気まぐれゲーム雑記
第701回：2014年のゲーム業界を勝手に振り返る part5 日本の家庭用ゲーム機は2015年以降が勝負？

家庭用機はどうなっていく？

緩やかな動きの日本ゲーム市場

AZです。年末の買い出しはいつ行くべきか、悩み続けています。

さて、今日も先日から引き続きお伝えしている「2014年を振り返ろうシリーズ」のPart5となります。5回目に取り上げるのは日本ゲーム市場を振り返ってみる事にしました。とはいっても、すべてを見直してたら半端なく長くなりそうな気がしましたので、とりあえず今回は家庭用機に焦点を当てようと思います。要は、Wii U・3DS、PS4・Vita、Xbox Oneの事です。まずは、Wii Uから。

Wii Uは、色んな意味で厳しい年でした。伝家の宝刀的タイトル「マリオカート8」や「スマブラ」が出たにも関わらず、ハードの勢いが増したという印象を作れません。また、来年には「ゼノブレイドクロス」「スプラトゥーン」最新作「ゼルダの伝説」などが控えていますが、それらが「マリオカート8」や「スマブラ」に敵うとは思いがたいというのが本心です。しかし、Wii Uが一応黒字を出せるところまで持っていけた事は喜ばしい事です。これで赤字もなくなれば、当分はスマホへの云々といった話題も減るような気がしないこともありません。

3DSについては新型機となるNew3DSが出たわけですが、流石にかつてほどの勢いはありません。しかし、妖怪の仕業かどうか知りませんけど「妖怪ウォッチ」や「モンハン4G」「ポケモン オメガルビー・アルファサファイア」「スマブラ」といった一部のラインナップがダブルミリオンを達成しました。ソフトの話題としては良い事の一つに違いはありません。その一方で、3DSの後継機なる話題がちらほらと見受けられたりもします。来年は、その影が見えるかどうかが注目どころかもしれません。

PS4は、海外ではかなり好調が伝えられる中、日本では世代交代が進まず苦戦しています。いやまぁ、飛び抜けた注目作がない中での普及ともなれば、まずまずの結果ではないか？　と見る事もできるわけですが、やはり海外との熱量の違いは感じざるを得ません。2015年には、日本メーカーも縦マルチではなくPS4向けタイトルの方向に舵を切ってくるでしょうが、PS4本体を牽引するようなタイトルは何になるのかは多くの人が見守っている事でしょう。

その一方で日本だと好調なVitaが、共闘キャンペーンの終了で今後どういった方針でアピールしていくのかは注目となります。海外では売れ行きが伸びず難しい立ち位置になっており、PS4と対比せざるを得ない空気もありますが、グローバルな展開をしているハードながらに日本のみでやっていくにはどうだろう？　と思う事がなきにしもあらず、でしょうか。とはいえ、「Saga2015（仮）」のようなちょっとした話題作がでてくるのもVitaらしいといえばらしい。……もっとも「Saga2015（仮）」の場合は、携帯機で作らないといけない何かがあったのだろうなぁとも思えて仕方がありませんが。

Xbox Oneについては、概ね予想できていたモノの厳しい結果になっています。もはや、苦戦云々ではなく「一応何とか出しておいてくれた」レベルといっても過言ではありません。ビジネス的にみれば、アジア市場への足がかりついでに出しておいたというような印象にはなってしまいます。海外では、期間限定の値下げで多少勢いを取り戻しているような印象にもなりますが、やはり当面は厳しい状況にはなりそうです。

そんな状況を打開するかどうかはわかりませんが、1月に説明会が予定されているWindows10との連動が噂されたりもしています。Windows10に注目するのはさる事ながら、何か隠し球がある事を期待しない程度には期待したいモノです。

駆け抜けるようにまとめてきましたが、2015年はそれぞれのハードごとに注目すべきポイントが存在しています。世代交代が進んでいない日本市場ではありますが、来年の今頃にはどんな結果が出ているのかを楽しみにしながら、今後もゲーム市場を生暖かくウォッチし続けていきたいですね。