「ファンタシースターノヴァ」の序盤体験版レビュー:3クラスをレベル30にした上で思った善し悪し
気まぐれゲーム雑記
連載:「ファンタシースターノヴァ」の序盤体験版レビュー:3クラスをレベル30にした上で思った善し悪し
PSO2から手を加えたオフライン版改善作?
NPCはともかくとして、アクション面はちゃんと楽しめます。
AZです。RPGから麻雀ゲームに至るまで、大半のゲームはプレイできるはずなのにFPSだけ出来ない体質が本当に嘆かわしいです。
はてさて、「すべてのRPGを過去にする」など自社タイトルさえをも過去タイトルにしてしまうくらい毎回鮮度抜群のキャッチコピーで僕らの心を掴んで離さないはずのファンタシースターシリーズですが、PSO2の流れを汲みながらも新生シリーズとしてアピールしまくりたい「ファンタシースターノヴァ」の体験版が配信されました。しっかりとやりこんでみましたので、体験版から感じられたインプレッション記事にまかり出ようかと思う次第です。ちなみに、PSO2はなんだかんだとそこそこプレイしていました。
全部30レベルにしました
戦闘のテンポが良い、すこぶる良い
まず最初に明確にしておかねばならないことは、最初に出た「バトル体験版」とはアクションのテンポが雲泥の差になっているという事です。よって、バトル体験版のモッサリノンビリテンポに絶望感をにじみ出してしまった人は、今一度やってみる価値がある体験版だとは明記しておきます。
キャラクタークリエイトに関しては、PSO2の頃からすでに究極のキャラクタークリエイトという事で某おいしんぼの海原先生もビックリするくらいのクオリティを見せつけていましたが、本作でも見事再現できているといっても過言ではないでしょう。PSO2の時と同様に、胸の挙動がゴムのように伸びたり縮んだりする様は何とも度し難しという他ありませんが、それらを考慮しても非常に良く出来ている。他ゲームにはない魅力の一つと言えます。
良いキャラクタークリエイトです
また、PSO2に比べ移動速度が1.4倍程度上昇しています。その影響からか、全体的に戦闘スピードが上がっているように感じられ、戦闘のテンポがすこぶる良い。シリーズで単調だった戦闘を、よりアクション方面へとシフトさせたPSO2を継承するだけの事はあります。良い具合のスピード感で、「アクションをしている」感覚にさせてくれるのは流石とも言いましょうか。本作はトライエースが開発ですので、終盤戦がスターオーシャンのイセリアクィーン戦くらい過激なモノになってくれると信じてみたいモノはあります。
しっかりアクションしてます
他にも、レベルが上がりやすいのは嬉しい要素です。体験版で使用できるクラスをすべて30レベルにしたとはいえど、そう労する事もなく達成できました。体験版をやっただけではありますが、戦闘に関してのテンポは非常に良いモノを感じます。ついでに、ソロでやっててもNPCは好感度でしっかりと働いてくれますし、ボッチプレイヤーでも問題なく楽しめるでしょう。元より、マルチはアドホック専用でオンラインはありませんし。
好感度とレベルが高ければNPC任せで勝てます
荷物預けるテンポが悪い、すこぶる悪い
一方、悪い点としては荷物を預けるのがひたすらに面倒。プレイヤーは倉庫の中に荷物を預ける事ができますが、「一個のアイテムを選ぶ→数を選んで預けて良いかの選択をする」というサイクルをアイテム分行う必要があります。何故、「選んだアイテムを一括で預ける」「ロックしたモノ以外をすべて預ける」「素材はすべて預ける」などを実装しなかったのですか……。PSO2に比べると、エネミーが素材を落とすようになった都合上アイテム数が増えるというのは誰の目にも明らかだというに、倉庫へ預ける際ひたすらにボタン連打しなければならない様はただただ哀愁が漂ってしまいます。戦闘の熱狂から帰還後、荷物を預ける瞬間は見事なくらい現実へ引き戻してくれます。
涙ぐましい量を預けます
ついでに、ボタンが足りません。通常攻撃で1つ、残り3つをグランアーツ(要するに技)やテクニックに割り振れますが、初期設定ならば各攻撃を□ボタンと△ボタン、あとはRボタンを押しながら切り替えて使うことになります。それが妙に足りない感があり、PSO2とは違ってグランアーツという名のフォトンアーツが単発発動なのでコンボへと繋げるにはちょっと大変です。テクニックならサブパレットの選択もできますが、やはりボタン不足感は否定できません。
モヤッと操作しづらいボタン
あとは、オペレーターのお姉さんが戦闘中に出てくると、画面の3分の1程度を見事に占拠してくれるというのが何とも言いがたい気分になります。いやまぁ、PSO2でもそんな感じなのでわからないではありませんが、戦闘中の場合が多いのを想定すればそこはかとなく邪魔になりがちです。消す消さないのオプションは欲しいと言わざるを得ません。
戦闘中は結構邪魔
他は少々ネタですが、NPCの個性にちょっと付いていけるか自信を無くしました。というのも、出会って数分の人に「バディ(相棒)」と呼ばれたり、戦えて素敵だけど髪の毛がどう見ても邪魔のようにしか見えない女上司の一人称が「オレ」だったりと、キャラクターが300人もいるというだけあってか、個性の付け方に結構な変化球が見受けられる気がしないこともないのです。体験版なのでまだまだ登場キャラクターが少ないでしょうから、色んな意味で期待と不安を抱え込んだまま製品版で良いキャラクターが見つかる事を祈りたい限りですが……。
全体的に見まして
他は、概ねPSO2を継承しておりますが、先も書いた通り戦闘に対するテンポはPSO2よりも良くなっているような印象を受けます。細かい点で気になる要素は、オートセーブがない事やフォトンなど世界観そのものへの説明不足とかは相変わらずですが、PSO2から派生した新生であるという雰囲気はなんとなく感じ取れるモノになっています。アクション面も、まずまず楽しめる内容ですし。
トライエースが作る新しいファンタシースターという事で話題になるのかどうかが注目されますが、PSO2をやっている人もそうじゃない人も遊びやすい一作ではないでしょうか。気になっている人は、すべての要素が引き継がれるという事なので是非一度プレイしてみる事をオススメしておきたいですね。
クラスカウンターに押し入って撮影
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:「ファンタシースターノヴァ」の序盤体験版レビューを書いてみました。
:しっかりやりこんだのね。
:まぁね。テンポは良いと思うよ。元々狩りゲー的なゲームだったが故にシステムの大きな変更ってのはさほどないけど、それでもしっくり来る代物にはなったんじゃないかな。PSO2が好きな人は手を出しても良いんじゃなかろうかと。……わたくしの中で、ボッチでもできるゲームは偉大なゲームという位置付けになってきました……。
:そこらへんは時代の流れなのだろうなぁ……。
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所持数を越えたアイテムは勝手に倉庫に送られるから倉庫使わなかったなー。