気まぐれゲーム雑記
第563回：DLCやデジタルへの移行は今後も加速しそうです

デジタルビジネスあってこそのDLC

ゲームはデジタルの道を突き進みます

AZです。七夕という事ですが、幼き頃からから願い事は「宝くじを当てたい」でした。

それはそれとして、UBIのデジタル販売を統括するChris Early氏が、DLCはほぼ受け入れられていると言う話題をしています。

Chris Early：

一部のモデルは既に受け入れられていると考えている。DLCはほぼ受け入れられているね。シーズン・パスも受け入れられている。シーズン・パスをサービス・パスとして考え出すと興味深い。我々はシーズン・パス所有者向けのイベントなどを設けているので、単なるDLCコンテンツ以上の存在と言える。進化しているということだね。

～中略～

『Clash of Clans』に5桁かそれ以上のお金を注ぎ込んでいる人もいる。何千ドルもだよ。そんなこと誰が予想しただろうか？しかし、怒る人は誰もいない。そのプレーヤーは自らの意思でそういうプレー方法を選択したんだ。そのプレーヤーが対戦する相手も、何百時間ものプレー時間か、何千ドルという金額かを費やしてそこに辿り着いた、同じレベルのプレーヤーなんだ。結局は優れたデザインが全てということだ。

［引用元：Choke Pointさん］

まぁ、買う人は受け入れている人でしょうね。

DLCやF2Pビジネスというのは、どういった内容になっているかで賛否が決まるといっても過言ではありません。それでいて、その内容を許容できるかどうかは個人の考えによって異なります。私個人としては、ゲームとはまったく無関係な衣装やら何やらはOKでしょうし、発売から数ヶ月後にストーリーやら何やらを拡張するDLCなら許容できるとは思っております。もっとも、そのゲームがきちんとした終わりを見せているのが前提になりますが。

で、DLCやF2Pはデジタルビジネスの産物とも言えます。昔なら拡張ディスクを出す以外道はなかったのですが、DLCで簡単にゲーム内容を広げる事が出来るようになりました。少しでも売上を伸ばしたいメーカーとしては使わない手はないわけですが、それは多くの人の目に映るところとなり、娯楽としてビジネス面が前に出すぎているのを印象付けるとなると、感情論的なモヤッとしたモノが動き出すような気がしないこともありません。

そういったデジタルビジネスに対してUBIは、

Chris Early

前世代は今よりも手間がかかったり、単に周知できていなかっただけなのかもしれないが、現在は間違いなくデジタルの需要が増加していて、一部のタイトルでは旧世代機の同タイトルよりも2倍から5倍のデジタル・アクテビティがあった。より手軽になったことだけがその要因ではなく、ユーザーが望んでいるのだと私は思う。デジタルに対する需要がこれほど鬱積していたとは、恐らく予想していなかったよ。

～中略～

ダウンロード市場のお陰で、我々は開発者をスタジオに留めることができるし、独創性を発揮してもらうことができる。この業界では滅多に見ることができないような戦争描写に挑戦した『Valiant Hearts』のような実験作も可能になったんだ。1億ドルを投じるべき実験かどうかは分からないが、数百万ドルで作れる10ドルや20ドルのゲームとしてなら、どんどん実験することができる。

［引用元：Choke Pointさん］

とも述べており、デジタル方面が好調である事と、安価なタイトルを実験的に排出する事もできると考えているようです。いやしかし、数百万ドルをどんどん実験できるというのは、流石大手というべきところでしょうかね。

ゲームは今後、デジタルへとどんどん傾倒していくことになるでしょう。その際、パッケージがなくなるという事はないとも考えています。お子様向けタイトルは、パッケージじゃないと浸透させにくいでしょうし、ネット回線がないとデジタルビジネスは成立しません。日本での普及率はさほど問題ないかもしれませんが、そうじゃない国もある以上は完全にデジタルオンリーという事にはなりにくいという事情があります。ですが、今やDL版もごく普通に配信されるようになりましたし、多くの人達がいつ本格的な移行をするのか。ゲーム業界のビジネス模様を生暖かく見守っておきたいモノですね。