連載:気まぐれゲーム雑記 第670回:モバイル市場に負けず劣らず、PC・オンラインゲーム世界市場はまだまだ成長を続けるようです
気まぐれゲーム雑記
第670回:モバイル市場に負けず劣らず、PC・オンラインゲーム世界市場はまだまだ成長を続けるようです
市場が大きくなるのは良き事です
日本の場合どうなるのかが気になる
AZです。年の瀬がもう近づいて来ているという事に、脅威しか感じ取る事ができません。
それはともかくとしまして、海外の調査によると2017年までにPC/オンラインゲーム市場は年間平均7.9%成長するという報告が公開されています。
PCゲームは他のプレイヤーとの競争、コンテンツの作成・共有・カスタマイズなどの意欲を促進させ、その証拠としてYouTubeやTwitchにおけるゲーム実況の人気やeスポーツの普及が挙げられている。
- 2013年~2017年のPC/オンラインゲーム世界市場は年間平均成長率7.9%になると予測
- 2017年までにPC/オンラインゲーム市場は300億ドル(約3兆6000億円)に成長し、ゲーム市場の利益の31%を占めることになる
- 2014年のアジア太平洋地域の市場規模は141億9千万ドルにのぼり、全世界のゲーム市場の58%を占める
- 2013年から2017年にかけての東ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジア太平洋市場の成長は世界のPCゲーム・オンラインゲーム市場の成長の95%を占めることになる
- 月額課金制のゲームは2017年までの年間平均成長率はマイナス0.9%に落ち着く
- 東ヨーロッパ市場は基本プレイ無料のPC・オンラインゲームの年間平均成長率17.4%で最速の成長
- 全世界のPCゲーム市場の収益のうち、70%はオンラインゲームが生み出している。合計で170億ドルになり、うち85%は基本プレイ無料である。
- 長期間プレイしてくれる、あるいは課金を続けてくれる忠実な顧客の獲得1人あたりのコストが最も高いのは日本と韓国。最も安いのはラテンアメリカ
- アジア太平洋地域は国によってCPAが大きく異なり、東南アジアではブラウザゲーム0.62ドル、クライアントゲーム1.5ドルに対し、日本及び韓国はブラウザゲーム4.38ドル、クライアントゲーム5.63ドルと5倍近い
- 基本プレイ無料のPCゲームのおかげでeスポーツは欧米を中心に爆発的に成長している
- 北米とヨーロッパの2億1000万人のプレイヤーはeスポーツの存在を認知している(約40%)
- 3500万人は時々eスポーツの試合を視聴する(約6.7%)
- 2600万人はeスポーツに分類されるゲーム(プロアマ問わず)に参加しているか、eスポーツの試合を頻繁に視聴している(約5%)
[引用元:Kultur -クルトゥーア-さん]
勢いは当面続きそうという事ですかね。
海外では、PCゲームの復権さえ叫ばれている状態で、そこらへんの理由としては基本的に世代交代を必要としないPC(スペック云々はさておいて)はSteamのようなサービスでより成長したという事が挙げられます。そこにインディーゲームなど話題にしやすい要素が入り込んできたり、YouTubeやTwitchによるゲームプレイ動画が賑わってきたというのも一つの要因でしょう。PS4などの最新ハードがゲームプレイ動画をシェアできるようにしたのは、PCだからこそできるという部分を採用したとも言えます。
やはり、ここでもF2Pは強い存在感を出しています。もはや新しいビジネスモデルであり、そのビジネスモデルを使うが為のゲームが多数出てきているのが今という事にもなりますが、そうじゃないゲームがどれだけ今後を引っ張っていけるのかも注目どころでしょう。F2Pとそうじゃないタイトルの二極化は、今後も進んでいきそうな気にはさせてくれます。
一方PC市場がさほど盛り上がってない日本におかれましては、モバイルの成長が群を抜いている状態ですが、それでもSteamやインターネットの普及によってずいぶんと変化してきた様にも感じられます。今後も、PC・据え置き機&携帯ゲーム機・スマートデバイスの3勢力はそれぞれに成長していく事でしょう。日本でPC市場が本当に賑わう日が来るのかどうかは、自分が生きている間に結論が出れば良い位の心持ちで見守っておきたいモノがあります。
PCゲームの復権などが声高らかに出てくるようになった昨今ではありますが、日本だとどの程度の人達がそこへ目を向けるのかは大いに見どころでもあります。日本の大手がPCへ本格参入するのはいつになるのかも含め、PCゲーム市場を見守っておきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:PCとオンラインゲーム市場はまだまだ成長するよーってなお話です。
:まぁPCゲームだと復権がどうこういってるんだから、そりゃ成長するだろうな。
:日本だとどうなるのかはわからんけど、色んなデバイスで色んなゲームが出来るって環境が作られていく事は良いことだと思うよ。選択肢あってこそのゲームだからね。その一方で、ビジネスとして成立させるための独占ってのがでてくるのは仕方がない話にもなるけど。……心底、自分がPCから据え置き機まであらゆるデバイスでゲームする人間でよかったと思うのです。
:どれか一個に偏っちゃうと、その分ゲーム体験も減るからなぁ……。
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