連載:気まぐれゲーム雑記 第586回:ゲームの事とは微妙にズレるけどゲームを題材にした漫画「ハイスコアガール」が著作権法違反容疑でスクエニが家宅捜索された件

気まぐれゲーム雑記
第586回:ゲームの事とは微妙にズレるけどゲームを題材にした漫画「ハイスコアガール」が著作権法違反容疑でスクエニが家宅捜索された件

どこが悪いってそりゃ……

ただ単に、許可は取ろうぜ? という話。

AZです。ジブリの製作部門解体という話題は、ビジネスとしてのやりくりと娯楽をヒットさせる難しさの両方が混在した結果なのかもしれません。……まだどうなるのかわかりませんけど。

それはそれとて、ゲームを題材にした漫画の「ハイスコアガール」について、SNKが著作権法違反をしていると告訴しました。

 スクウェア・エニックスはこの漫画の中で、ゲームソフト販売・開発会社「SNKプレイモア」(大阪府吹田市)が著作権を持つ対戦型格闘ゲーム「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」や「サムライスピリッツ」などのキャラクターを、許諾なしに勝手に使用したとしている。

 ハイスコアガールは1990年代を舞台にしたラブコメディー作品。主人公がゲームマニアで、作中で当時ブームになったさまざまな格闘ゲームをプレーする。その中でKOFやサムライスピリッツのキャラクターが100カ所以上にわたって登場していたという。

 単行本の巻末には、著作権表示によく使われる(C)マークとともにSNK社の名前が他の複数のゲーム会社とともに記され、あたかも許諾を得たような体裁になっていた。

 ハイスコアガールのアニメ化にあたって、関東地方の映像製作会社が昨年夏ごろ、SNK社にキャラクターや音楽の使用許諾について問い合わせたことがきっかけで、漫画に無断使用されていたことが発覚。SNK社が今年5月、大阪府警に告訴していた。

[引用元:MSN産経ニュース

これはアウトですねぇ……。

はてさて、ゲームとはちょっと関係ない話ですが、ゲーム会社がゲーム会社を告訴する事態というのは見ていてあまり気持ちの良いモノではありません。セガとレベルファイブはどうなったのだろう? とか思ったりするのも実にアレなわけですが、せっかくですので今回はこの話題を整理しておきましょう。

まず、漫画ファンからすればSNKの行動に怒り浸透だったり、むしろSNK側が協力すれば良いのでは? という考えが出るのも当然ではありますが、今回の問題は「勝手に許諾したかのようにコピーライト表記した」というのが問題の根底になっています。KOFやサムライスピリッツをつかうための許諾を勝手にやったら、それはそれで問題があるというのは言うまでもありません。

恐らく、初期の時点で許諾を取る流れになっていれば話は違った可能性もありますが、去年の夏にアニメ化のための許諾で問題が発覚し、そこから告訴までそこそこに時間が経過しています。互いの法務部でなんだかんだと話し合われた可能性は高いような気はしますが、しっかりとこじれたという予感もしてしまうのは私だけでしょうか……? ゲームでは結構しっかりと著作権管理をするイメージのスクエニですが、ガンガン編集部がどういった対応をしていたのかが何とも気になる案件となりました。

本作が円満に終わるのかどうかは、今後次第にもなります。著作権にはうるさいであろうゲーム企業が、違う事業とはいえど著作権法違反容疑をかけられるというのは思いも寄りませんでしたが、ゲームファンからは支持されている漫画ですし上手い事解決へ導いて欲しいモノですね。

……上手くいかないケースもあるので、今のうちに単行本を集めておくのも良いかもしれません。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:漫画の著作権法違反容疑でスクエニが家宅捜索を受けたぞーってお話です。

しゃきーんさん:ふむ。ようするにガンガン編集部って感じか。

しょぼーんさん:そーなるね。ゲーム事業とは別物だけど、ゲームを題材にしている以上は余計にしっかりとやらにゃあかんでしょうよ? みたいな話ですよ。なんつーか、「読者様や関係者様一同には多大なご心配を(以下略)」みたいな文章を出さないといけない事態を引き起こさないようにするのが仕事でもあるわけで。……ほんと、何やってるのでしょうねぇ……。

しゃきーんさん:良い落としどころを見出して欲しいもんだなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第586回:ゲームの事とは微妙にズレるけどゲームを題材にした漫画「ハイスコアガール」が著作権法違反容疑でスクエニが家宅捜索された件に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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