連載:気まぐれゲーム雑記 第698回:2014年のゲーム業界を勝手に振り返る part2 2014年のインディゲームはどうだったかと2015年への期待

気まぐれゲーム雑記
第698回:2014年のゲーム業界を勝手に振り返る part2 2014年のインディゲームはどうだったかと2015年への期待

ゲームにのめり込むまでが大変

日本では2015年が勝負どころ?

AZです。クリスマスなんてモノは、「クリスマスナイツ」を一人黙々とプレイする日だという事以外考えようがありません。

さて、先日から唐突に始めた2014年を振り返ろうシリーズですが、今日は2014年のインディゲームを振り返っておこうかと思います。ちなみに、いくつかは年明けくらいにレビューをしようと思っておりますので、ユルッと期待してみて下さい。あと前置きとしまして、ココで書くインディゲームとは基本的に個人or少数で開発したゲームを指します。メーカーは問わず、です。よって、同人ゲームと呼ばれるモノも含みますし、「チャイルドオブライト」や「バリアントハート ザ グレイト ウォー」といったモノを含むかと言われたら、一応含むというのを前提に話を進めます。

まず、インディゲームの話を始める前に、Kickstarterの話をしなければなりません。2014年のゲームシーンを象徴する出来事として、Kickstarterのゲームジャンルにおけるプロジェクト成功率が2013年時よりも衰えているという事が挙げられます。資金難に陥りやすいインディゲーム開発においてその一翼を担ってはいましたが、早期アクセスの抱える問題や目標とする資金の高騰、過去Kickstarterで資金集めをしたタイトルが不評の結果に終わるなど、あらゆる要素が絡んだこともあってかプロジェクトの成功率が減ったという話題が出ました。

そういった状況下でも、「Shovel Knight」「Transistor」などの話題作が出てきたのは喜ばしい事です。両タイトルは、TGA2014でもノミネート・受賞したタイトルですので、何となくみた事がある人はいる事でしょう。また、スマートデバイスだと「Threes!」なんかも話題になりましたし、インディと呼ぶべきかどうかはわかりませんが、世界で唯一ヤギになれるゲーム「Goat Simulator」や、世界で唯一パンになれるゲーム「I am Bread」などネタゲーにも事欠かなかったのは言うまでもありません。ちなみに、個人的には最近早期アクセスが終了して無事発売となった「Craft The World」は、日本語もあるのでオススメです。大体そんな感じに話題となる作品があり続けているのが現状ですし、2015年も海外ではインディゲームの勢いがもうしばらくは継続するような気はしています。

一方日本はと言えば、現時点でインディゲームが流行っているとは言いがたい。言いがたいですが、「メゾン・ド・魔王」や「ぐんまのやぼう」「みんなでまもって騎士」などが3DSで出たり、インディゲームを配信しているPLAYISMがPS4やVita向けにパブリッシングを始めたり、インディレーベルを立ち上げたメサイヤゲームスが近日中に家庭用ゲームタイトルを発表するなど、インディゲームを家庭用機に持ち込む動きが見られます。確かに、日本でインディゲームにスポットを当てようとするならば、そうする他に選択肢がありません。PCゲームも、動画勢やSteamのお陰でずいぶん変化したような気はしますが、やはり認知度は据え置き機に比べて雲泥のモノがあるのでしょう。そういう市場である以上は、仕方がない気はします。

とはいえど、ゲーム開発は作り手側からすればビジネスの要素があります。もちろん、好きで作っておられる方もたくさんいらっしゃいますが、それで生活していく場合においては「お金が稼げるのか否か」という点は無視できません。趣味として、PCならばフリーゲームとして配信する選択肢もあり得ますが、家庭用機となればビジネスとして成立するのか否かが試されるでしょう。日本のインディゲームにとって、2015年はそういった最初の第一歩になりそうですし、可能性の有無がどの段階で見えてくるのかは注目される1年になりそうな予感がしないこともありません。

インディゲームは、作り手側が過去に遊んだ面白いモノを自分達の手で再現するというアプローチや、自分のアイディアこそ面白いと思えるような内容を盛り込んだモノが多いです。そして、それは確実に「ビジネスとして成功しなければならないメーカー」よりもフットワークが軽く、自分自身で動けるというのが最大の利点とも言えるでしょう。大手メーカータイトルが、新作で勝負することもなく続編やらスピンオフなどになっている現状ではありますが、インディゲームがそのような状況を打破できるかどうか、2015年も楽しみにしておきたいですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:今日は、2014年のインディゲームをテーマに振り返ってみましたよーってな話です。

しゃきーんさん:今年もPCで遊んでいる人にはぼちぼち良作があった印象なんだが?

しょぼーんさん:実際そうなんじゃない? でもさ、それって逆を言うと「PCじゃないと出来ない環境になっている」わけであって、家庭用機に市場が偏っている日本じゃ中々話題になりづらいというのも道理だと思うよ。そういうところを、PLAYISMさんとかメサイヤさんとかPUMOさんなどがパブリッシングして開拓しちゃおう! って動きをみせているのだから、やっぱり応援したくもなるかなと。……大手メーカーのゲームが全てじゃないってのは知っておいて欲しいもんっすなぁ……。

しゃきーんさん:自発的に探すか否かという問題もあるとは思うが、ゲームは色々あるのだからたくさん目にして欲しいもんだわなぁ。

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しょぼーんさん

しゃきーんさん

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