連載:気まぐれゲーム雑記 第673回:ValveがSteamの早期アクセスに対し規約・ガイドラインを改定、早期アクセスが抱える問題の改善となるか?
気まぐれゲーム雑記
第673回:ValveがSteamの早期アクセスに対し規約・ガイドラインを改定、早期アクセスが抱える問題の改善となるか?
しっかりと良い方向へ進んで欲しい
早期アクセスなだけに早いうちの改善が必須
AZです。年末のゲームスケジュールを今からこなしていく必要があると言う事に気づきました。
それはさておき、PCゲームで圧倒的存在感を出しているSteamですが、その運営元であるValveが早期アクセスの規約・ガイドラインを改定したと海外メディアのGameInformerが紹介しています。ざっくりまとめちゃうと、大体次の通り。
- Steamキーが配信されているすべての販売サイト上で、早期アクセスタイトルである事を明示する
顧客に対して、アーリーアクセスタイトルか否かをはっきり分かるようにすると共に、多くの販売サイトで正式リリースされているのかどうかわからないという状態を改善できる - 将来に関する具体的な約束をしない
例えば、ゲームがいつ完成するかなどの予定は将来どのような計画変更が生じるのか保証出来ないので約束をしない。顧客に対して、ゲームの将来を賭けさせるような事はしない。 - 早期アクセスのタイトルはSteamを通じて顧客が利用出来るようにする必要がある
Steamの早期アクセスを利用している場合は、ValveではSteamストアで販売する予定があると考えているので、正式に販売される際は他の販売サイトよりもSteam上での販売が遅れる事がないようにする - Steamの顧客に不当な要求をしない
Steamの顧客がSteamの早期アクセスに払う金額について、他の販売サイトやサービスから提供されるよりも高くならない事を期待する
[情報元:GameInformer]
Steam側としては、かなり正論と言える内容になっています。そもそも、早期アクセスタイトルは長期間にわたってゲームが完成しなかったり、開発が中止になったり、開発者がいなくなったり、完成度が低すぎて破棄されるなど幾多の問題を起こしていたのも事実です。開発側のモラルが問われる事にもなりましょうか。
元より、Steamで定義されている早期アクセスというのは、開発者とプレイヤーのコミュニティを形成しいち早くゲームを世に出す為や開発にゲーマーのアイデアを取り込むなどより良いゲームを作るための開発者支援と後押しがメインとなっていました。しかし、今では早い段階での資金調達やバグテストといった有料アルファテスト状態になってしまっているのが現状でしょう。もちろん、そうじゃない早期アクセスタイトルもありますので、一概にすべての早期アクセスタイトルが問題ということでもありませんが。
また、早期アクセスに対しては大手も非常に興味を示しており、Ubisoftはアサシンクリードユニティの大量バグ問題でオープン・ベータや早期アクセスを示唆した事も記憶に新しいところです。早期アクセスをバグテストの場として活用するようなニュアンスで登場してはいますが、それ以外にも価値が見出せないと早期アクセスというビジネスモデル自体がただの有料テストになってしまいかねません。
色々と難しい問題を孕んでいる早期アクセスですが、開発者側とプレイヤーのコミュニティを形成してより良いゲームを作ろうという新しいビジネスモデルである事も間違いではありません。より一層、良くなっていくことを期待したいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:僕らのValveが早期アクセスタイトルに対して規約改定したよーってなお話です。
:ふむ。これで改善するかね?
:やらないよりは遙かにいいんじゃない? 現時点でまったく問題がないモノもあれば、多少問題を孕んでいる感があるモノも存在してるのは確かだし。だからこそ、買う側に対して明確に「作り途中だからね!」ってアピールするのは必須だという話っすな。……Project Zomboidはいつ出来上がりますかね?
:アレはアレで面白いのだが、一体いつできるのかはさっぱりわからんのよなぁ……。
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