気まぐれゲーム雑記
第579回：MOやMMO、対戦でチートをする意味がわからない

改造の話題に近い気がします

チートしてまでゲームをしたい情熱だけはスゴイのかもしれない

AZです。27時間テレビがやっていたのをサザエさんを見てても気づかなかった（いつもと何か違う？　程度だった）のですが、自分の中の価値観が一切揺るいでいない事を再確認させてくれました。ちなみに、サザエさんは途中で変えました。

ところで、先日「サドンアタック」で書類送検された少年らが話題になりましたが、その詳細やら何やらが4Gamerで紹介されています。

まずは事件概要についての説明が行われた。今回の被疑者は，チートを実行していた徳島県の少年A，チートツールを作成，販売していた福島県の少年B，奈良県の少年Cの3名だ。いずれも学生で，それぞれが実際に会ったことはなく，ネット上でやり取りを行っていたという。

　BとCは，技術の披露および金儲けを目的に，チートツールの作成・販売サイトを運営していた。両者は，このサイトの宣伝のために，Aにチートツールを利用することを推奨し，さらにチートツールそのものを無償で提供していた。このチートツールは，対戦相手のキャラクターの頭部が巨大化する「ビッグヘッド」や，相手の上空から攻撃できる「空中浮遊」，障害物の裏側を見ることができる「ウォールハック」など，30数種類の内容がセットになったものだ。

　一方Aは，もともとチートツールを利用してサドンアタック内を荒らしていたが，B，Cから提供されたツールのほうが性能が良かったため，それを利用し，さらに荒らしている様子をライブ配信して，売名行為を行っていた。

　B，Cはこのチートツールの販売により，2年間で約810万ウェブマネーの売り上げを，Aはアフィリエイト広告で約50万円の収入を得ていたという。

［引用元：4Gamer.net］

800万以上稼ぐとは……色んな意味でアレな少年達ですね。税金とか詳しくないのですが、どうやってたのかは気になります。

本件は、チートによる影響でネクソンが会社として通常業務では必要がない負担をすることになり、それが電子計算機損壊等業務妨害事件として認められ書類送検になったとの事です。まぁ、それだけネットワークを介する類のゲームで、他社ないし他者に影響がある事をしでかすと非常に不味い、という認識は持って然るべきでしょう。

ですが、

ちなみに，神奈川県警はそれぞれの少年の取り調べを行っており，Aはオンラインゲームが大好きだが，「目立ちたい」という気持ちがおかしな方向に向かってしまったタイプだったと印象を話す。捜索令状を持ってAの自宅に入り，「なんで来たか分かる？」と声をかけると，事の重大さに気付いたのか謝罪していたそうだ。

　一方で，BとCは金儲けを目的に，お小遣い稼ぎの感覚でチートを販売していた。どちらがとは明言していなかったが，「どうしてチートツールを作ることがいけないのか」という反応もあり，「何がいけなかったか」の説明を行ったとのことだ。

［引用元：4Gamer.net］

とも明記されており、ツールを使った側は悪いと感じながらも、ツールを製作した側はまるで悪意がなかったともいわんばかりです。なんというか、同人誌やら同人グッズやらの構図が思い浮かんでしまったりもします。ゲームでいうならば、「モンハン4」のギルドクエスト改ざんデータあたりにも適用できるのでは？　とも思ってしまったりもする案件ではないでしょうか。

そもそもですが、私自身はチート自体がいけないというつもりもありません。セインツロウやGTAのようにチートコードが搭載されているゲームもあるわけですし、あくまでも個人が楽しむ範囲内なら十分価値はあります。とはいえ、それがネットによってより広がるようになったので、許容されるものなのか否かその境界線は何とも難しいモノがあるでしょう。

ともあれ、本件によって「チートは悪い事で書類送検や更に重い罰を受ける可能性がある」というのを知らしめたのは確かですし、何より他者に迷惑をかけてまでするような事でもありません。あくまでも、他の人に影響がない程度にどとめておくようにしましょう。