連載:気まぐれゲーム雑記 第603回:カプコンがコーエーテクモを特許侵害で提訴、落としどころは一体どこに?

気まぐれゲーム雑記
第603回:カプコンがコーエーテクモを特許侵害で提訴、落としどころは一体どこに?

衰退しない程度に留めておくが一番かと?

法廷闘争のすったもんだはいつの時代も起こりうる

AZです。株主優待生活をしている桐谷さんのような生き方がしたいと常日頃考えていますが、数日先の展開さえ読めない私には無理だとも思い知らされます。

それはさておき、すでにお伝えしておりますが、カプコンがコーエーテクモゲームスを特許侵害で提訴しました。簡単にまとめると、次の通り。

カプコンの主張

  • カプコンが2002年に取った特許
    • 別のソフトと組み合わせることでゲームに新たにキャラクターやシナリオが追加される機能
    • 敵のキャラクターなどの存在を振動で知らせる装置
  • 上記の2つをコーエーテクモゲームスの「戦国無双猛将伝」「真・三國無双猛将伝」「零~紅い蝶~」など49タイトルが侵害
  • それぞれのライセンス料9.8億円の賠償請求と一部販売差し止めを要求

以上となります。

さて、メディアが報じているのは「戦国無双」などのゲームタイトルを記事名に入れ込んでいるわけですが、そこらへんの影響とコーエーvsカプコンの構図を考えると、無双とBASARAのパクリパクラレ論争が起きるのは必然です。ですが、本件の場合そこを問題とはしていません。いやまぁ、心境としては「どう見ても本家はあちらだろうに貴様らが何をモノ申すか?」と言わざるを得ないのもわかりはしますが、残念ながら問題の焦点はそこじゃないので脇に置くしかないのです。

カプコンはかつて、今はもうなきデータイーストを相手取って「ファイターズヒストリー」で法廷で争った事があります。ほかにも、すでに忘れ去られている感もあるような「イナズマイレブン」でのセガvsレベルファイブもあるわけで、ゲーム好きとしても見ていて面白いモノではないわけですが、娯楽で金稼ぎをしている以上は見過ごせない何かがあったとみておくほかありません。ちなみに、スクエニvsSNKプレイモアは著作権侵害なので別案件だと思っておくと良いでしょう。

基本的に、このような特許は自社タイトルにあらぬ疑いをかけられぬよう防衛の手段として特許を取るケースが大半ですが、今回は打って出るというまさかの事態となりました。特許とは、かなりその「遊び」そのものを縛ってしまう厄介なもので、よく取り上げられるのはリズムゲームになります。

コナミは音ゲーの特許でジャレコやナムコを訴えた事があり、ナムコはそこで別のゲームでの特許侵害で提訴するなど泥沼の法廷闘争を勃発させた過去があります。とはいったところで、その後リズムゲーム業界がどうなったかといえば、凄く作るのに苦労しなければならなくなり、市場として発展し辛くなったようにも見られます。コナミとナムコは結局和解した事をふまえれば、長い事やり合い続けてもそう良い事はなさそうです。

このような法廷闘争が勃発した時、お互いの企業イメージやお財布事情など随所に色んな影響を及ぼします。そのような企業のイメージダウンが起こる可能性があったとしても提訴へと持ち込んだわけですから、「それ相応の事があった」と見なしてもおかしくはないとも思えます。どのような結果になるのかはわかりませんが、どちらをひいきにする事もなく結果を見守りつつ、それぞれの会社の顧客にとってよりよい落としどころがある事を期待したいモノですね。

[情報元:SankeiBiz

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:カプコンとコーエーテクモ間で勃発した法廷闘争についてをまとめたよーってなお話です。

しゃきーんさん:まぁ、感情論としてはコーエーを応援したくなる気持ちもわかりはするがな。

しょぼーんさん:カプコンとしては、どこかしらになにかがあったという事にもなるわけで。訴えた以上はとことんやるだろうし、こういう場合の賠償請求は大抵高くふっかけてある程度を取るってスタンスだろうとは思うけど、両方ともTGSに出るわけで素敵なくらいやりづらそうな構図は実に面白いよね。……果たして逆転裁判となるでしょうか!?

しゃきーんさん:現時点だと、業界の為に云々とラインを引くには難しい何かがあったという見方しかできないだろうなぁ。上手い落としどころがあるのを願うのみだわ。

連載:気まぐれゲーム雑記 第603回:カプコンがコーエーテクモを特許侵害で提訴、落としどころは一体どこに?に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

しょぼーんさん

しゃきーんさん

コメント (2)

名無しのゲーマーさん

カプコンって褒められる話題が最近ないですね
これで勝訴したとしても周りから冷めた目で見られるだけじゃないかな

AZ@管理人

企業に対する印象論で言えば、裁判が長期化する事での風化や、セガとレベルファイブが「イナズマイレブン」でやりあっている構図を見ると、イメージ的なダメージは限定的になるのではなかろうか、とは思っております。いやまぁケースバイケースですし、何やかんやとかなり大きなダメージになる可能性も否定はできませんが。
むしろ、訴えた内容がざっくりとしか出ていないので、どの程度影響を及ぼすのか、という方を見ておくといいかもしれません。
その内容次第で、単なる企業間のいざこざで済ませる範囲なのか、ジャンルや業界に及ぼす影響なのかが見えて来ると思っておりますよ。(´・ω・`)

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