連載:気まぐれゲーム雑記 第485回:記憶に残るゲームとは、どういったゲームになるのか?
気まぐれゲーム雑記
第485回:記憶に残るゲームとは、どういったゲームになるのか?
印象付けは大切な事なのです。
どういう記憶が残ったのか、がポイント
AZです。エイプリルフールに振り回されない大人になりたいです。
さて、世間様はエイプリルフールで賑わっているようですが、とりあえずその話題は横においておきまして。スクエニの社長が和田氏から松田氏に変わって早1年が経とうとしていますが、そんなスクエニが自社ブランドについて語っています。
――スクウェア・エニックスとしてのブランドメッセージは持っていらっしゃるものですか。
松田氏: 企業理念でもありますが、スクウェア・エニックスのゲームは「記憶に残るゲーム」というのが、とても重要なことだと社内外に話しています。我々のゲームコンテンツは、ロングテールの商材だと思います。売り切り型のものであっても、運営型のものであっても、長くお客様とお付き合いさせていただくものだと思っています。そういう信頼関係が積み上がることが、エンターテインメントの会社としてのバリューだと思っています。
[引用元:日経トレンディさん]
「記憶に残るゲーム」ですか……。中々深いですね。
すでにブランド化されているゲームを色んな意味で使い回している事が記憶に残るかどうかは何とも言いがたいですが、スクエニに限らず「記憶に残るゲーム」を作るというのは各メーカーにとって非常に重要であるのは当然のことと言えます。とはいっても、その「記憶に残る」というのがどういった意味で記憶に残ったのかはポイントにもなりそうですが。
話の流れ上、記憶に残るゲーム=面白いゲームという構図が成り立つのは当たり前です。しかし、何を持ってして面白いと成すのかは個人差があります。ともなれば、想定したターゲット層の人達に売上としても評価としても結果を残せる事こそが、記憶に残りやすいゲームと言えるでしょう。逆に、ネガティブな事で記憶に残っていては話になりません。どこの会社のゲームとは言いませんが、例えば某漫画原作のシリーズオールキャストが登場するゲームにスタミナ制が導入されていたり、PCでも発売されて日本語が入っていたのにアップデートで取り除かれて後ほど日本語化DLCとして販売されるなどはネガティブ要素と言わざるを得ない事です。
この話題で特に印象的なのは、「HITMAN : ABSOLUTION」の失敗を取り上げているところです。
『HITMAN : ABSOLUTION』では、開発陣はかなり悩みながら、コアなファン向けではなく、広く一般の人や新しいユーザーに受け入れてもらえるような“マス的な要素”を多く取り入れたんです。広く訴求しようという戦略でした。しかし、『HITMAN』シリーズの良さはすごくコアなゲームで、その焦点がぼけてしまったところに不満を感じたファンが多くて、売上的には苦戦を強いられました。
[引用元:日経トレンディさん]
ブランドとしてネガティブな印象がついてしまった類ですね。
それなりの有名タイトルに一度ネガティブな印象が付いてしまうと、それを払拭するにはかなりの労力が伴います。ゲームの場合出来上がってくる内容次第ですが、一度離れたファンは中々戻ってきません。一度辞めたMMOを再開するようなモノですし、結局のところそのメーカーが信用できるか否かという要素も加味されることになってくるのが現実的と言える部分になります。
現在スクエニは国内の開発体制をスマホ向けゲーム開発強化しているなど、日本の家庭用ゲーム機好きにとってはアレな感じの話題も出ている話ではありますが、「記憶に残るゲーム」というのは、良い意味でも悪い意味でも存在しています。各メーカーは、プレイヤー達から自社に対して信用されるような内容のゲームでアピールしていけるようになる事を切実に願っておきたいモノですね。
しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会
:記憶に残るゲームって、色んな意味で記憶に残るよねぇと思っちゃったわけですよ。
:ポジティブな意味と、ネガティブな意味で存在しているのは確かだな。
:だからこそ、ポジティブな意味で賞賛されるようなタイトルを作っていかないと。メーカーを信用している人が、今どれくらいいるかってな話にもなると思うから。……ま、それが簡単に作れるなら、メーカーも苦労しないでしょうけどネー。
:兎にも角にも、頑張って良いモノをたくさん作ろうぜってオチで……。
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