連載:気まぐれゲーム雑記 第481回:海外紙の分析する日本のゲーム市場への指摘が思ったよりも的確である

気まぐれゲーム雑記
第481回:海外の分析する日本のゲーム市場への指摘が思ったよりも的確である

認識として大筋はブレていない気はします。

日本の各メーカーはどこで勝負するのか

AZです。何だか自分らしくなくストレスフルな状況が続いているので、心機一転を目指します。

ところで、何やら海外の日本ゲーム市場に対する報道がそこはかとない話題を呼んでいるようです。

PlayStation 2が全盛だった頃、日本のゲーム業界は、ソフト・ハード両面において、世界のゲーム市場を席巻していた。しかしその後、徐々に日本の影響力は低下していった。世界のゲーム市場における日本の現在のポジション、そして将来像を、ガーディアン紙とヴァージが報じている。

[引用元:ニュースフィアさん]

その通りで御座いますね。

すでに先日、国内ではスマホゲーム市場の方が家庭用ゲーム機市場の2.2倍になった事をお伝えしていますが、年々家庭用ゲーム機市場は縮小傾向にあります。だからこそ逆転したわけであり、各メーカーはどのような層が何を求めているのかを選択、集中しなければなりません。

ともなれば、分母が大きいスマホやら何やらにスポットが当たるのも当然の流れです。そして、例え据え置き機での本格的なゲーム好きが声を大にしてスマホゲームを批判したところで企業である以上は儲かる方に投資するのは当たり前である事も痛感する事になります。

日本市場で何故そうなったかと言えば、

日本では、WiiやDSといった軽量級のゲーム機の人気は高かった一方で、PS3やXbox 360といった高機能モデルはそれほど人気が集まらなかった。そして日本のゲーム開発者も、これら高機能ハードへの習熟が遅れた、とヴァージは伝える。PS4の日本での発売を遅らせた理由について、SCEワールドワイド・スタジオの吉田修平会長は、日本のゲーム業界でPS4での開発態勢が整っていなかったためだ、と語ったことをガーディアン紙は伝えている。

それ以外に、日本の経済状況もゲーム業界への逆風となった、と同紙は述べる。開発コストが上昇する一方、国内市場は縮小しているため、コストの回収が難しくなっている。そのため制作会社は保守的になり、かつてのような奔放なゲーム作りは鳴りを潜めている、とヴァージも指摘する。

[引用元:ニュースフィアさん]

と語っており、特に後半部分には同意せざるを得ません。

私のようなタダのゲーム好きとしましては、続編は続編で喜ばしいモノではありますが、新作にも期待したいものなのです。ですが、少なくとも「望まない新作」を期待するわけがありません。時折、本当に開発側はそのゲームが面白いと思って作ったのか? と思えるゲームが出てきたりしますが、そういうのを乱発しているようではただひたすらにメーカーは信用を落としているだけに過ぎないでしょう。以前から常々書いていますが、据え置き機のゲームは非常にお金がかかる娯楽です。だからこそ、余計に信用を落とすのも簡単だと言わざるを得ないのです。

ともなれば、比較的低価格で楽しめるインディーゲームやスマホゲームにスポットが当たるのは当然のことであり、尖ったゲーム好きとしては大変喜ばしい事でもあるのですが、

日本でも、自由なアイディアに基づくゲーム作りができる場所として、多くのクリエイターがこの動きに加わり始めている。この3月には、京都にてインディーズゲームの祭典“BitSummit”が開催されている。日本の優れたインディーズゲームを世界に向けて発信することを企図したイベントで、今年で2回目となる。ソニーやマイクロソフトといったゲーム機メーカーも、日本にインディーズゲームの文化を根付かせようと後押しをしている。

[引用元:ニュースフィアさん]

といったように、逆を言えばゲーム機メーカーさえも後押ししなければならない現状である事も伺い知れるわけです。

最近では、コナミのIGAこと五十嵐孝司氏が、「自分の好きなゲームを作るために」コナミを退社して新スタジオを作る事が明かされました。昨今のゲーム業界やクリエイターの動向を見守ってきた人なら察しはつく話でもありますが、コナミのような資本力のある大企業でもIGA氏のような実績がある人でさえも、自由に作る事が許されていないという現状を露呈した事になります。大企業の求める売上という名の結果と、クリエイティブに新作を作る事のバランスが取れなくなっている状況は、何ともモヤッとしたモノを覚える気がしないこともありません。

今後、PS4など次世代機へと移っていく中で日本のメーカーがどれだけ日本らしさを出しつつ新作を作っていけるかは非常に不透明な状況となっています。ですが、次世代機は海外だと確かな結果を残している事ですし、日本の各メーカーもその勢いに乗って欲しいと思うところがあるのも事実です。メーカーに対する信用やら何やら、色々とクリアすべき問題はあるとも思いますが、ただのゲーム好きとしましては多くの人達に喜ばれるような良いゲームがたくさん出てきてくれる事を願いたいモノですね。

しょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん:海外の日本ゲーム市場に対する分析が思ったよりも的確な気がするよってなお話です。

しゃきーんさん:これで、日本だけでやっていけば良いとかそういう事にはならんのだよな。

しょぼーんさん:大手メーカーは、すでに世界で売らないと支えきれないわけだからね。でもまぁ、続編ばかりで尖ったモノがない現状に一石を投じるのがインディーゲームというのは、何だか世知辛い感じがしないこともないです。……インディーゲーム大好きなんですけどネー。

しゃきーんさん:時折、狂った様に買いあさるからなぁ……。

連載:気まぐれゲーム雑記 第481回:海外紙の分析する日本のゲーム市場への指摘が思ったよりも的確であるに関するしょぼーんさんとしゃきーんさんのゲーム座談会

しょぼーんさん

しゃきーんさん

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しゃきーんさん

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