁ、その定番を辞めてもらえれば幸いなわけですが、作る側としてはなかなかそうもいかない事情があるのでしょう。
MMOからは、「EQ Next」の登場に期待しています。今は戦闘要素なしのLandMarkが早期アクセスで配信されていますが、2015年には正式サービスに至って欲しい。牛歩の歩みではありますが、サンドボックス型のMMOがどのような代物になるのか、興味は尽きません。
最後に、何はともあれ「Hotline Miami2」の登場に期待したい。日本じゃ到底出て来ないであろう一作ですが、あの世界観やサウンドは実に良いモノです。人を選ぶというのは言うまでもありませんけど、個人的には結構期待度が大きい一作となります。
まとめ
ざっくりと2014年を振り返りつつ、2015年への期待も織り交ぜてきましたが、皆々様は2014年で楽しんだゲームはどんなモノだったでしょうか? 楽しめた人も、さほど楽しめなかった人もいるとは思いますが、2015年は日本市場でのPS4の動向など注目すべき動きが多い年にはなりそうです。多くの人達にとって、良作と呼べる代物がでてくる事を期待したいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今日は、2014年にプレイしたゲームで印象に残ったモノを紹介するよーってな話です。
:ふむ。良くも悪くも、という事だな。
:色んな意見があれば良いと思うよ。合う合わないがあるなんて当然だからね。どう足掻いても、相容れないモノがあるって人も多いわけだけど、紹介したモノが多少なりとも皆々様の琴の旋律に触れればそれ幸いです。……今年もなんだかんだとゲームしまくってたよねぇ。
:……それなのに積んでいるモノが増えるってどういうことなんだよ……。
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