連載:気まぐれゲーム雑記 第635回:UBI CEO曰く「世界の据え置きゲーム機市場が小さくなっていくということは起きない」
気まぐれゲーム雑記
第635回:UBI CEO曰く「世界の据え置きゲーム機市場が小さくなっていくということは起きない」
市場の主戦場が世界になったということです。
日本メーカーはどうやっていくのか
AZです。台風は目覚めたら通り過ぎ去っていたので、ピークの酷さがまるでわかりませんでした……。
それはさておき、UBIのCEOであるイヴ・ギルモ氏がインタビューでAAA級タイトルと据え置き機の事について語っています。
イヴ 日本を見ていると、少し心配になります。なぜなら、日本は流れを先取りしているところがあって、日本で起きたことが、10年後、15年後に世界でも起きるということが、いままでにもよくあったからです。弊社は基本的に据え置きゲーム機向けのAAAタイトルが中心の会社なので、世界市場がモバイル、ハンドヘルドが中心になってしまうと、たいへん困ったことになりますね(笑)。
ただ我々は、いままで通りAAAタイトルにしっかり投資を続けて、イノベーション、新要素を提供し続けることによって、飽きさせないゲーム作りをしていけば、世界の据え置きゲーム機市場が小さくなっていくということは起きないかな、と考えています。
[引用元:ファミ通.com]
今のところ、この解釈が一番無難でしょうね。
今の日本市場における据え置き機の苦戦というのは、有りとあらゆる要素が絡んでいます。決して、一つの理由ではありません。F2Pの台頭やDLCなど売り方によるメーカーへの信用、開発費の高騰や開発期間が長くなった事、ファミコンや初代PS世代の生活環境の変化などなど。挙げたら切りがないでしょう。
一方で、海外はしっかりと据え置き機のゲーム文化が根付いています。元々PCでゲームをする文化もあったところが多いでしょうし、日本よりも大きな投資をして一気に動かせる市場になった、とみる事もできます。日本の据え置き機市場が縮小傾向にある中、世界市場は確かに「大きくなった」というのが今の結果なのかもしれません。
今の日本において、大手メーカーであれどAAA級タイトルに投資を続けていけば市場が縮小することはない、と言い切れるところはそう多くもないでしょう。現に、今のところ据え置き機のラインナップはそこまで強くありません。キラータイトル一個あれば解決するというわけでもなく、もちろんあるに越した事はないわけですが、それ以前にラインナップを豊富にするという方向へシフトしないと長い目でみていくには難しいモノがあります。
ゲームの世界的市場をみれば、今後も据え置き機は健在し続けます。その一方で、据え置き機の主戦場ではなくなった日本ゲーム市場については、Vitaや3DSに代表される携帯ゲーム機へこのままシフトし続けるのか、それとも据え置き機がなんだかんだとジワジワ普及していくのかが見守れる状況にもなりました。はてさて、1年後にはどのような市場になっているのかを生暖かく見守っていきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:UBIのCEOさんがインタビューに答えてるんだけど、まぁ世界市場ならそうなのだろうなと思ったわけです。
:日本市場は今のところ、独特な感じになってきてるからな。
:やっぱり据え置き機滅亡論みたいなモノが出てきて、どの市場を見たかでずいぶんと印象も違うとは思うけどね。でもまぁ、日本は日本でマイペースにやっていく他ないのだろうなぁ。ま、日本も洋ゲーを受け入れちゃえばすんげぇ面白いの揃いだと思うし。……日本に負けず劣らず妙なゲームも多いですけどネー。
:日本の各メーカーはすこぶる頑張って欲しい限りだな……。
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