連載:気まぐれゲーム雑記 第699回:2014年のゲーム業界を勝手に振り返る part3 価格価値の変動が顕著に表れる

気まぐれゲーム雑記
第699回:2014年のゲーム業界を勝手に振り返る part3 価格価値の変動が顕著に表れる

価格価値の変化はどういう影響を及ぼすのか

日本も海外も、しっかり変化しています

AZです。明石家サンタを毎年見てますし、いつの日か電話する日が来るのではないかと思っているくらいです。

さて、先日に引き続き2014年を振り返ろうシリーズPart3は、ゲームの価格的価値についての話題。当ブログを好んで読んで下さる方も煽って下さる方も総じてゲームが好きな人達だとは思っておりますが、最近皆様はゲームの価格をどのように思いますか? 「数年前から変わらない」「高い」「安い」といったそれぞれの意見が出てくる事は容易に想像できますが、皆様はどれに該当するでしょうか。そんな事を念頭におきつつ、2014年はどうだったのかを振り返ってみようと思います。

価格を語る上で、海外との比較は避けて通ることができません。特にSteamでは、「おま値」なる“お前の国にも売ってやる、ただし割高な値段で”という意味のスラングさえ生まれる程です。Steamで遊ぶ人達にとってはお馴染みの言葉ですが、それだけ海外との価格差は存在しているという事が言えます。とはいっても、それらはSteamを筆頭に海外のDL販売サイトなどで頻繁にセールが行われているから安くなっているというのが多いです。定価そのものは、「おま値」が発動していない限りもの凄く大差があるわけでもありませんが、GMGのような年がら年中最低でも20%オフで売るような販売サイトがあれば、やはり安いという傾向は強いです。

Steam等のPC関連によるセール以外にも、インディゲームの台頭が価格価値の変動に影響していると言えます。例えば、Minecraftは海外で26.95ドルですし、テラリアはSteamで980円。話題となるインディゲームは、インディゲームなだけにメーカーよりも安く販売されます。あの、世界で唯一ヤギになれる迷作「Goat simulator」さえ980円で手に入る時代なわけです。ゲームをプレイした際の満足度というのは、価格に反映されやすいというのを踏まえると、そりゃまぁ安くて面白い方が得をした気分になれるというのは言うまでもないことです。他にも、2014年以前から言われている要素ならF2Pやスマートデバイス向けゲームの台頭が挙げられます。

そういった事も踏まえて据え置き機を見てみると、EAの月額課金サービスEA AccessやPS Plusなどの定額サービスが変化に影響したと言えます。PS Plus自体PS4のマルチプレイをするために必須なサービスですが、フリープレイタイトルは定額を払い続けていれば追加料金なしでゲームができる、という事になるわけです。そういった「お手頃価格」な感覚というのは、今まで定価を出していたのは何だったのか? と思わせるには十分でしょう。もちろん、それでもゲームソフトは発売日に買いたいという人がいるのも事実ですし私もその一人なわけですが、ゲームの価格的価値というのはPCだけの話ではなく、PS Plusのような定額サービスの充実やF2P、スマートデバイス向けのタイトルが家庭用機でも出るようになった事などが、よりゲームの価格的価値を変化させたような年だったようにも感じます。

特に、家庭用機向けの定額サービスは、今までのゲームの在り方をちょっとだけ変化させます。簡単に言えば、今までだとハードとソフトの両方が揃って初めて成立する娯楽だったのが、ハードと定額課金するだけで娯楽が成立するからです。その娯楽が楽しめるかどうかは判断に困るところもありますが、このことはパッケージビジネスからデジタルビジネスへの移行を促す効果も見込めますし、定額サービスが「当たり前」になってきたらまたビジネスの在り方も大きく変化する事が予想できます。

ゲームの価格的な価値というのは、2014年で「お手頃価格」でゲームができるという見える形として変化があったような1年だったとも思っています。もちろん、発売日に好んで定価で買うような、自分を含めたゲーム大好きっ子がいるのも確かな事ではありますが、「ゲームはたまにしかしない」という人達をどうやって引き込むかが課題である以上は、そういった形へシフトしていくのもまた時代だという事なのでしょう。今後も、メーカーはDL版のセールを実施してより自社の利益とする動きを加速させる事になるとは思っておりますが、2015年にはどういった変化がおきるのかを生暖かくウォッチしていきたいですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:今日は、2014年はゲームの価格価値が目に見えるように変化したような気がしたよーってな話です。

しゃきーんさん:定額サービスとか、色々話題にはなったからな。

しょぼーんさん:ぶっちゃけ、ゲーム以外の要素ってのもあるけどね。娯楽なんて、景気がよけりゃ売れ行きも上がるわけだし。でも、やっぱり「お手頃価格でゲームをどうぞ」ってやるサービスが充実してきた印象もあるから、あとはそれが当たり前になる時代になった時、ゲームが「高い娯楽」なのか否かは見守りたいかなと。……それでも、やりたいモノをやりたい時にやるスタンスは一切ブレないと思いますけどネー。

しゃきーんさん:まぁ、何をいったところで「娯楽」だからなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第699回:2014年のゲーム業界を勝手に振り返る part3 価格価値の変動が顕著に表れるに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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