連載:気まぐれゲーム雑記 第533回:F2Pと従来のゲームの違いはわかっていても、その先には何があるのだろう?

気まぐれゲーム雑記
第533回:F2Pと従来のゲームの違いはわかっていても、その先には何があるのだろう?

F2Pと従来のゲームの違いは、大抵のゲーム好きならわかっておるのです。

業界の未来はどこへ行くのかが最大の焦点

AZです。ここ数日、突如として暑くなっておりますので体調管理には注意しましょう……というのは、失敗した私からのアドバイスです。

ところで、UBIで「The Division」を制作中のDavid Polfeldt氏が、F2Pと従来のゲームの違いを語っています。

David Polfeldt

倫理的な問題が存在すると考えている。特定のユーザーの全てを把握できたら、そのユーザーにとって意味ある物語を語るために利用するのか?それとも、払いたくないものに金を払わせることに利用するのか?私にとって、この二つは全く異なるものだ。

だからこそ、私はこの二つが全く異なる仕事、業界であると見なしているんだ。現時点では似ているように見えるかもしれないが、実際はそれほど似ていないと考えている。これからは、誰もスロットマシンをゲームだとは思わないのと同じような区別がなされるだろう。「どうしてスロットマシンがE3に出展されないんだ?」とは誰も言わない。ゲームではない、違う何かだからだ。

~中略~

ゲーマーとしては、死ぬほど恐れているよ。私は大作ゲームが大好きだからね。長い間夢中になれる、重厚長大なゲームが大好きだ。他の人たちの作るゲームも大好きだから、全てが変わってしまうことを恐れている。小さなゲームばかり、無料ゲームばかりになってしまうことが怖い。私にとって、それはもう違う何かなんだ。壮大な体験への私の欲求を満たしてくれるとは思えない。とにかく理解できないよ。区別されてしかるべきなんだ。それが私の結論だ。今後もずっと、この二つが同じものだと見なされるなんてことがあってはいけないんだ。

[引用元:Choke Pointさん]

きっぱりと言い切りましたね。

各メーカーは、F2Pと相性が良いスマートデバイスやPCなどで展開しているわけですが、その一方で据え置き機や家庭用携帯ゲーム機で出るゲームの本数は数年前よりも減少傾向にあります。据え置き機や家庭用ゲーム機が好きな方々からすれば、F2Pタイトルばかりが増えていく今の日本メーカーの傾向を快く思っていない人も多そうなところです。

そこにある不満は、課金要素やゲーム内容、サービスが終わったらデータは消えてしまうという運営手法に至るまで選り取り緑ですが、それでもF2Pの方が儲かるというのはバンナム等々の大手メーカーが証明してくれています。やはり、スマートデバイスオンリーで遊ぶ人達と据え置き機や家庭用ゲーム機のみで遊ぶ人達の隔たりは大きいと言えるでしょう。まぁF2Pでも「艦これ」のようにヒットするものもあるので、一概にすべてがダメとも言い切れない現状はありますが。

しかして、今までのテレビゲームなるモノが好きな人達からすれば、大体の人がその違いを理解しているのではないでしょうか。実際、スクエニはかなりスマートデバイスへシフトした動きを見せていますし、バンナムはF2P戦略を推し進めています。企業としての業績は一緒くたにされていますが、プレイヤーの多くはスマートデバイスのゲームと家庭用ゲーム機(PCも含め)は見事なくらい差別化しているのが現状です。

ともなれば、やはり今後日本のゲーム市場がどうなっていくのかが注目されます。当然ながら、家庭用ゲーム機でのゲームが増えて欲しいとは思えど、企業のお財布事情からすればそれだけに頼れるわけもなく、ついでに言えば出るタイトルが約束された勝利といわんばかりの面白さとも限りません。そのような部分で、非常に難しいバランスの上に成り立っているとも言えます。

私としては、最終的に据え置き機へ行かざるをえない状況になるとは思っておりますが、その時据え置き機でのビジネス模様がどのようになっているのかはまだまだ見えて来ない部分もあります。各メーカーが今後どういった道筋を選び取るのか、ただのゲーム好きとして生暖かく見守っておきたい限りですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:F2Pと従来のゲームは違うのだよ! ってUBIの人が申しておりまして、すげー同意なんだけどもうそれは知ってたからその先はどうするのかなー? と思ったわけです。

しゃきーんさん:まぁ、インディーゲームみたいに自分達の好きなゲームを作る勢と、F2P勢、あとは据え置き機で大作勢にわかれるんじゃね?

しょぼーんさん:そんな感じはするね。インディーゲームみたいなタイトルがどこまで大作から大作のつなぎを果たせるかはまったくの未知数だけど。ついでに、日本じゃ独自な市場を形成しつつあるとは思っておりますので、そこらへんも注目かな。……PCゲーム市場も飛び抜けてきたら面白いんだけどネー。

しゃきーんさん:日本なだけに、それはよほどの事がないと難しいだろうなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第533回:F2Pと従来のゲームの違いはわかっていても、その先には何があるのだろう?に関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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