連載:気まぐれゲーム雑記 第522回:デベロッパーとパブリッシャーの関係は主従関係じゃダメらしい
気まぐれゲーム雑記
第522回:デベロッパーとパブリッシャーの関係は主従関係じゃダメらしい
良いモノを作る難しさ、ですかね?
良いモノを作りたい時、どう主張するのかが大変そう
AZです。ユニクロのオリジナルTシャツを作るツールは、なんだか権利まわりの話が大変そうです。
ところで、「CD Projekt Red」の最高経営責任者であるMarcin Iwinski氏がデベロッパーとパブリッシャーの関係について語っておられます。
良いパブリッシャーと悪いパブリッシャーが存在するが、現実を変えられるのはデベロッパーだけだ。ビジョンや情熱を持っているのはデベロッパーだからね。間に人を入れると、デベロッパーの物語の約50%が力を失ってしまう。より巨大な会社を通す場合、中間層が二層になっているかもしれない。一つはっきりさせておこう。多くの人――かつての私たちもそうだったが――は、パブリッシャーや共同パブリッシャー、エージェンシーを魔法の解決策を持つ連中と見なしてしまう。そんな物は嘘っぱちだ。そんな連中は存在しないし、十中八九失望することになる。私たちがそうだった。
[引用元:Choke Pointさん]
素晴らしく独立志向が強いですね。
「CD Projekt Red」と言えば、Witcherシリーズで知られているデベロッパーです。日本でもWitcherがPCや360で出た経緯から、知っている人もいるのではないでしょうか。Witcher2は日本だと360で出たことからセールスとしては何ともあれなところですが、海外ではかなり人気タイトルの一つでもあります。
ビジネス模様を考えれば、パブリッシャーはお金を出す側でデベロッパーが作る側となるので、主従関係が出来てしまうのは仕方なしにも思えます。ですが、クリエイティブな仕事ともなれば必ずしもそれが正しいとは限らないという一例でしょう。むしろ、作りたいモノがハッキリしている場合は責任を持って作るべきとも言えるわけです。
日本の場合、プラチナゲームズがデベロッパーとして目立ったところにいるのは広く知られていますし、シリコンスタジオやヘキサドライブなどもあります。ですが、表立って出てくるデベロッパーはそう多くもありません。ともなると、内情を知らないプレイヤー側としてはやはり主従関係は何となくあるのではなかろうかとも思えてしまいます。まぁ、仕事内容かもしれませんが。
ともあれ、日本だと存在感を出しているデベロッパーが少ないと言うのもありますが、ゲームを開発会社として評価するという人はそう多くもありません。ゲームを作っているところが、正しく評価されていく事を切に願いたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:デベロッパーとパブリッシャーの関係に対する言及があったので、日本じゃ開発が評価されるってのはまだまだ少ないよなぁとは思うのですよ。
:あまり表立って来ないというのもあるが、そもそも目にしないような感じだからな。
:もっと表舞台に出てきて良いし、開発会社がきちんと評価された方が良いのは間違いないと思うよ。もちろん、良い評価だけじゃなくて悪い評価もだけど。どこが作ったっていう情報は凄く大切な事だと思う。……日本じゃそういう話はほとんど出て来ないけどネー。
:まぁそういうお国柄だという事じゃなかろうかと……。
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