連載:気まぐれゲーム雑記 第602回:セールでゲームの価格が下がろうとも売れるモノは売れる
気まぐれゲーム雑記
第602回:セールでゲームの価格が下がろうとも売れるモノは売れる
セールは良きことです。
セールだけに甘んじる人とそうじゃない人は根本的に違う
AZです。高校野球もいよいよ終わり間近となった今、夏休みも終わりが近づいている事を確かに感じます。
ところで、海外のインディスタジオの方がゲームの値引きに悪影響があると問題提起をしているようです。
Caspian Prince
君たちはかつて20ドルの価値があった。それからファンになって残りの4作品をそれぞれ20ドルで購入したとすると、100ドルの価値を持つことになる。今では、君たちは我々にとって1ドルの価値しかない。我々のゲームを全て購入してくれたとしても、5ドル分の価値だ。Valveや税務署、銀行に間引きされると、コーヒーのカップ半分以下の価値しかないんだ。
顧客というのは誰しも、我々にとって自分が世界の全てに匹敵するほどの価値があると考えている。面白いのはそれは事実だということだ。顧客がいなければ、我々はホームレスになってダンボールで生活する羽目になる。しかし、個人レベルで見ると、君たちは蟻のような存在だ。
~中略~
Caspian Prince
真実を装った単なる目立ちたがりだろうと言われているが、実際は単なる目立ちたがりを装った真実なんだ。あの記事は、これ以上ないくらい炎上しやすい書き方をしている。怒れるネット民たちが記事を誤解し、喧嘩を吹っかけてくることは百も承知でね。それが、ちゃんと記事を読んだ人たちの反論を喚起するんだ。
[情報元:Choke Pointさん]
問題提起したいというのはわかりますけどね。
値下げすることにより、ゲームの価値が下がるという事への批評はこれまでもちらほらとでてきました。そういった意味で、きちんと読んでおくに越した事はない内容でしょう。
私自身、Steamのセールやら何やら安売りする事が悪だとは到底思っておりません。そもそもに、商品の価格は価値へと直結しており、フルプライスのものをフルプライスで買わない時というのはそれだけの価値が見出せないからに他なりません。お財布にお金が無かった時も同様で、無理をしてでも買いたいと思うか否かの話でもあります。
舞台は海外での安売りなので火中のSteamの方を見てみると、今現在セールスランキングでセール対象になっていないものは、「ボーダーランズ プリシークエル」「Sid Meier's Civilization: Beyond Earth」「DayZ」「Counter-Strike: Global Offensive」です。特に、「DayZ」は早期アクセスにも関わらずほぼ値下げされない状態のまま今に至っています。熱心なSteamerからすれば、「DayZ」がセールスランキングに居座り続けている事をよく知っている事でしょう。そういう例もある限り、「セールがあろうとも定価で買う人はいる」というのを知らなければなりません。
根本的に、「セールの時しか興味がない」という人を顧客と見なしながらビジネスするのは難しいモノがあります。もちろん、セール品を買う人がいるからセールは実施される事を考えれば、それはそれで重要な要素です。ですが、「セールじゃ無くとも無条件で買う」という人達にアピールしない事には始まりません。ゲームの価格や価値が色々と揺れ動いている昨今ではありますが、発売日に確実に買う! と声高らかに叫べるようなゲームがたくさん出てきてくれる事を願いたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:ゲームの価格が下がりまくっててそりゃF2Pになっていくしかなくなるんじゃね? みたいな話があったので、セールがあろうとなかろうと売れてるモノは売れてるよ? と思うのがわたくしの答えでした。
:そりゃまぁ、そうだな。
:好きなジャンルも環境も各個人で違う中で、セールにしか価値を見出さない人もいればそうじゃない人もいるわけで。そういう色んな違いはあれど、セールを見込んでやりくりするのが無難よなぁと。スカイリムとかかなり長い間定価を保ち続けたしね。……つまり、セールで欲しい人はセールで買えば良いし、セールじゃなくとも欲しいと思えるならそれで良いという事です。
:企業としてどこまでの稼ぎを求めるのかは一つのポイントにはなる話でもあるが、んなもんを消費者に求めたらキリがないしなぁ……。
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難しい問題ですよね。
インディースタジオだと実績がないので、高値で買うってのも難しいですからね。
個人的に、ARMA2のブランドがあったDayZと比較するのはちょっとかわいそうな気がしますね。