連載:気まぐれゲーム雑記 第554回:ゲームメディアが攻略wikiを作る時代らしいですが、攻略情報は早さと正確性が命です

気まぐれゲーム雑記
第554回:ゲームメディアが攻略wikiを作る時代らしいですが、攻略情報は早さと正確性が命です

特に攻略系は鮮度が命なのです。

神保町が懐かしいなぁ

AZです。新党名に次世代が付いたと言う事で、次世代の定義とは如何に? と思い悩む1日となりました。

ところで、ゲームメディア大手のファミ通がウォッチドッグスの攻略wikiを開設しました。内容はこちらからどうぞ

で、ですね。以前もどこかで書いたような気がしますが、かなり昔の事ですけど私自身はとあるゲーム系編集プロダクションに就労していた時期がありまして。神保町には毎日頑張って通ったモノです。まぁそれはさておき、そのような経緯から少しばかり攻略本や攻略情報には思うところがあるので、当時の事とかを振り返りながらチラリと書いてみようかと思う次第です。……前置きが長くなるけどちょっと勘弁してくださいネ!

過去の思い出語りから始まる前置き

私がその世界に入った当時は、インターネットの台頭で攻略本とかもろもろがヤバイ! みたいな雰囲気で、会社のみならず業界全体が攻略本の方向性を模索しているような印象さえあった時期でした。今にして思えば、インターネットの登場で根本的にゲームの情報価値が変動していて、その対応に迫られていたというタイミングだったわけです。まぁ、今でもフラゲやら何やらで対応に追われているとは思っておりますけど。

攻略本は、情報が簡単に入手できるインターネットという存在に対して一番ダメージを受けたと今でも考えています。ぶっちゃけてしまえば、メジャータイトルならグーグルで検索すれば情報は出てくるわけですし、今ならプレイヤーが勝手に攻略wikiを作っていくわけで、情報の価値を本にまとめて売る必要はありません。資料的な価値や手元で見られるという利点はありますが、インターネットで調べれば無料で手に入る情報ならば無料を多くの人が選ぶというのは当然の選択です。

ついでに言えば、ゲームの内容を完全に網羅した攻略本は、出てくるのにゲーム発売から数ヶ月かかります。……いや、今はどうだか知りませんけど、昔は数ヶ月かかっていました。そういった何ともアレな事情があったわけで、ともなればメディアではない個人のゲームファンがゲームファンによるゲームファンの為の攻略情報を発信する、なんていうのはインターネットの登場時から想定されていた事とも下っ端だった私は思っておりました。

それからたいした進展もなく、私自身は諸事情で会社を辞めざるを得なくなり業界を離れたわけですが、その後の動向を見ていると攻略本は概ねDLCに価値を見出した様には映りました。DLC目当てで攻略本を買うような事があれば、攻略情報としての価値や如何に? と思わざるを得ないわけですが、少しでも売れるようにするための付加価値を求めるというのは、料理雑誌に付録がついているようなモノですので、それもまた仕方なしなのでしょう。

こっからが本番!

そんな状況にも見える中で、メディアが攻略wikiを作るというのは実に新鮮です。メディアから情報を出してくる以上はそれ相応に価値はあるわけですが、果たしてソレがプレイヤーにとって有用なモノかどうかは今のところ計り知れぬモノがあります。というのも、そもそもインターネットの利点は情報伝達速度にあり、ゲームのボリューム次第にはなりますが、最終的な情報が出揃うのにどれだけの時間を要するのかが最大のポイントになるわけです。

情報は鮮度が命、なんていうのは速報系のブログやサイトを見ていれば一目瞭然であり、誰も彼もがこぞって情報を追い求めます。それも、もの凄い速さで。それが良い事かどうかはわかりませんが、攻略wikiで言えばメディアやメーカーによる情報解禁が先か、プレイヤー主導の情報収集&まとめが先かの一騎討ちと言えるのです。

そもそもゲームメディアなら発売前からプレイできる環境なのですから、きちんと収集していけば攻略情報の多くを握っている事になり、それを出しちゃいけないという今までが歯がゆかったかもしれません。とはいっても、同じくwikiっぽく作られた「フリーダムウォーズ」ビギナーズガイドは一定のところまでのみの情報に限定した公開となっているようなので、どこまで情報開示するのかや更新の頻度はウォッチドッグス攻略wikiがテストケースという事でしょう。まぁ、メディアとメーカーの話し合い的な部分もあるでしょうから、簡単にはいかなさそうですが。

ともあれ、今後メディア主導による攻略wikiが流行るのかどうかはわかりませんが、攻略情報は鮮度が命ですので、それ相応の対応が求められます。はてさて、今後どうなっていくのかは生暖かく見学させて頂きたいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:ファミ通が攻略wikiを作ったというので、どうせならメーカー側のデータとか自分達で検証して出せるモノを一気に出した方がよろしいのでは? とも思った次第で御座います。

しゃきーんさん:そういう情報開示のタイミングを計ってるんじゃね?

しょぼーんさん:情報は鮮度が命なんだけど正確性が求められるのも確かで、それを両立させるのが今のネットメディアの仕事なのかな? とも思っております。ゲームメディアは、発売日前からプレイ出来るはずだからね。でもま、ゲーム好きじゃない人もいっぱい働いているとは思いますけど。……よし、今度わたくしがわたくしのための何かの攻略wikiを作ろうと決意しましたよ!

しゃきーんさん:……このブログはどこへ向かおうと言うのだろうか……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第554回:ゲームメディアが攻略wikiを作る時代らしいですが、攻略情報は早さと正確性が命ですに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

しょぼーんさん

しゃきーんさん

コメント (2)

名無しのゲーマーさん

私個人としては紙媒体が好きなのでたとえ攻略wikiが主流でも攻略本にはなくなって欲しくないです。

AZ@管理人

私もすこぶる同感です。
今回の一件は、すべてWEB媒体になるという訳ではないので、攻略本が完全になくなるとも思っていません。ですが、より特定のメジャータイトルオンリーになっていくとも考えられます。
お金が動く以上は感情論だけでどうにかなるわけじゃないという答えが、今回のファミ通がやった攻略wikiな気がしてなりませんね。色々と頑張って欲しいモノですが……。(´・ω・`)

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