連載:気まぐれゲーム雑記 第677回:品質と納期の裏には信用とお金がある

気まぐれゲーム雑記
第677回:品質と納期の裏には信用とお金がある

良いクオリティって何でしょうね?

ただただ、「商品」として完成されていて欲しい

AZです。先日の記事で、「イラスト料が相場の半額」という事を買い叩いていると揶揄する記事を見かけましたが、企業とフリーランスの相場は雲泥の違いですよ? としか言えないしがなきフリーランスです。

それはそれとて、本日は「真・三國無双7 Empires」もバグが多くて来週修正アップデートをするという事らしいので、この際そこらへんの事をひっくるめてアレやコレやと書いてみようと思う次第です。ちなみに、「真・三國無双7 Empires」のバグは結構多いモノになっているようですが、話題になっているのは下記のような感じのモノです。ちょっとホラー染みてる感もあるので、注意して下さい。

うん、「寄生獣」っぽくてすこぶるホラーですね。今ちょうどアニメも放送していることですし……。

さて、動画にあるようなバグの類で最近話題になったと言えば、アサシンクリードユニティを挙げる他ありません。で、私のようなゲームに浸って生きてきた人間は、つい思ってしまうわけです。「何故に延期しなかった?」とか「完成度を上げて出せ」とか。自分で言うのも何ですが、そういった意見は至極真っ当で反論の余地はないでしょう。

「アサシンクリードユニティ」は、延期をせずに発売を強行しました。その背景に何があったのかは推測の域を出ませんが、1年に1本は出すというUBIの方針と、PS4やXbox Oneの最新ハードで早いうちに出した方が話題作なだけに利益を生むと考えていた……ような気はします。いやまぁ、所詮は推測の域ですが、なんにせよバグだらけで発売されることとなりました。クリティカルなバグは日本発売と同時に配信されたパッチで修正されてきたようですが、フレームレートは今なお劇的な改善には至っていないというニュースも飛び交っています。

一方、「真・三國無双7 Empires」は一度延期をしています。延期をしていて寄生獣ライクなバグを呼び起こしたわけですから、延期をしなかったらクリティカルなバグがもっと多数あったかもしれません。しかして、延期してなおバグが多かったわけですし、パッチの対応速度を考えてもある程度織込み済みで発売された? と邪推したくもなってしまうのは言うまでもないでしょう。

ありとあらゆる仕事に言える事でしょうが、仕事というのは大抵において「納期」が迫ってきます。そして、その納期に対して「品質」をどこまで上げられるのかがプロとして問われる事になります。そうやって納品された商品にはそれ相応の「対価」が発生するわけでして、そこに信用とか信頼が生まれるという事に繋がっていくというのが一般的な、極々当たり前な仕事の在り方となります。で、今書いたような在り方をゲームに当てはめて見ると、納期が間に合わない場合においては「信用」と「お金」を天秤で量って、世の中に出せるクオリティか否かを決めるという答えがうっすらと見えてくるわけです。

当然ながら、完璧に完成されたモノが世に出てくるというのが望ましい事に変わりはありません。大手メーカー様におかれましては、「誰」に対して売ろうとしているのかをよくよく考えながら、信用を損なうことがなきようゲーム制作に勤しんで欲しい限りですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:最近は何やらバグが多いねぇってなお話です。

しゃきーんさん:どうなんだろうな? 実際。

しょぼーんさん:んー。例えば、最新ハード向けへの最適化が上手くいっていない影響が出ているかもしれないとか、それっぽい予測はできるけどね。具体的にはわからんけど、それでも商品として売っているのだから、最適化がどうこうなんぞプレイヤー側は知ったこっちゃないとしか言い様がないわけでして。……ま、ただただ信用を失うような事はしないで下さいとしか言えないっすなぁ。

しゃきーんさん:ほんと、バグが多い会社として知られても困るだろうしな……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第677回:品質と納期の裏には信用とお金があるに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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