連載:気まぐれゲーム雑記 第500回:日本で面白さをシェアする事は広がるのか
気まぐれゲーム雑記
第500回:日本で面白さをシェアする事は広がるのか
結局はゲーム次第。
好きだからこそゲームで遊ぶのである
AZです。この雑記もかれこれ500回を記録したということで、自分をちょっとだけ褒めてあげたいです。
ところで、ファミ通グループの代表こと浜村氏が業界アナリストやマスコミに向けての講演“ゲーム産業の現状と展望<2014年春季>”を開催したとのことで、内容をさらりとまとめました。
- Xbox Oneが500万台を突破し、PS4は700万台を突破していて両新世代機は好調な滑り出し。2014年は本格的に普及。
- インターネットの普及であらゆるところにゲームプラットフォーム、デバイスがある時代になったが、更に加速した状況
- ソフトメーカーはかつて勝ち馬ハードに乗ることを考えていたが、今はヒットコンテンツをあらゆるプラットフォームに提供して当たり前
- SNSの普及により、口コミでヒット作が生まれるようになった
- ヒットの近道を仕込める時代になった
- 時代の勝者とは、動画共有、つながる楽しさ、実況動画などコンテンツの楽しさをシェアできる仕組みを持ったもの
[引用元:ファミ通.comさん]
大筋、ゲーム好きなら大半の人がわかるような話ですね。
毎度の事ながら、ゲーム産業事情を眺めてきた人達にはわかっている話でもありますが、マスコミ向けということなのでそれもまた仕方なきところでしょう。とはいっても、新世代機が2014年に本格的普及というのは世界の話であり、PS4は日本だと需要も一段落してきたようで、「日本向け」のタイトルが求められてきたという段階と言えます。日本での本格的普及がいつになるのかは聞いて見たい気がしないこともありません。
インターネットの普及、SNSの普及によりビジネスモデルやコンテンツの在り方が変化したのはすでに周知の通りです。ついでに、書かれていない事を言うならば、攻略というコンテンツ消化速度も劇的に速くなりました。攻略サイトの存在により、攻略本が不要になりつつある現状が生まれたのは言うまでもありません。……あの頃の惨状を見てきた身としましては、攻略本にどうやって付加価値を付けるかと業界全体が必死だった気がします。
話を戻しまして。インターネットの普及でシェアする楽しさ、面白さの伝達速度が恐ろしく速くなりましたし、そこから話題になるような作品も生まれるようになりました。ですが、ゲーム実況動画などについては日本の場合まだまだ難しいジャンルを抱えています。ストーリー重視のRPGやサウンドノベル系ゲームなど、プレイ動画や実況動画が致命傷になりかねないモノをどう対処していくのか問われていくことになっていくでしょう。
実況動画などをシェアすると言う事は、他者とその面白さを共感しあうという事になり、ついでにそのゲームを持っていない人達に「どれだけ面白いのか」をアピールするためのモノになります。それがどれだけ効果がある物かはわかりませんが、PS4やXbox Oneで動画配信できるようになったということは、それだけの効果が見込めるという判断であるとも見る事ができ、それは同時に「動画を見ている人が楽しいと思えるようなクオリティの高いゲームじゃないといけなくなった」という事もできます。
動画共有の普及に伴い、ゲームの在り方も変化しようとしています。そういった中で、日本でもシェアする事を重視したタイトルがでてくるのかどうかにそこはかとない期待を寄せておきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:ファミ通の浜村氏がゲーム産業の展望を語っているぞーっつー話です。
:まぁ、何となくうちらがいつも書いているような事のまとめっぽい感じになってんな。
:実際そんなもんじゃない? でも一つ言うなら、口コミとかなんだとかは「あくまでもプレイヤーが主体である」のが重要であって、そこを「メーカーが主導」しちゃったら目も当てられないとは思うね。……何とは言いませんけどネー。
:お、おう。そういうのは心に秘めておくのが一番だと思うぞ?
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