連載:気まぐれゲーム雑記 第496回:ソーシャルゲーム協会ことJASGAが解散に向かっているらしい
気まぐれゲーム雑記
第496回:ソーシャルゲーム協会ことJASGAが解散に向かっているらしい
栄枯盛衰は世の常です。
盛者必衰の理を表すとはよくいった話でもある
AZです。最近はもっぱらゴールデンウィークまでのカウントダウンをするのがマイブームになっています。
ところで、グリーとDeNAが中心となって作られた業界団体「ソーシャルゲーム協会」ですが、LINEがひっそりと脱退した事を機に解散へ向かっていると日経が報じています。
関係者の話を総合すると、終息に向けた議論が進んでいるという。具体的にはソーシャルゲーム協会を解散して、他のゲーム業界団体に合流する、という案が浮上している。
家庭用ゲーム機を中心とする国内最大の「一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)」、パソコン向けオンラインゲームを中心とする「日本オンラインゲーム協会(JOGA)」が合流の候補。JOGAにはガンホーやLINEのゲーム会社、NHN PlayArtが理事を出している。今のところ、CESAとの合流が現実的という路線で話が進んでいるようだ。
[引用元:日経オンラインビジネスさん]
あの日経がこの報道とは、一体何があったのです?
……冗談はさておきまして、すでにソーシャルゲームバブルがパチンと弾けた事は周知の通りで、時代の主役はソーシャルゲームからスマホアプリへと移行しました。その時点で意味を成していないのは明白だったと言えないこともありません。現状として、当時謎の勢いがあったグリーやDeNAは良いタイトルを作る事が出来ず、現在悪戦苦闘を強いられています。
JASGAは、今年の1月に小学生がソーシャルゲームを安心して遊ぶための方法を学べるスマホ向け啓発用アプリ「じゃすがんの大冒険」をGoogle Playで配布したとの事ですが、まったくもって話題になっていません。更に、3月にはソーシャルゲームの未来などをテーマとしたセミナー「JASGAフォーラム」を開催しているそうですが、これもまた知りませんでした……。グリーやDeNAが全盛期の頃ならば、メディアが好き好んで取り上げそうなフォーラムと言わざるを得ませんが、ビジネスのメインが変わった以上過去のスタイルをテーマにセミナーを行っても話題にならないのは世の常でもあります。
もとより、コンプガチャによる問題を経緯に業界を健全化させるため作られた組織だったはずですが、パズドラで成功したガンホーが参加していないなど影響力は微妙なものであるような雰囲気を醸し出していました。また、流行っているソーシャルゲームのコピーを作って出すという事が平気で横行していたわけですし、一時のブームが過ぎ去れば廃れるのもあっという間だと感じずにはいられません。
記事で一番面白いのは、
ソーシャルゲームは死語となるか
~中略~
スマホ向けゲームアプリの多くも、対戦というよりは助け合ったり、アイテムを送りあったりする協調面で友だちとつながっている。しかし一般に、これらを指してソーシャルゲームと呼ぶことはない。あらゆる機器がネットワークでつながることが当然となった今、あえて、ソーシャルゲームと呼ぶこともないだろう。
[引用元:日経オンラインビジネスさん]
といったように、「ソーシャルゲーム」という言葉が死語になるのも近いといわんばかりな論調です。世の中はとんでもない速度で変化している事を実感させてくれる一件とも言えましょうか。
どのネット関連企業も、大半のゲームメーカーも、ついでに日経やらファミ通やら何やら大手メディアでさえ大々的に取り扱った「ソーシャルゲーム」が死語になろうとしている様は、いよいよ持って形として見えて来るモノがあるのかもしれません。かつてソーシャルゲームになった大手メーカーが抱える数々の有名作達が、黒歴史に名を連ねるような事にならないよう願っておきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:まぁ良くよくわからん存在だったJASGAが解散してCESAと合流する流れらしいよってなお話です。
:なんつーか、ブームの終焉を見た感じがしないこともないな。
:まだ実行されていませんけどネー。とはいったところで、やはり当時のグリーやDeNAから見ても勢いのなさは目に見てわかるものだっつーのも確かですわ。良くも悪くも登場当初から叩かれ続けてきた気がしないこともないんだけど、今後はどうなるのかなぁ。……結局、某大手メーカーを倒す事はできなかったってオチで!
:勢いに乗っている時、人は天狗になると後で痛い目を見るよなぁ……。
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