連載:気まぐれゲーム雑記 第516回:Sanctum2の売れ行きはPC版が95%を占めていたらしい
気まぐれゲーム雑記
第516回:Sanctum2の売れ行きはPC版が95%を占めていたらしい
日本じゃあり得ない案件です。
PCゲームという選択もある事は知っておいた方が良い
AZです。「美味しんぼ」の問題がどんどん膨れてきている感は気のせいじゃないと思うのです。
ところで、日本でもPCで発売されたSanctum2は、PC版の方が売れ行きが良かったという記事が公開されています。
タワー・ディフェンスとFPSを融合させた『Sanctum 2』は、2013年5月にPCとXbox 360で、同年9月にPS3でリリースされたが、その売り上げの95%はPC版が占める結果となり、コンソール版は商業的に失敗した。
~中略~
Johannes Aspeby: コンソール版の開発は、実際のところ諸刃の剣だった。ポジティブな面としては、より安定したゲームに仕上がった点や、PC版の必要スペックを大幅に下げることができた点などがある。だが一方で、TCR/TRC(訳注:各機種毎に設定される品質基準リスト)を満たせなかったり、厳しい締め切りがあったりと、開発終盤の数ヶ月はかなりの残業を強いられた。コンソールでは我々が望むゲームを走らせることができなかったので、ゲームはかなりの打撃を受けた。一度に表示できる敵の数や建設可能なタワーの数は制限したくなかったが、Steamで異なるバージョンをリリースするわけにはいかなかったため、そうせざるを得なかった。
[引用元:Choke Pointさん]
要するに、据え置き機版は失敗したというのがまざまざとわかりますね。
他にも、Johannes Aspeby氏は二度とコンソール版との同時開発はやらないつもりと語っており、開発環境の難しさが何となく垣間見えるところとも言えましょうか。インディタイトルはコンシューマ版が出ると大抵良い結果を残すのですが、正反対の結果が出た珍しい一例でもあります。
元よりPCゲーム市場が壊滅的な日本におかれましては、そのような事例が出る事もありません。最近ではSteamや海外のDL販売サイトがちょっとした賑わいを見せているだけですが、やはり圧倒的な存在感を出しているのは家庭用ゲーム機となっています。一応、インディーゲームが出てくる場としては存在していますが、まだまだ一部の海外ゲーム好きやらに支えられているだけの存在に収まっているのが日本でのPCゲーム市場といったところにも思えます。
とはいえ、家庭用ゲーム機市場も楽観視できるかと言えばそんなこともなく、日本の場合はスマホの普及でゲーム市場の在り方がずいぶんと変化してきました。家庭用ゲーム機からPC、スマホに至るまで色々と乱立している状態であり、今後はどういった市場を形成していくのかが見守られている状況とも言えましょう。……まぁ、現場の人やら何やらは色々感じ取っている部分があるとは思いますが。
日本では、一部メディアがSteamや海外のDL販売サイトを紹介するなどPCゲーム市場もジワリとながらも変化が見られる状況となってきました。プレイ動画なども相まって、今後更に広がりを見せるのかどうかを楽しみにしておきたいですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:サンクタム2はPC版の売上が95%だったというので、日本でそんな状況のタイトルがあったらそれはそれで凄いだろうなぁと。
:日本のPCゲーム市場はアレすぎるからなぁ。
:とはいっても、一時よりは全然話題になるようになってきたとは思うけどね。Q-Gamesとかトレジャーとか頑張ってるし、PLAYISMさんみたいに発信しようって動くところもあるわけで。わたくしとしては、家庭用に拘らずひたすらに面白いゲームを紹介し続けていきたいと思う所存です。……だからこそ、積みゲーを崩すのです!
:偉そうに言うのはかまわんが、さっさと実行しろ。
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