連載:気まぐれゲーム雑記 第700回:2014年のゲーム業界を勝手に振り返る part4 実況動画勢の台頭
気まぐれゲーム雑記
第700回:2014年のゲーム業界を勝手に振り返る part4 実況動画勢の台頭
宣伝や広告塔としての存在という意味合いが強いです
YouTuberなる広告塔の存在と実況動画
AZです。あと一週間足らずで2015年になることがイマイチ信じられません。
さて、今日も先日から引き続きお伝えしている「2014年を振り返ろうシリーズ」のPart4となります。皆様は、実況動画ってご覧になるでしょうか? 私自身は、「実況を見るくらいならさっさと自分で遊ぶ」を選ぶ派な人間です。ですが、実況動画なるモノは、いまや一つの娯楽として成立するようになったのは間違いありません。
そもそもに、少し前だと実況動画なるモノは法的に問題を抱えていました。メインとなるのが著作権です。他にも、サウンドノベルなどストーリーが命であるゲームを実況されてしまうと非常に不味いといった問題もくすぶっています。色んな事情により、メーカーは見て見ぬふりをしたり、権利を行使して動画を削除したりと、実況するにはイマイチ基準がわからなかったのも事実です。今なお色んな問題を抱え込んではいるとも思いますが、それでも以前よりはずいぶんと態度を明確にするメーカーが増えました。
以前は法的な問題等々で手を出さない人達が多かった実況ですが、日本ではPS4でジワジワと状況が変化しているような気はします。また、最近では任天堂がニコ動内で同社のタイトルを許容した事も話題になりました。メーカーは動画を許容する事で、宣伝に繋げていこうという動きです。こういった動きは、メーカー側としてはゲーム内容が動画として配信される事でそのゲームの魅力を多くの人に知って貰うのと、とことん内容は明かさないでやり続けるスタンスのどちらが良いかを選んだとも言えます。
ついでに言えば、YouTuberで有名なPewDiePie氏が1年で4億円を稼いだという話題も駆け抜けました。これは、プレイヤーにとって「実況動画は上手くやれば稼げる」という事をハッキリと伝えた事に他ならないわけです。当然、配信すること自体が好きという人も多くいるとは思いますが、多少なりともお金が貰えるならそういった方をやってみようとも思うのが人の常ともいいましょうか。いやまぁ、その「上手くやる」というのが至難の業であるというのは言うまでもないのですけど。
ともあれ、多くのYouTuberの登場により、実況は広告へと変化したのは言うまでもありません。下手なTV番組よりも速効性があるだけに、メジャーな人が実況すればその影響力はかなりなモノなのかもしれません。メーカーは今後実況動画をつぶすのではなく、広告塔としてWin-Winの関係を築いていく方向へとシフトするのが何となく見えてきそうな気はします。
はてさて、日本の実況はニコ動がメインとなっていますが、今後はどういった場になっていくのかも注目されるでしょう。実況動画だけに限らず、字幕付きプレイ動画などの表現方法もありますし、日本でも「動画でゲームを盛り上げる」という手法が上手くまわっていくのかどうかをPS4の普及と共に見守っていきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:今日は、2014年はゲームの実況動画についてを書いてみたよーってな話です。
:ぶっちゃけ、実況って見る?
:外人のは稀にみるけど、日本人のはあまり見ないかな。実況というよりも独り言をつぶやく動画になってるモノが多い気がするから。逆に、エンターテインメントしてるなら見ようと思うよ。まぁそれはわたくしの趣味であり、動画が流行ってる流行っていないとは何ら関係ない話だけどね。実況は今後も、広告塔として賑わい続けるんじゃなかろうかと。……わたくしは、どう足掻いても字幕動画しか作りませんよ?
:貴様の場合、ほんとに一言もしゃべらず黙々とやるからなぁ……。
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実況動画はよく見ますけど動画の面白さばかり考えて、ゲームの内容が疎かになってるのは嫌いですね
独り言みたいでもいいので純粋にゲームを楽しんでいるところを見たいです