連載:気まぐれゲーム雑記 第620回:SCEJAプレスカンファレンスAsia SessionにUnity Pro for PlayStation無償化に1,800億円の営業損失を計上などソニーの話題が尽きない件

気まぐれゲーム雑記
第620回:SCEJAプレスカンファレンスAsia SessionにUnity Pro for PlayStation無償化に1,800億円の営業損失を計上などソニーの話題が尽きない件

そういう時期なのでしょう。

ゲーム事業はマイペースに進んでいる印象

AZです。アメリカ人のウエストが10年で平均3cm太くなったそうですが、何となくわかると言わざるを得ない話題でした。

それはそれとて、ソニーに関するニュースがワラワラと出てきました。それらをまとめてご紹介しちゃいます。まずは、SCEJAプレスカンファレンスAsia Sessionから。

「SCEJA Press Conference 2014 Asia Session」は、東京ゲームショウに合わせて来日するアジアのメディアや流通関係者向けに毎年開催しているカンファレンス。以前は東京ゲームショウ会期中にホテルの会議室を使って開催されていたが、SCE Asia(現SCEJA)の展開地域の拡張に伴って年々規模が拡大。今年はSCEJA本社の17階の大会議室一杯になるほど関係者が集まった。

[引用元:Game Watch

アジア圏も含めてしっかり足場固めをしてますね。

記事元が長いので簡単にまとめてしまいますと、アジア向けに「龍が如く0 誓いの場所」や「バイオハザードリベレーションズ2」「Bloodborne」などSCEJAカンファレンスで発表したタイトルを出すという内容です。が、特に注目を引くのは2つ。まずは、GTA5の話題。

ちなみに今回の発表会でもっとも盛り上がったのは、上記の日本タイトルの発表ではなく、「Grand Theft Auto V」だ。トレーラーが流れた瞬間、どよめきがあがり、発売日が北米と同じ11月18日で、しかも英語/中文繁体字/ハングルの3カ国語対応であることが発表されると大きな歓声があがった。「GTAV」はアジアだけで100万本以上のセールスを記録しており、PS4版の期待も大きいようだ。

[引用元:Game Watch

GTA5の日本発売が一番遅い、ということでしょうねぇ。

ここらへんはアジア市場の規模にもよるところで、兎にも角にも早い内に話題作を出してしっかりと囲い込もうという思惑が見え隠れしています。そもそもに、据え置き機の元気がない日本においては遅くなる判断もやむなし、といったところでしょうか。やはり、ゲーム市場の主戦場は変わったのだという印象にはなります。もちろん、海外ゲームや据え置き機の話なので、日本市場は日本市場でまったく違ったモノにはなるでしょうけど。

あと、もう一個きになるのは「The Evil Within」ことサイコブレイクの話題。

また、「GTAV」と合わせて発表された「The Evil Within」(ベセスダソフトワークス)も日本より早い10月18日発売予定。しかも、アジアではPS4/PS3独占販売(タイムエクスクルーシブ)となる。Xbox Oneは、アジア地域で9月以降順次発売されつつあるが、PS4の牙城を崩すのは容易ではないといった印象だ。

[引用元:Game Watch

アジアだとPS4/PS3の時限独占なんですね。マイクロソフトもソニーも、色んな思惑もあるという事でしょう。それだけ、ソニーはアジア市場に向けてしっかりとやっていくという事がなんとなくわかりそうな気がしないこともありません。Xbox Oneがどれだけアジア市場でやれるのかも注目が集まるところにはなりましょうか。……日本じゃ厳しいですからねぇ……。

次に、Unity Pro for PlayStation無償化について。

株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と、革新的な開発プラットフォーム「Unity」を提供するユニティ・テクノロジーズ(本社:米国カリフォルニア州)は、2013年3月に合意した戦略的提携にもとづき、「プレイステーション」向け「Unity」の「Unity Pro for PlayStation®」を提供していますが、この度さらなるパートナーシップの強化を図り、「プレイステーション 4」、「プレイステーション 3」および「プレイステーション ヴィータ」向け「Unity Pro for PlayStation®」をすべてのソフトウェアタイトル開発者の皆様に無償で提供いたします。

[引用元:SCE公式サイト

これは良い判断ですね。

Unityは、据え置き機などの開発においては厳しいでしょうが、Vitaやスマホ向けなら十分通用するモノとされています。Unityから開発を初めて慣れれば違うツールに乗り換えていけば良いことですし、そういったインディー開発者な方々も増えていきそうな予感はさせてくれます。

こういった取り組みは、本来ハードメーカー側が手を差し伸べておいた方が良い事だと痛感します。インディーゲームの問題の一つに金銭的なモノが付きまとっているのは間違いありませんし、ソニーがどれだけインディーゲームに本腰を入れようとしているのかも見えて来るというモノです。

そして最後に「1,800億円の営業損失を計上」について。

ソニーは、モバイル・コミュニケーション(以下「MC」)分野における中期計画を見直した結果、2014年度第2四半期において、MC分野の営業権全額の減損約1,800億円を営業損失として計上する見込みとなりました。また、かかる減損計上見込みを踏まえて、2014年7月31日に発表した2014年度(2014年4月1日から2015年3月31日まで)の連結業績見通しを、以下のとおり修正します。

前述のMC分野の減損により、7月に発表した連結営業損益・税引前損益・当社株主に帰属する当期純損失見通しを、それぞれ約1,800億円下方修正します。なお、上記の修正後連結業績見通しには、前述のMC分野の減損以外の要因は織り込んでいません。

[引用元:ソニー公式サイト(PDF)]

まぁ、仕方なしですかね。

これに伴って、「モバイル事業の1000人規模の人員削減を実施」する事や「無配(配当をしない事)」になった事を発表していますので、ダメージとしてはかなり大きい事に違いはありません。とはいっても、ある程度想定されていた膿を出し切ったというようにも見えるところはあります。いやまぁ本当に出し切ったのかどうかはわからないので、今後を見るしかありませんけど。

ゲーム事業はPS4が海外で大きく躍進した事で好調とも言えますが、今のソニーにおいて「スマホ」「ゲーム」「画像センサー」を成長の三本柱としているだけに、そのスマホ事業においてどう切り返していくかがポイントにはなります。スマホとゲームは色々重なる点も多いですし、ゲームに関して言えばPS Nowを絡めて色んなサービスを展開していくような気はしていますが……。

何はともあれ、TGS2014を控えた中でソニーに関する話題がたくさん出てくるという事になりました。日本はさておき、ゲーム事業自体は好調なわけですし、ゲーム業界も含め上手く盛り上げていって欲しい限りですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:ソニーの話題がこれでもか! って出てきたのでそこらへんをまとめて紹介しちゃいました。

しゃきーんさん:ふむ。色々あったんだなぁ……。

しょぼーんさん:ま、業績に関する事は今後の経緯を見守るしかないというオチかなと。あとは、Unityに関してはかなり良い一手だったと思うよ。少しでもインディーゲームを作ってる人達に対して支援するっていうスタンスが見えてくるしね。……ソニーに限らずだけど、どの会社も頑張って欲しいものっすなぁ。

しゃきーんさん:ゲームブログとしては、色んなゲームが盛りあがる様になって欲しいものだがね。

連載:気まぐれゲーム雑記 第620回:SCEJAプレスカンファレンスAsia SessionにUnity Pro for PlayStation無償化に1,800億円の営業損失を計上などソニーの話題が尽きない件に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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